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「名前」

 今日実施した小学6年生の模試に、竹内紘子という人の「名前」という詩が出題されていた。読んでみて、「いい詩だなあ」と思ったので、以下に引用してみる。

 スズキは始業式に名前をおぼえられた
 列のうしろでごそごそいたずらしていたから
 オカダはその次の日に名前をおぼえられた
 先生のまえだとやたら優等生しているから
 マエノもタダも
 いろんなことで名前をおぼえられたのに
 十日たっても先生はぼくのことを
 おい としかよばない
 にいちゃんにそのはなしをしたら
 ふふんとはなさきでわらって
 おれなんか中学三年間いちども
 名前でなんかよばれたことがない
 授業で質問にあてられたときでも
 つぎ とか そこ ですんでしまう
 みえてないんだ おれたちなんて
 ワルでもイイコでもなくフツーの存在
 透明人間みたいなもんさ
 今朝
 校門ですれちがいざま先生が
 おはよう のあとにぼくの名前をつけた
 びっくり ぎくり
 でもそのしゅんかんに
 ぼくがぼくになった朝だった


 この人の詩をもっと読みたくて、検索してみたら、この本を見つけた



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