今日のシネマ
2021年 日本
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青森県・津軽を舞台に、メイドカフェで働く人見知りな津軽弁少女の奮闘と成長を描いた青春ドラマ。
弘前市の高校に通う16歳の相馬いと。
三味線を弾く時に爪にできる溝「糸道(いとみち)」を名前の由来に持つ彼女は、
祖母と亡き母から引き継いだ津軽三味線が特技だが
、強い津軽弁と人見知りのせいで本当の自分を誰にも見せられずにいた。
そんなある日、思い切って津軽メイド珈琲店でアルバイトを始めたことで、
彼女の日常は大きく変わり始める。(映画comより)
この映画を見始めた時、津軽弁がキョーレツで意味がわからず
最後まで観れるかどうか不安になったほどでしたが、
”あ、今のはきっと、○○って意味に違いない・・”
っていう変換作業が、だんだん面白くなってきて
津軽弁があってこそ、の大好きな作品になりました
関東生まれ、関東育ちの私には 方言がちょっと羨ましくもあります
一瞬で故郷に帰れる郷土の誇りであり、かけがえのない宝ですものね
自分の気持ちを相手に伝えるのが苦手な主人公、いと
彼女が自分を変えようと飛び込んだのは
なんと、メイドカフェでした
「おんがえりなせえませ、ごすずんさま」
練習しても全然言えないこの言葉が
だんだん様になってきた頃、
カフェの仲間との絆もでき、いとが自分に少しずつ自信を取り戻していく
津軽三味線を一年以上かけて練習したという いと役の 駒井蓮ちゃん
もっともっとその演奏を聞きたかったです
そして私もやってみたくなりました
日本のソウルミュージックと言ってもいいんじゃないでしょうか
途中で、三味線が破れ、職人が張り替えるシーンがありますが
美しくて見入ってしまいました すごいなぁ・・
父親は 豊川悦司、祖母役は 西川洋子さん(津軽三味線の名手・故高橋竹山の一番弟子というすごい人)
役者さんたちの多くが青森出身者で、みなさん自然体の演技がとてもよかったです
浅虫海岸、岩木山、五能線・・
ロケーションが美しくて、私は青森に行ったことはないのに
何故か懐かしい気持ちにもなりました
実はDVDを見終わって、なんと、標準語の字幕が付いていたことを知りましたが
使わずに見て私は正解でした
字幕があると 意味を知りたくて字を追います
例え意味がわからなくても、音楽のように入ってくる津軽弁は
とても心地良く、流れを中断せずに「想像で」楽しむことができましたから