今日のシネマ
2014年 イギリス、アメリカ合作
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第2次世界大戦時、ドイツ軍が世界に誇った暗号機エニグマによる暗号の解読に成功し、
連合国軍に勝機をもたらしたイギリスの数学者アラン・チューリングの人生を描いたドラマ。
1939年、第2次世界大戦が始まり、イギリスはドイツに宣戦を布告。
ケンブリッジ大学の特別研究員で、27歳にして天才数学者と称えられるアラン・チューリングは
英国政府の秘密作戦に参加し、ドイツ軍が誇る暗号エニグマの解読に挑むことになる。
解読チームには6人の精鋭が集められるが、他人と協調することを嫌うチューリングとチームメンバーとの間には溝が深まっていく。
しかし、彼を理解する紅一点のメンバー ジョーンによって、チューリングは少しずつ変化していく。(映画com.より抜粋&自身による加筆あり)
実は、ここ数日アップしている映画よりずっと前にこれを観終わっていました。
でも、この手のレビューは難しくて、伸ばし伸ばしにしてました。
言わずもがな、実話です。
そして、暗号がどうの、ということより、
どうしてもアランの持つ、アスペルガー症候群に神経が行ってしまって・・・
それをわからない人にとっては、彼の言動から幾度も不愉快な気持ちになったと思うけど、
私には、やっぱり放ってはおけない、というか、なんとかしてあげなければ、という感情が湧いてしまって
内容の本筋が飛んでしまうことさえありました。
そんなところに現れた キーラ・ナイトレイ 演じるジョーン!
彼女は、アランにとって救世主だった!
この時代ですからねぇ、誰もアスペのことなんて知りません。
でも、こうやって一人でも理解してくれる人がいれば、救われるんだなぁ~~って。
でも、その一人を見つけるのって本当に大変。
こういう映画を観ると、ついつい息子の将来を悲観してしまう母であります・・・
(うちの息子はアスペではなく、広汎性発達障害ですが)
すみません、全然映画とかけ離れてしまいましたが
アラン役の ベネディクト・カンバーバッチ 良かったです。
本当にこういう人なんじゃないか、って思えるほど完璧でした。
実際のアラン・チューリングは、暗号を解くという秘密の任務に就いていたわけですから
こんな功績をあげても世に知られることはありませんでした。
これだけの年月を経て、映画にまでなって・・・
きっと天国で驚いているでしょうね。
戦争映画ですからやっぱり重いし、タイトルの ”秘密” という言葉通り、
彼の学生時代の過去や、恋愛に関するマイノリティーなど
エニグマ以外の部分が軸になっていたりもして、本当に深くて濃い内容でした。
アスペって何ぞや、って思ってる人にも観ていただきたい作品です。
2015年度、アカデミー賞脚色賞でオスカー受賞。