眠られぬ夜は、ラジオ深夜便を聞いています。なつかしい音楽あり、
午前4時からは「こころの時代」の中で宗教の話いろいろな、人生での
思いを聞く ことが出来ます。
明日は終戦記念日、64年と言う長い歳月やが流れました。今朝
のこころの時代は レイテ沖にて沈没した巡洋艦の乗組員(現在85歳
の建築家)の話でした。当時21歳の若者でした。
5年間の海兵(海軍兵学校ー予科練)を卒業するや、同期の者
と共に戦艦大和を旗艦とする巡洋艦に乗り、銃撃戦を戦ったので
した。敗戦が分かっていても戦わざるを得なかったのです。
次々と銃撃され亡くなっていく兵士たち、当時彼らは人生24歳
と思っていて、死は誰しも覚悟をしていました。
艦には千数百発の爆撃(空爆、魚雷からも)を受け、レイテ沖に
沈没するのですが、それでも上官は兵士の命を気遣い、甲板に
多量の材木を運ばせて、助かるものならとこころしてくれたそうです。
語りの本人も、海に放り出され自分の周りにはつかまる物とてなく
立ち泳ぎの5,6時間(4月のレイテの海は一番冷たく感覚がなくなる
ほど)漂流ののち、駆逐艦に助けられ、今に至ったとの話でした。
敗戦後の64年より5年間の同期のさくらと共にした年月の方が
重いと・・・・今も尚戦死していった友の顔が浮かび涙する日々を
送っている。
先日もテレビでガダルカナルで戦った生存兵の今でこそ語る話
をしていましたが、ガダルカナルでは、人肉まで焼いて食したこと
を話していました。
戦場にあってはまだまだ語られない、また語れないことも多くあ
るでしょうが、・・・高齢となり墓場まで持っていくことになるのでしょう。