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ぜんざい

塾の昼休みを利用して、妻と初えびすに行ってきた。

塾の辺りは、日差しが暖かかったが、さすがに山の中腹にある寺の近辺では冷える。今冬は裸足でいるのが結構きつく感じるようになってきただけに、山の冷気は足元から沁みてくる。時間もなかったから、そそくさとお参りして、交通安全の御守りを買って帰ろうとした。すると、「温かいぜんざいどうですか?」
と、寺の手伝いをしている人が声をかけてくれた。
「ぜんざい?」
思わず足を止めて、
「いただきます」
と手を出した。豆小僧と言われた私が、ぜんざいと聞いて黙って通りすぎることなどできるはずがない。紙コップ一杯につがれたぜんざいを受けとると、ほどよい温かさだったため一気に飲み干した。
「うまい!!」
その声を聞いて、
「おかわりもできますよ」
と言われたものだから、
「お願いします」
とまた一杯頂いた。私が飲み終わるのを見て、
「もう一杯どうです?」
とたたみこまれた。横にいた妻をちらっと見ながらも、我慢はできずに、
「じゃあ、もう一杯だけ」
と、三杯目も頂いた。

「何しに行ったか分からないね」
と帰り道で妻にからかわれたが、まあ、これも初えびすの楽しみ、「よかった、よかった」と暖まった体に満足して家に戻った。
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