今日のシネマ
1994年 中国
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180分という長時間にも関わらず 全く飽きることなく観ることができました。
日本で公開されたのは製作されてから8年も経ってから。
何でだろう・・・
黒澤明監督の 『生きる』 とは 違う字を使ってますね。
さて・・・・物語は1940年代の博打シーンから始まります。
主人公の福貴(グォ・ヨウ)が博打で資産を全て失ってからの波乱の人生を 中国の時代の流れと共に10年毎の節目で描いていきます。
一度は愛想をつかして出て行った身重の妻、(コン・リー) が 子供を出産して戻ってきてからは
困窮生活の中、なんとか皆で力を合わせて生きていく。
50年代の大躍進政策、60年代の文化大革命 と 中国の激動の時代を生き抜いた福貴たちは
決して特別な家族ではなく 当時の庶民の中の一つだったと思います。
『影絵』 という芸が身を助けたことや、博打で資産を失ったことが 結果的には生き延びられた材料になるなど
愛しい子供の死はあったにせよ、とても運が良かった例なのでしょう。
かなり前に文化大革命を描いた 「ワイルド・スワン」 という本を読みましたが
その時もいろんな意味でショックを受けました。
でもこの作品は、悲惨な出来事をただ並べただけではなく、ユーモアがそこここに散りばめられていて
チャン・イーモウ監督のセンスを感じました。
観終わった時に 「生きる」 と 「活きる」 の違いを感じられるはず。
グォ・ヨウ も コン・リー も 子役達も、本当に素晴らしかったです。
自分のユルユルな毎日を振り返る作品になりました。
今日も精一杯 「活きよう」 っと。