ぼけ

　よく行くスーパーにある花屋に「ぼけ」が２鉢売っていた。１鉢４９８円、１０００円でおつりがある。ぼけがこんな可愛い花をつけるなんて知らなかったので、喜び勇んで買ってしまった。



　しかし、この木、「ぼけ」という名が仇になっているように思う。今の時代、誰だって「ぼけ」と聞いたらいい気持ちがしないだろう。そこで、名の由来を調べてみた。

　『ボケ・・木瓜。ばら科の落葉低木。中国原産。名前には、果実の形が瓜(うり)に似ている事から、木瓜(モククワ)→モッカ→モケ→ボケに転訛した説と、木瓜(ボククワ)→ボクカ→ボッカ→ボケに転訛した説とがある』

　なるほどいう気もするが、難儀な名前を付けられたものである。バラ科の低木というが、同じバラ科の梅のような花に「惚けた」風情は感じられない。
　アマリリスの大きな花に恋している私であるが、こんなに小さく可憐な花もいいなあ、と少しばかり意表をつかれたようで、面白かった。

　花が終わったら、どこかに植えて、毎年この花を楽しめればなあ、と思っている。