やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

お小遣いを使おう!

2016年10月24日 | 日記(息子・小5)

今日は、爽やかな秋晴れ。

天気が良いと、「洗濯せんな、もったいない!」と、思ってしまう私は、貧乏性?

気付けば、朝から4回洗濯機を回しています。

 

運動会は、暑い暑い夏日の中で行われましたが、ようやく秋も本番、一気に気温が下がってきました。

そろそろ、畳ラグや夏用ラグからホットカーペットに変更です。

夏の汚れを拭きとり、順番に干して・・・と、かなりの体力仕事で、今日一日分のエネルギーを使い果たしてしまいそう。

それに、やっぱり腰が、イタタタタ・・・。

 

息子は、運動会が終わった頃から少し風邪をひいているようで、時折、ゴホゴホと咳をします。

なので、ここ最近は、家でゆっくりと過ごしています。

そのせいもあるのか、この休みには、何年かぶりにレンタルDVDを借りてきました。

 

ずっと、サッカーにしか興味がなかった息子ですが、突然、ドラゴンボールが気になり出したようです。

ネットで動画を見ていたのが、DVDを借りるようになり、11月2日発売のゲームまで買うつもりのようです。

 

12月のバースデープレゼントにしようかと思いましたが、1ヶ月以上も先なので、

「待てない! 自分のお小遣いで買う!」

と、言われました。

 

息子にはまだお小遣いを渡していないのですが、ばあばに会うたびにお小遣いをもらっているので、それなりに持っています。

最初のうちにこそ、

「お金の価値を教えたいので、あまりお小遣いをあげないでください。」

と、ばあばにお願いしていましたが、無駄だと分かり、今では有難~くいただくことにしています。

 

ばあばは、息子の喜ぶ顔を見るだけで、ものすごく幸せに思ってくださり、また元気が出るのだそうです。

息子も、まだお金を使う機会などそうそうなく、サッカー観戦に行くときのチケット代や交通費として使っているだけで、無駄遣いのしようがありません。

家にお菓子があればそれで十分のようで、他にまだ欲しいものがないようです。

ばあばにお小遣いをもらっても、執着しなさすぎで、どこにいったか分からなくなってしまうことさえあります。

 

もちろん、久々に借りたというDVDは、自分のお小遣いを使わせました。

持っているだけで使わなければ、お金の価値は分かりません。

ゲームを買う機会に、息子と一緒に貯まったお金を見直そうと思っています。

 


午後から保健室

2016年10月20日 | 日記(息子・小5)

息子が「全力でやり切った」と言う運動会の翌日は代休で、火曜日から平常授業が始まりました。

これで息子も落ち着いてくるだろうと少しばかり期待をしていたのですが、早速その日に、担任の先生から電話がかかってきました。

 

「5時間目に、〇〇君が『頭が真っ白になって、何も考えられへん』と言ってきたので、保健室で休んでもらいました。

帰りは、調子が良くなったようでしたが、家に帰ってからの様子はどうでしょうか。」と。

 

学校から帰って来た息子は、そんなことは一言も言いません。

特にしんどそうな様子もなく、すぐに公園へと遊びに行ってしまったので、学校でそういう状態になっていたなんて、全くの驚きです。

 

「何かまた、不安になることでもあったのでしょうか?」

と、尋ねると、

「これといって思い当たることはなかったのですが、運動会の疲れがまだ抜けていないのでしょうか?」

と、先生。

 

遊びに行けるぐらいならだいじょうぶだろうけど、気になることは連絡を取り合いながら、息子の様子を見ていきましょう・・・ということになりました。

 

家に帰って来た息子に、先生から電話があったことを伝えると、

「電話かかってくると思ってたわ。」と、けろっとした様子。

「何か、心配なことある?」と、聞いても、

「いいや~。」と。

 

以前、そういう状態になったときに、ちょっとしたきっかけで、「気が付いたら、クラスメートの首をしめてしまっていた」ということがあって、

「何かしんどいな、おかしいな、と思ったときは、先生に言って、保健室や通級教室で休ませてもらったらいいで。」

と、言う話をしたことがあります。

 

まだ、息子の頭の中をいっぱいにする何かの不安があるのでしょうか?

私には、言いたくないこと・・・?

