時太山の死亡による、時津風部屋のリンチとも言える暴力問題で、大相撲
協会を大きくゆるがせましたが、時津風親方の解雇で一応決着となりました。
しかし、実際に死に至らしめた弟子たちについての処分はこれからのようです。
相撲部屋だけでなく、とかくスポーツの世界では「鍛える」の名の下に激しい
しごきが行なわれていると聞きます。昔の軍隊さながらです。今の子どもたちは
心身ともにひ弱く、ましてや暴力まがいのしごきは行きすぎでしょう。
それでも幸か、時津風部屋は「お家断絶」にならず、若干34歳の時津海が
幕内力士を引退して新親方として部屋を背負っていくようですから、残る弟子たち
も今後の練習に励めます。 時津海は東農大出の力士で、部屋の弟子にも信頼
され、統率力もあるとのことですから、これからを見守りたいです。
大相撲協会も朝青龍問題もまだ決着つかずだらだらとしていますが、理事長
北の湖も何か部屋の問題として、自分はかかわりがないような態度で、文部
科学省のご意見を伺うといった感じです。
国技として世界に恥じない相撲道があるはずです。サッカーや野球などとは
異なる品格を保って欲しいです。