久しぶりの甲子園

2年ぶりに選抜高校野球が開催されている。昨年は新型コロナウィルスの影響で春の大会も夏の大会も中止になったので懐かしい気さえする。
高校球児の全力プレー、真剣勝負はいつ見ても良い。ゆかりの無い県の学校でもその姿を見るだけで応援したくなる。勝手な思い入れもあるかもしれないが、今年はいつにも増して気合が入っているような気がする。
昨年のセンバツは、出場校が決まった後に大会中止が決定した。野球をやる子なら誰もが憧れる甲子園の舞台。やっと掴んだ切符が突然消え去る。そんな先輩の姿を見ていた後輩達が甲子園でプレーできる喜びを全身で表しているのだろう と勝手に想像を膨らます。

高校球児が泊る宿舎の方もコロナ対策に全力で取り組んでいる。ある宿舎では、食堂に飛沫防止のためのアクリル板を設置、ナイロン製手袋を装着しての配膳。部屋には空気清浄機を設置し、洗面台は非接触型の蛇口に変更するという。また、人が集まりやすいフロント付近には換気のタイミングがわかるように二酸化炭素濃度の測定機器を設置している とも。
プレーする人もそれを支える人達も全力で取り組んでいるから その姿を見ている人に感動を与える。たとえ点差が離れても諦めないその姿。エラーした仲間を励まし合うその姿。苦しい練習を一緒に乗り越えてきた仲間たちから出てくるのであろう あのオーラが私は好きだ。

これは開発の現場でも同じようなことが言える。困難な状況下でも諦めずに前に進もうとする姿、その姿を見ると応援したくなるし、自分にできることは何かないかと手を差し伸べたくなる。一昨年、昨年と私は手を差し伸べてもらう側に居た。本当に多くの仲間たちから様々な形で支援してもらうことで難局を乗り越えることができた。その時の達成感がこの仕事、モノづくりの醍醐味かもしれない。
今後は、（出来れば）ほどほどの火事場をいくつか乗り越えながら仲間たちとモノづくりの喜びを分かち合っていきたい。リモートワークが主流となっても同じ時間、同じ場所でその気持ちを感じ続けられたらいいな と思う。（ほ）

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