息子にもその正体が分からないのか、それとも、単にサッカーゲームのことなど気になることで頭がいっぱいで、フリーズしてしまっただけだということも考えられます。

 

少なくとも、息子は、自分で一番良いと思う方法をとったのだと思います。

いつでも力になれるよう、今は、注意深く息子の様子を見守っていこうと思います。

 


運動会

2016年10月17日 | 日記(息子・小5)

秋晴れの中、迎えた運動会。

子ども達の笑顔や、一生懸命演技や競技に打ち込む姿が眩しくて、何度もうるうるしてしまうのは年のせいでしょうか。

 

大変だった息子の練習期間を知っているだけに、息子の出ている種目はもちろんですが、1年生は1年生の、6年生は6年生ならではの、子ども達を観ていると色んな感慨が湧いてきて、今年も存分に運動会を楽しませていただきました。

 

小学校の運動会は親だけでなく、おじいちゃんおばあちゃん、家族総出で応援に来られることも多いので、観覧場所は人で溢れ、小学校全体が満員状態でした。

7時の開門に朝4時頃から並ぶ方もいて、我が家はそういう場所取りはしなかったので、トラックから随分離れていても、運動場内にシートが引けただけラッキーというべきでしょうか。

 

息子の演技が始まると、座っていては全然見えないので、一番後ろに下がって小さな脚立に乗り、カメラ越しに息子を探します。

息子が1年生の時に亡くなった父が遺してくれたカメラです。

 

古くて、重たくて・・・。

私には使いこなせそうもないカメラだけれど、小学校の運動会だけは、このカメラで撮り続けると決めています。

そして、毎年大活躍してくれ、どんなに遠くからでも、すぐに息子を見つけ出すことが出来ます。

望遠レンズと、息子の背が高くて目立っているせいだと思いますが・・・。

 

今年の演目は、「南中ソーラン」

羽織った手作り法被の背に、思い思いの漢字一文字を付けて、勇壮に踊ります。

息子の選んだ文字は、「宇」

背中に貼り付けたつもりが目測を誤ったのでしょうか、息子だけ背中というよりは左寄りの腰の辺りに付いていました。

 

「全力でやるつもりやから!」

登校前に息子が言っていた通り、全力で踊り、声を出していたようで、群衆の中から息子の声を聴き分けることが出来ました。

これも、息子の声変りが始まって、ガラガラ声に変わり始めたからなのでしょうが、その声を思いっきり張り上げるので、一層迫力があります。

 

いつも全力で、手を抜くことが出来ない息子。

それゆえに、色々大変なこともありましたが、こうして晴れの日を迎えることが出来ました。

その一瞬を、主人はDVDに、私は写真に収めて、もう一度家族で楽しみながら息子をねぎらい、ばあばにも見てもらい、その後大切に残しておこうと思っています。


学校へ行こう

2016年10月06日 | 日記(息子・小5)

息子が遅れて学校へ行った日の放課後、担任と通級の先生と息子の3人で話をしてくださったそうです。

その日、息子は元気に家に帰って来て、すぐさま、サッカースクールへと向かいました。

登校前には「スクールも休む」と言っていたので、元気になって良かったと、ほっとしていました。

 

その間に、担任の先生からお電話がありました。

息子の様子を伝えると、

「良かったです。

『サッカースクール、休む』と、言ってたので、

『しんどいか~?』と、聞くと、

『サッカーしてしんどくなったら、また宿題出来へんようになるから。』

と、答えたんです。

『もし、サッカーしてしんどくなったときは、宿題出来なくても、ぐっすり寝て、学校に来てから宿題してもいいんやで。

思いっきりシュートしたら、スカッとするかもしれへんで』と、言ったら、

『そうかなぁ。』って、言っていました。

頑張って、スクールに行ったんですね!

お母さんも、学校から帰ってきて、もし〇〇君が調子悪くてしんどそうなときは、ゆっくり休ませてあげてください。

宿題、家で出来なくてもだいじょうぶです。

あくる日、学校で見させていただきますので。」

と、おっしゃってくださいました。

 

それで、息子は元気にスクールに行くことが出来たのだと思います。

 

また、運動会の練習での指導で、「もっと頑張れ」「もっと声出せ」というのは、まだまだ頑張れていない子に、「もっと」と、指導しているのであって、〇〇の声はしっかり聞こえてるし、ボディパーカッションの音もばっちり聞こえてる、一生懸命頑張ってるのが見えてるから、〇〇は、そのままで十分OKだという話をしてくださったそうです。

 

担任の先生も、ボディパーカッションで、太ももにあざを作ってまで「もっと頑張らんなあかん」と息子が思っているとは、思いもしなかったそうです。

少し前までは、一斉に指導されていることが、自分に言われていることだと分からないことがある・・・と、聞くことが苦手だった息子です。

担任の先生にも、その特性の話をしていました。

息子は、苦手ゆえに一生懸命聞こうと努力して、頑張り続けていたのかもしれません。

 

先生は、

「これからは、『〇〇はOK』というように、さり気なく一声かけようかと思っています。」

と、おっしゃってくださいました。

 

いつも、息子のために何が出来るかと、真剣に考えてくださる先生に頭が下がります。

「学校での〇〇君の様子を見ただけでは、思い及ばないことがあるので、これからも何かお気づきのことがありましたら教えてください。」

と、おっしゃってくださいました。

 

