休眠させる

　先日、葉を切り落としたアマリリスだが、雨露は凌げるとは言え、冷え冷えとした塾舎の土間に置いておいてはよくないだろうと思い、球根を掘り出して少しでも暖かい場所に避難させようと思い立った。葉を切った時は土が固くて掘り返すのは諦めたのだが、こんなに寒い日が続いては球根によくないだろうと親心が働いたのだ。
　小さなスコップでザクザクやっていったら、思ったよりも土の中は柔らかく、意外と楽に作業できた。それも球根から根がたくさん生え出していて、それが水持ちを良くしているのだろうと思われる。その証拠に球根の周りの土は濡れていたのだ、何ヵ月も水を遣っていないのにもかかわらず。全く驚異的な植物だ。



　掘り出した球根を全部並べてみた。タマネギよりも大きな物もあれば、株別れしている物もある。さすがにあれだけ立派な葉っぱが付いていただけあって、十分成長したようだ。喜ばしい。



　タオルを敷いた段ボール箱に入れて塾の事務所に置いておくことにした。ここは昼過ぎから夜遅くまでヒーターをかけっぱなしにしている部屋だから、球根にとっては快適な環境だと思う。
　ゆっくり休ませて、新しい芽が出かけたらまた土に戻そうと思っているが、しばらくはのんびり休んでいて欲しい・・。

　ああ、私も同じように休めたらいいのにな・・。