村上龍 著。
パパから回ってきました。
タイトル見て 「13歳のハローワーク」の続編?て思う人も多いはず。
我が子のために買った本の10年後に、今度は親に向けて出した人生のガイド本か?
なんかすごく教科書臭がするなぁ・・・とスル―しようと思ったのですが
謳ってる年齢が年齢だけにやっぱり気になってページをペラペラめくったら・・・
もう目が放せなくなってしまった。
これはガイド本ではなくて小説でした。
五編の中編集。
「結婚相談所」「空を飛ぶ夢をもう一度」「キャンピングカー」「ペットロス」「トラベルヘルパー」
このどれもが考えさせられるお語。
人生の折り返し地点をとうに過ぎた私たち。
若い頃みたいには動けないけれど、隠居するにはまだ早い。
やりたい事は山ほどあれど、親の介護、子供の将来、自分たちの老後・・と 心配の種も尽きないわけで。
一つ一つの話が身につまされる感じ。
身につまされながらも、主人公に寄り添い、悩み、気付くと一緒に前に進んでいる自分がいました。
パパは「空を飛ぶ夢をもう一度」で泣いたそうです。
私は「ペットロス」で泣きました。
我が家はペットがいませんが、そんな私が大変だったんだから
ペットを飼ってる(特にワンちゃん)人にはたまらないだろうな。
というわけで、55歳からのハローライフ。
当てはまるわ、って方たち・・もしよかったら読んでみてください。