私も、親として息子のために頑張ろうと思います。

「学校へ通う」という当たり前のことを続けるためには、息子を頑張らせ過ぎないことが大切なようです。

息子と私では、同じことをするのに使うエネルギーの量が全く違うのかもしれません。

 

昨日も今日も、登校前の息子は本当にしんどそうでした。

昨日の宿題も、結局、出来ませんでした。

それでも、「学校へ行く」という目標に向かって、息子を励まし送り出します。

 

これだけ親身になって、これだけサポートしていただけるのは、小学校の間、この先生達に教わっている間だけなのかもしれません。

ならば、その間に、出来るだけ多くの経験をして、出来ること出来ないことなど自分を知って、友達との付き合い方を知り、困ったときの乗り越え方を学んでほしいと思っています。

 

「最高学年になるときには、みんなが『このクラスで良かった!』って、心から思えるようにしていきたいと思っています。」

家庭訪問のときの先生のこの言葉のように、息子も、必ずその一人として胸を張って進級できるよう、心から願っています。

 


学び続けることが出来るように・・・

2016年10月04日 | 日記(息子・小5)

このところ、息子は、その日のうちになかなか宿題が出来ません。

翌朝に持ち越したり、登校してから休み時間に宿題をすることもあります。

先だっての女子のからかいはなくなったらしいのですが、息子にとって学校生活はとても疲れるもののようです。

 

昨日の担任の先生からのメッセージには、

「運動会の練習の疲れがたまっているのかと思うことがよく感じられるので、ゆっくり休んで元気になってほしいと思っています。」

と、書かれていました。

 

昨夜は8時に布団に入った息子でしたが、今朝6時に起き、宿題をしようという気持ちはあるものの、やはり手につきませんでした。

算数ドリルを1問やっては、

「あかん。考えられへん・・・。」

しばらく寝転んでだらだらして、またやる気を出して机に向かい、1問解いては、

「しんどい」と、泣きそうな声を出します。

 

その様子に、イライラする気持ちを抑えながら、

「どんな風にしんどいの?」と、息子に聞くと、

「なんかもやもやして、気持ち悪いねん。」と。

 

体温を測っていましたが、平熱以下です。

「熱ないよ。」と言っても、

「学校行って、ちゃんと勉強出来るかなぁ・・・。」

と、心配そうです。

 

1時間目が運動会の全体練習だということもあって、この状態では恐らく見学になりそうなので、2時間目が始まる前に送っていくことにしました。

 

しんどそうな息子を連れて行くのは気が重いけど、このまま学校へ行けなくなるのではないか…という恐怖の方が強いです。

送ると言っても、私は自転車を押しながら歩いてなので、息子は後ろからとぼとぼと付いて来ました。

 

息子を教室に送り届けた帰りに、通級の先生にばったりお会いして、そのまま懇談の時間をとってくださることになりました。

 

先週の金曜日の通級での息子は、とてもリラックスしていい感じだったようで、今朝の息子の様子を聞いて驚いていました。

その時間に成長期の話をして、男の子は男らしく、女の子は女らしくなっていく話をしてくださったそうです。

 

女らしくなるということは、おっぱいが大きくなったりする体の変化だけでなく、男の子に触られたり、近くに寄られたりするのが嫌になってくるし、汚いのやだらしないのを見るのも嫌だという人もいます、という話をしました。

それから、女の人は、先生もそうなんやけど、うわさ話やおしゃべりが好きで、そのため、悪口みたいなことを言う人もいる、という話をすると、一緒に勉強している女の子も、『そうやそうや、私もいっぱい言われてる』という話になり、〇〇君も、『面と向かってはなくなったけど、陰で言われてる』と、いうようなことを言っていました。」

 

通級メイトのその女の子は、女の子とはうまくいかなくて、男の子と遊んでいることが多く、そのため、女子からあることないこと言われることがあるそうです。

「この年代になると、注意されて謝って仲直りしてもその場だけのことが多く、形や言葉を変えて同じようなことが起こるので、彼女にも、『ただのやっかみやで。自分に出来へんからうらやましくて、そういうこと言うねん。そんなん無視したらええ! 気にすることない!』って、話してるんです。

と、おっしゃっていました。

 

息子にも、

「女の子の癖みたいなもんやから、いちいち気にすることない!」

と、言ってくださったそうですが、気にせずにはいられなくて、息子の中でもやもやし続けているのでしょうか。

 

また、運動会の練習についても心配だったのですが、息子は、南中ソーラン節はしっかり踊れているので、振付が分からずパニックになっている、ということはないそうです。

「ただ、高学年ともあって、かなり厳しく指導されているようなので、踊れていても、先生から『もっと、もっと』と、言われると、〇〇君は、もっとちゃんとせんなあかん、もっと頑張らんなあかんと、一生懸命頑張ろうとするので、しんどいかもしれません。」と。

