今朝、遅めの時刻に目覚めて、いやな夢を見たと、気分の悪い思いをしました。
それは、現役だったころの夢です。
内容は、派遣会社の登録をするために、約束した時間になっても、自宅に私がいるのです。
そのままでは、すっぽかしになってしまいます。
それで、派遣会社に電話をしようか、と悩んでいるのです。
私は、約束をした時間には早め早めに行く性格です。
まして、就職に関するものに遅刻するなど言語道断です。
もちろん、無連絡ですっぽかしたことなどありません。
それで、私は思いました。
私は、もう仕事をするなどできないような人間になってしまったから、このような夢を
見てしまうのではないか、と思ったのです。
老眼が進み、書類を読み書きするのは、通常の遠近両用メガネでは、見にくいので、
メガネをはずして裸眼で読んだり、書いたりすることも多いです。
そしてうちでパソコンをするときは、近眼の度の弱いメガネに掛け替えて作業をしています。
ということは、事務職など、もうできないように感じます。
かといって、接客の仕事は大の苦手です。
電話応対も苦手です。
若ければ、努力して仕事を身につけよう、苦手の仕事も克服しよう、と思うのでしょうが、
今は、とても、苦手のことをしようという原動力がありません。
今でも、日曜に新聞に入る求人募集のチラシは、ちょっとは目を通します。
働けるなどと思うのは、思い上がりではないでしょうか。
応募すれば、年を取っているからと、大目に見てくれるなどということはないのです。
若い人と同じにできなければなりません。
資格があっても、お金をもらって働くとは、そういうことです。
もし働くということがあれば、それは考えるだけでも重荷です。
今の生活が退屈と思うこともなく、家事でさえ手抜きしています。
振り返れば、働けた年数は、人間短いのですね。
若い人が、志を持って、目指す職業のため学校で学び努力する姿は素晴らしいことです。
しかし、その仕事を続けられる人は、立派な人です。
私は一つの仕事を定年まで全うすることなどできませんでした。
そう思うと、仕事も満足に続けられず、50代半ばで引退した私は、何をなしえたのでしょうか。
子供のころから人間関係が苦手だった私が、生きてなしえたことはなんだったのでしょうか。
いま、このまま、老いていくだけで、家事とパソコンをしている私はどんな価値があるか、
夫を支えることくらいしか、私に与えられたものはありません。
健康を維持し、また食事作りに努力をすることが、私に課せられたものなのでしょう。
今朝見た夢が、そう言っているような気がします。
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