わが寺の僧侶方には常に「第三者から相談を受けた場合、必要以上にその家庭に入り込まぬよう」と注意を。加えて「知らない事は知らぬという勇気を持て。自分の吐く言葉に責任が負える範囲で対処せよ」と。信仰は常にこの問題が付きまとう。僧侶になった途端、何か特別な力が得た気になる勘違い者が。
釈尊は生誕直後7歩進み「天上天下唯我独尊」と。これは自分自身の事ではなく一つ一つの命の尊さを。まあ、馬じゃあるまいし生後すぐの赤子が歩くなんて事は。これは『栴檀は双葉より芳し』からの逸話。釈尊は現実主義者「不思議事は人の努力を妨げる。この世は努力せずに得られる物など何もない」と。