今日のシネマ
すごく良かったです。
是枝監督の・・・なんていうんだろう・・・
無駄のない静かな会話の中にある深ーい言葉の意味を
スクリーンのこちら側ではあるんだけれども 彼らと一緒に考え、悩んだ120分でした。
6年間育てた自分の子どもが、実は赤ちゃんの時に取り違えられていた、というストーリー。
上映中ずっと、私ならどう受け止める?・・・と、自分に問いかけていました。
二組の、ある意味、全てが真逆な夫婦が登場しますが
「そして父になる」の「父」とは 福山雅治演じる野々宮良多のことを言っています。
人気スター福山君。
全く生活臭のしない彼が妻子持ちの役をやるだけでも話題性がありますが
その生活臭のなさが返ってこの役に合っていたような気がしました。
何度もウルウルする場面がありましたが
そのウルウルを吹き飛ばすような、予想してなかった事実に唖然。
赤ちゃんの取り違えが何故起きたか・・・
何で?これ必要? と 驚いてたら、必要だったことが後からわかりました。
こういうとこも是枝監督ならでは・・なんでしょうね。
私は・・・「血」より「時間」を取る! ってずっと思って来たけど
それは、自分にそう言い聞かせてきただけだったみたい・・・
そんな簡単なものではない。
どちらか選ぶものではなく、一生抱えて生きていくものなんですね。
ラストはとても素敵。
父になるのに、母になるのにゴールなんてないんだもの。
スピルバーグがリメイク?
期待≦憂慮
< 追記>
祝 第37回日本アカデミー賞 リリー・フランキー 最優秀助演男優賞 、 真木よう子 最優秀助演女優賞