今日のシネマ
公開3日目の昨日、パパと劇場へ。
映画館のロビーはメチャ混みだったのに、この映画を観てる人は余り多くはなかった・・・
さて・・・
CMでバンバン流れているのでなんとなくストーリーはわかってるかもしれません。
簡単に言っちゃうと 主人公パイがトラと漂流するっていうとんでもない話ですが
大人になったパイが、カナダ人の小説家に自分の体験を話して聞かせる・・という回想形式で進んでいきます。
前半は、家族の説明や漂流するまでのいきさつが丁寧に説明されています。
ちょっと長い、って感じるかもしれないけれど、パイの性格や、家族の宗教観も絡めて大事な部分だと思うのでじっとガマンしましょう。
乗ってた日本船(!)が嵐で沈没。
このシーンは本当にすごいです。
IMAXだったこともあり、ものすごい迫力。
心拍数かなり上がっていたんだじゃないかと思う。
その後、主人公はボートで漂流することになるんだけど
トラだけじゃなくて、最初はシマウマもオランウータンもハイエナもいたんだよ。
ボートの中はそりゃあもう大騒ぎ!・・でした。
で、結局 パイはトラのリチャード・パーカーとの長い長い海の旅に入ります。
ここからの映像は圧巻。
クラゲで青く染まる夜の海や大きなクジラのジャンプ。
トビウオの大群がビュンビュン飛んできたと思ったらイルカの大移動があったり。
満点の星空や夕日で真っ赤に染まる大海原。
これらのシーンは、実際に大西洋で遭難し漂流したスティーブン・キャラバンの経験談を元に作られているそうです。
監督は、彼を公式にサバイバル・マリン・コンサルタントとして招き、話を聞いたとか。
だから細部にまでリアリティに溢れているのですね。
監督はアン・リー。
私が観た彼の作品の中では「ブロークバック・マウンテン」が一番好き。
この「ライフ・オブ・パイ」を観たのは監督が彼だったから、というのもあります。
それから ライフ・オブ・パイ の「パイ」ですが
これは主人公の本名ではありません。
自分の名前「ピシン」がいつもからかいの対象になっていた彼は
円周率を暗記して「自分の名前は円周率のパイだ!」と宣言します。
パイ=Π
これは果てしない生命力、自然の力、信仰の力をも意味するんですよね。
深い・・・。
で・・実はこの物語にはもう一つのお話があります。
それは最後にカナダ人との会話の中で明らかになります。
え・・・・って最初何が何だかわからなかったんだけど
どちらが本当か、それは私たち観客が決めればいいこと。
この映画は是非大画面で!