今日のシネマ
2017年 フランス
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第1次世界大戦後のフランスを舞台に2人の帰還兵が企てた
大胆な詐欺事件を描くクライムドラマ。
第1次世界大戦の終結目前。
仏軍のプラデル中尉からの不条理な攻撃命令に従ったエドゥアールは、
小心者の簿記係・アルベールの命を助け、顔に重傷を負ってしまう。
良家の御曹司で才能あるアーティストであるエドゥアールは
家族にも会いたくないと戦死を偽装。
そんな彼をアルベールは手伝うことに。
戦後、パリに戻った2人は貧しい共同生活をスタートさせる。
そんな折、かつて彼らの上官だったプラデルが財を築いていたことを知った2人は
ある壮大な詐欺計画を企てる。（映画comより）
いつものことだけれど、目を覆いたくなるような戦争シーン・・・
ただ、それで気持ちが萎えそうになっても続けて観ることをお薦めします
なぜならば、悲壮感に浸るだけではないストーリー展開に、どんどん引き込まれていくからです
戦場で出会った年の離れた二人・・・
アルベール（アルベール・デュポンテル）と エドゥアール（ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート）
エドゥアールはアルベールを助ける際、爆撃で顎を吹き飛ばされる大けがを負う
戦場から戻っても、戦没者が称えられ、帰還兵には厳しいという理不尽さに苦しむうちに
国や権力者に対する復讐ともいうべき詐欺を思いつく・・
戦争孤児の少女、ルイーズ（エロイーズ・パルステール）も加わって
パリの片隅で着々と準備をする三人・・
ドゥアールが自分の顔の怪我を隠すために様々なマスクを作るのですが
元々絵の才能がある彼・・メッセージを込めた 美しく芸術的、そして
ユーモラスでもあるそのマスクたちに見惚れました
この映画は、アルベールが憲兵による取り調べを受けながら、
回想によって進行する形式なのですが
最後にその憲兵から思いがけない言葉が飛び出します
その憲兵と彼の息子、エドゥアールと彼の父親
「天国でまた会おう」は この二組の父子のことを言ってるのかしら・・
アルベールはその父子たちを結びつけた重要な架け橋になっていたんだなぁ
アルベールを演じた アルベール・デュポンテルはこの作品の監督も兼ねています
2022-5
