今日のシネマ
2021年 日本
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福島県南相馬に実在する映画館を舞台に、
映画館の存続に奔走する女性の姿を描いたタナダユキ監督のオリジナル脚本を高畑充希主演で映画化。
100年近くの間、地元住民の思い出を数多く育んできた福島県の映画館・朝日座。
しかし、シネコン全盛の時代の流れには逆らえず、
支配人の森田保造はサイレント映画をスクリーンに流しながら、ついに決意を固める。
森田が一斗缶に放り込んだ35ミリフィルムに火を着けた瞬間、若い女性がその火に水をかけた。
茂木莉子と名乗るその女性は、経営が傾いた朝日座を立て直すため、東京からやってきたという。
しかし、朝日座はすでに閉館が決まっており、打つ手がない森田も閉館の意向を変えるつもりはないという。
(映画comより)
レビューを挙げながら、なんか最近 邦画が多いなぁ と気付きました
昔は洋画ばかりで、ほとんど邦画を観なかったのに
これも年齢のせいなんでしょうかねぇ
字幕が面倒ってのもあるのかなぁ
20代の頃はパニック映画とか大好きだったけど
今はもう観たいとも思いません
いろんな場面で老いを感じる今日この頃・・・
*
映画と、そして、 ”映画館” を愛する人には きっと心に響く作品でしょう
『キネマの神様』にも通じるところがありました
主人公 莉子(高畑充希)が、恩師の願いである "朝日座" の立て直しをする話
その恩師が 大久保佳代子!
いや、びっくりしました!
すごく良かった
主役を食うほど私には印象深かったです
なんだろう・・演技してるっていうより、素でやってる? みたいな
教師としても人間としても魅力的で
こんな恩師がいたら 一生付いて行きたい、って思いましたよ
福島県相馬市、という舞台から 東日本大震災を避けては通れないけれど
決して重苦しい雰囲気にせず、出てくる人たちは基本 全員が明るいキャラ・・
映画館の館長である 柳家喬太郎 と 高畑充希の掛け合いが楽しかった
すったもんだの末、ラストがね
ちょっと予定調和過ぎやしないかい、と思いつつも
全体的に心地良い作品に仕上がっていたのでマル
とにかく、大久保佳代子 が良かった(何度も言う)
私は映画観るのは好きですが、決して ”映画通” ではございません
本当の映画通の方々には たまらないタイトルや俳優さんたちの名前がバンバン出てきますよ
実はこの作品、福島中央テレビ50周年を記念して制作されたTVドラマの前日譚なんですよね
映画の最後に 竹原ピストル が登場しますが
そこからまた新たな物語が始まるようで
ああ、そっちも観たかったな~
シネコンが主体の今、映画ファンに愛されている全国の小さな劇場はコロナの影響をもろに受け、
この朝日座みたいな状況になっているんでしょうね・・
2022-37