今日のシネマ
2019年 アメリカ・フランス合作
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「ガール・オン・ザ・トレイン」「ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌」のヘイリー・ベネットが
異物を飲み込むことで自分を取り戻していく主婦を演じるスリラー。
ニューヨーク郊外の邸宅で、誰もがうらやむような暮らしを手に入れたハンター。
しかし、まともに話を聞いてくれない夫や、彼女を蔑ろにする義父母の存在など、
彼女を取り巻く日常は孤独で息苦しいものだった。
そんな中、ハンターの妊娠が発覚し、夫と義父母は待望の第一子に歓喜の声をあげるが、
ハンターの孤独はこれまで以上に深くなっていった。
ある日、ふとしたことからガラス玉を飲み込みたいという衝動にかられたハンターは、
ガラス玉を口に入れて飲み込んでしまう。
そこでハンターが痛みとともに感じたのは、得も言われぬ充足感と快楽だった。
異物を飲み込むことに多幸感を抱くようになったハンターは、
さらなる危険なものを飲み込みたい欲望にかられていく。(映画comより)
↑ この通りのストーリーです
😲
衝撃でした
そして、「異食症」という病を初めて知りました
ビー玉から始まり、金属片や石、陶器の人形、さらにエスカレートし、
画鋲やドライバーまで飲み込んじゃうんです
観ている方が苦しくてオエオエしちゃいました
夫は仕事で忙しく、義父母からは軽んじられ、
広い邸宅でハンターの孤独は増すばかり・・・
それを紛らわしてくれたのが ”Swallow” だったんですね
妊娠してもその行動は止まりませんでした
(っていうか、後で調べたら「異食症」は子どもと妊婦に多いそうです・・・)
中盤、心理カウンセラーとの対話の中で
ハンターの驚くべき出生の秘密がわかります
彼女はその事実を隠すために 長い間 自分を押し殺し
心の奥底には もうどうしようのないほどの痼りとなっていたのでしょう
義父母から施設に入って治療するよう迫られ、ハンターは家を飛び出します
そして、後半、彼女は思いがけない行動を取ります
また 😲
それまでの彼女の柔らかい雰囲気とは真逆のその行動・・
自分で決着をつけない限り、暗闇から抜け出せないと思ったんでしょうね
主演の ヘイリー・ベネット は、製作総指揮にも名を連ねています
作品への熱い思いは、彼女の物を飲み込む時のエロティックな表情や
後半で示す強い意志を見事に体現していました
ハンターの夫に オースティン・ストウェル
義父母に デビッド・ラッシュ、エリザベス・マーベル など
”SWALLOW” は、「飲み込む」「侮辱に耐える」などの意味がありますが
御存知のように「ツバメ」の英訳も スワロウですよね
ラスト、自分の意志で道を切り開いたハンターを
空を自由に飛ぶツバメの意味にも掛けているのかな、と思いました
2022-38