今日のシネマ
2011年 フランス映画
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どんどん新しい映画が上映されるので ボーっとしてると観に行きたいって思ってた映画がもう終了・・・
なんてことになりかねない。
この「アーティスト」は今年2月に行われた第84回アカデミー賞で 作品、監督、主演男優など主要五部門を受賞。
絶対に劇場で! と、楽しみにしていました。
3DやCGが当たり前の今、モノクロ、しかもサイレント映画がなんと新鮮なことか。
監督が、製作前にどれだけ勉強してこれに臨んだかがよくわかる素晴らしい作品でした。
ストーリーはものすごくシンプル。
無声映画の大スタージョージは、サイレントにこだわり過ぎたためにトーキーの波に乗れず取り残される。
逆に彼に憧れていた女優志望のペピーはその波に上手に乗ってどんどん有名に・・・
下に降りるジョージと上にあがるペピーを階段の場面で上手に表現してたなぁ。
ジョージが飼っているワンちゃんが実に芸達者。
誰もがあのワンちゃんに癒されたはず。
台詞が発せられない分、観客は自分なりの言葉を見つけて当てはめているんだと思います。
それが想像力を沸き立たせ、ワクワクさせるんですよね。
映画って完全に受け身だけど、そういう意味ではこれは一生懸命に脳を動かして観た気がしました。
時代の流れに乗る柔軟さと 自分が信じたものを守る一徹さ、
どこかで妥協しながらこれらをうまく配分できていけたら
人生もっと有意義になるだろうに・・・
ジョージ役の ジャン・デュジャルダン とペピー役の ベレニス・ベジョ
どちらも本当に素晴らしかったです。
他に ジョン・グッドマン 、 ジェームズ・クロムウェル (←いつもと全然違う役なので新鮮だった)
最後のタップの場面、最高でした。
それともう一つ、私が大好きだったシーンは
↑
ペピーがジョージの楽屋に入り込み、かけてあったスーツに腕を通してうっとりするシーン。
キュン