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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

勤労感謝

2011-11-21 11:54:21 | 日記
 23日は「勤労感謝の日」。最低でも1500年以上前から毎年続いているであろう日本国の最も重要な祭りの一つ「にいなめさい」(新嘗祭)の日である。春から秋にかけて一生懸命働いて収穫したその年の新米を神に捧げて感謝する儀式が行われる。
 
 宮内庁のホームページをコピーしてみると11月23日新嘗祭(にいなめさい)「天皇陛下が、神嘉殿において新穀を皇祖はじめ神々にお供えになって、神恩を感謝された後、陛下自らもお召し上がりになる祭典。宮中恒例祭典の中の最も重要なもの。天皇陛下自らご栽培になった新穀もお供えになる」となっている。
 
 今年は天皇陛下がマイコプラズマ肺炎らしきものに冒されて入院されてしまっているので、この「宮中恒例祭典の中の最も重要なもの」は皇太子が代わられるのかとも思うがどうなるのだろうか。皇太子が行うということは御代が替わることになってしまい認められないのだろうか。宮内庁では今、対応に苦慮していることだろう。
 今年はとてつもない地震と津波に襲われて日本が大変なことになった。その後の天皇陛下はじめ皇族の活躍は大したものだった。長い歴史の中でずっと国民の幸福を祈ってきた天皇のあり方がわかるような一年だったように思える。入院などしていないで新嘗祭に出るとおおせになっているのではなかろうか。
 
 皇室では新嘗祭を過ぎるまで新米を食べないそうだが、一般の家庭でもこの新嘗祭を経るまでは新米を食べない風習があったという。ただし、第2次世界大戦を過ぎてからは急速に庶民の間から神事は忘れられて行ったのだろう。わが家はその忘れてしまった家庭の一つだったと思う。父にも母にも新米は新嘗祭を過ぎてからだと言われたためしがない。
 日本人は太陽をうやまい、そのめぐみに感謝し、地球という大地をうやまい、そのめぐみに感謝し、目に見える自然の造形全てに神が宿っていると考えて感謝し続けてきた国民だ。朝起きれば感謝し食事のたびに感謝し、一年を通して祭りを行なって感謝して来た。各地にいろいろな力を持った神々がいて、その神々に感謝する様々な祭りがある。それでも古代から天皇が執り行う新嘗祭も自分たちの大事な行事の一つとして考えて来たのだろう。新嘗祭は農業を主体として生活する人々にとって、生活の大きな区切りだったかもしれない。自然と共にあって、絶えず感謝し続ける国民が不幸であるはずがない。ブータンがGNH(Gross National Happiness国民総幸福量)を尺度に国の豊かさを測ろうと提唱した国であることが国王夫妻の来日で話題になった。欧米化される以前の日本のGNHはかなり高かったのではなかろうか。
 
 「勤労感謝の日」は、勤労できる命とその糧を与えていただいていることに対する感謝を太陽と地球とそれを取り巻く全ての自然、つまり日本人が言う神様に捧げる日だったのである。決して、働いている父ちゃんに感謝しろと言う日では無いのである。しかし、日本の祝日に「感謝」という言葉が入った祝日は他にない。せめて誰かに感謝するだけでも素晴らしい。(三)


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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