挑戦

先週の10/18に神奈川県2部の社会人チーム「はやぶさイレブン」に加入した元なでしこジャパンのFW 永里優季選手がデビューを飾った。
サッカー選手がサッカーの試合に出る と考えると当たり前のことのようだが、「はやぶさイレブン」は男子の第1種（一般、大学）チーム、プロとして初めてプレーした女性選手が誕生した瞬間となった。

ここで少し話しを変え、神奈川県社会人リーグ、プロ・アマチュアチーム、プロ選手、について少し整理する。
日本のサッカーリーグで有名なのは、日本プロサッカーリーグで通称Jリーグと呼ばれているものだ。J1、J2、J3 に分かれそれぞれでリーグ戦、入れ替え戦が行われているのは皆さん知っていると思う。
Jリーグをピラミッドの頂点と考えると、その下に日本フットボールリーグ（JFL）があり、更にその下に、「はやぶさイレブン」のJリーグへの道として考えると、関東サッカーリーグ1部、関東サッカーリーグ2部、神奈川県社会人リーグ1部、神奈川県社会人リーグ2部と続いていく。「はやぶさイレブン」がJ1を目指すには、それぞれのリーグを勝ち上がり一つ一つ昇って行く必要がある。

プロチームとアマチュアチームの違いは、簡単に言えばサッカーで収入を得ているかどうか、もう少し丁寧に言うと サッカークラブ経営を目的とした法人がプロチームと言えるだろう。
前述のピラミッドでは、J3まではプロチームとなるが、JFLより下はすべてではないがほぼアマチュアチームとなってくる。
選手のプロとアマチュアも似たような考え方で、クラブ（チーム）から報酬をもらってプレーしている選手は、プロ選手と言えるだろう。

なので、永里選手はアマチュアチームに所属するプロ選手ということになるが、実はアメリカの女子プロリーグに在籍している選手で、今回 オフの期間を利用し、9月から「はやぶさイレブン」にレンタル移籍をしてきたのだ。
今期はコロナとケガの影響で出場回数も少なくシーズンが終了してしまった。普通の人ならコロナだし 仕方ない。現状が維持出来れば良いだろう と次のシーズンを待つところだが、永里選手は違った。今まで誰も成し得なかった男子チームに身を置き、自らを高めるべく活躍の場を求めて移籍してきたのだ。無謀な挑戦と批判されるかもしれない。それでも挑戦している。コロナの影響であらゆるものが停滞している状況下でも挑戦する気持ちを持ち続けていることは見習いたい。（ほ）

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