となりの伊勢市の美容院へパーマをかけにいくので、一昨年からご無沙汰
していた友を訪ねることにしました。1週間ほど前に電話があり、話をしたい
とのことでした。2年前の3月13日あの東日本大震災を友だちNさんの家
で見ていて驚いたのでした。ですから3,11の日が来るとお互いに思い出す
のです。
Nさんは1歳下でご主人が亡くなられてから9年ほど経ち独り暮らしです。
7回忌のあと自分の生前葬も済まし、永代供養も依頼してあるそうです。
元がお寺の出身で姪二人は、それぞれお寺を継いでいるそうですから安
心のようです。
Nさん自身はまだまだ元気ですが、二人のお姉さんは亡くなり、もう一人
のお姉さんはデーサービスを受けているとのことです。
亡くなるときは何処でが良いかとの話になり、3つの選択があり、
1は自宅、2は施設、3は病院と・・・・・
「貴女ならどれを選ぶか」と問われ、とっさには「ウーン?」とその時にならな
ければ分からないだけに考えさせられました。
「お金さえあれば病院で特設の部屋だよ。」と・・・・1ヵ月云?十万・・・・・
「まあそんなに長くは生きられないから有り金はたいてね。」
「そんな部屋あるのかしら。」 「それがあるのよ。」と・・・・
お互い明日をも分からない命だけにこんな話になり、切ない話だけれど、
今はまだ笑っての話となりました。だけど遺言だけは何度書き換えても良
いからしかるべき時に書いて置くことにはうなずきました。
頼りになるのはお金だけの老後にはいささか淋しい思いです。