夕映えに

陽が落ちるまで輝きたい、くさぐさの記録(日々の出来事、読書、スポーツ、友だち)

映画「おくりびと」  天国への送り(遺体への儀式)

2009-08-16 19:14:31 | Weblog

    わが地区、お盆行事の一つとして今日は午後1時半から、区の
   福祉センターでDVDによる映画「おくりびと」が上映されました。

   丁度1年遅れになりますが、昨年9月に封切され、その後 アカデ
    ミー日本語映画賞に輝いた作品で、多くの映画館ではロングラ ンや
    再度上映もされました。
         

    1年に幾度か映画館へも行きますが、何故かこの映画は見逃した
   ままでした。

   話題となった映画ですから、あえて内容まではですが、チェロ奏者
    の主人公(本木雅弘演じる)が所属するオーケストラの突然の解散
    で職を失い、新聞の 広告で旅行関係の仕事と思って入った所が
    納棺師という言わば天国への旅立ちのお手伝いだったわけです

    納棺師と言う職業に妻にも言えず、あるときは 何日も経った
   遺体と向き合ったり、苦痛もあり葛藤の中、それでも必至で社長
   (山崎努)について仕事を覚えました。

   棺に入れるまで、家族の見守る中遺体の肌を見せずに清拭から
     新しい着物を着せて、お化粧も施すことを厳粛に行なうのです。
  一つの儀式です。見事な手捌きでした。遺体への尊厳を感じさせ
     ました。

    世の中3Kの仕事といえば「汚い」「危険」「きつい」仕事と言いま
     すが、人間の死に対して最後に送り出す仕事は崇高 といえます。

     わたしの肉親の死は病院でしたから、納棺までは、全て病院が
    してくれました。昔は家庭で行ったものです。納棺師と言う仕事があ
   ることは映画「おくりびと」で始めて 知ったほどです。

       今は葬儀社まかせですから、いかようにするのか分からないです
    が、遺体を物体としてでなく命への尊厳をもってしていただきたいと
    思いました。

    本木雅弘さんはじめ、妻役の広末涼子さん、社長役の山崎努
     さん、事務員役の余貴美子さん、風呂やのおばさん吉行和子さん
     最後にお父さん役の峰岸徹さん(昨年死亡)と多才な顔ぶれでした。