 

そういえば、ボディパーカッションで思いっきり叩くのか、息子の太ももに痣が出来てしまっていたので、

「そこまできつく叩かんでもいいやろ~」と、私が言うと、

「まだまだやで。もっともっと、しっかり叩かなあかんねん。」と、息子は言っていました。

 

その話をすると、

「全体の声掛けを、100%自分に言われていると思って、頑張り過ぎて、いっぱいいっぱいになっているのかもしれません。

50%ぐらいで聞き流すべきところが、0か100かで考えてしまうところがあって、途中の加減が分からないのだと思います。」

と、担任の先生と一緒に、息子が頑張り過ぎないようその話をしていただけることになりました。 

 

運動会のこと、女子とのこと、サッカークラブの件で自信を失ったままでいること、思春期の入り口にさしかかってきたこと、色んなことが重なり合って、息子のしんどさは生じているようです。

 

先生は、

「遅れてもいいので、2時間目、3時間目になっても、学校へ行くように背中を押してあげてください。

〇〇君は、「学校へ行かなくてもいい」と、思ってしまうと、なかなか学校へは行けなくなってしまうタイプのような気がします。

素直な子なので、「学校へ行かなければならない」ということを、しっかり伝えてあげてください。」

と、おっしゃいました。

 

そして、権利と義務について、次のような話をされました。

「6年生になると権利と義務について習うのですが、〇〇君には、今から教えてあげてください。

人には、守られなければならない権利と、果たさなければならない義務があること。

中学校を卒業するまでは、学校で学ぶのは、〇〇君の権利であり、〇〇君を学校で学ばせるのは、親の義務であること。

義務は果たさないといけないので、親は〇〇君が学校へ行くように頑張らないといけないこと。

先生にも、〇〇君が安心して学校で学べるようにする義務があること。

もちろん、病気のときには、無理やり学校に来ることはありません。

また、いじめなどで人の幸せをおびやかす人は、たとえ何歳であっても罰せられます。

人には、幸せに暮らす権利があるからです。」

 

息子が学校で学び続けることが出来るように、一緒に頑張りましょう!

私には、先生がそうおっしゃってくださっているように聞こえました。

 


分からないから不安

2016年10月01日 | 日記(息子・小5)

息子は、翌朝、まだ少し不安な様子でしたが、自ら薬を飲んで心を落ち着け、学校へと出発しました。

 

先生からのお電話の後、私はずっと考えていました。

黙って見守るべきなのか、息子と話をするべきなのか。

どんな風に話をしたらいいのか・・・。

 

その日の夜も、息子は寝室に入って1時間以上経つものの、まだ眠れずにいました。

 

我が家はまだ、親子3人川の字で寝ています。

息子は、2段ベッドに憧れて下が収納になっているシステムベッドを買ったものの、未だにベッドから落ちる程の寝相の悪さで、危険を感じて昼間起きてるときに寝転ぶぐらいにしか使っていません。

お陰で親は、夜中に蹴られ、腕が振り下ろされたりと、大きくなった息子の攻撃により日に日にダメージが大きくなっているのですが・・・。

 

眠れずにいる息子に聞いてみました。

「学校で、何か嫌なことあった?」

息子は、

「ううん。だいじょうぶ。」

と、言うだけでした。

 

「先生から電話あってな、〇〇のこと心配してたで。

『きもっ』って、女子に言われてたんやて。」

 

息子は、何も言いません。

 

「目が合っただけで『きもい』言うんやったら、顔あげてられへんやんな~。

こっちは見るつもりもないのに、どうせい言うねん?

学校来るなって言うことなんか?

こっちが聞きたいわなぁ!」

 

息子は、ちょっと驚いたように私の顔を見て、腕にぎゅ~っとしがみついてきました。

 

そんなん言うのは間違ってる、人を傷つけるようなことはしたらあかん、って、

先生、女子にちゃんと話したって言ってるから、もうそんなこと言う子はおれへんで。

もし、まだ言う子がいてたら、ママか先生に言ってや。許さへんから。」

 

「〇〇も、人の嫌がることはしたらあかんで。

女の子は、特に体を触られたりしたら嫌やからな。」

と、言うと、

「答書くのに必死やったから、つい、ぱっとつかんでしまってん。」

と、息子は言いました。

 

「そやな。つかんでしまったんやな。。。

でも、女子は特に、男子に体に触れられたり、近くに寄られ過ぎただけでも嫌~な気持ちになるから、そのことは気を付けよ。

目が合っただけでどうこう言うのは、〇〇は何も悪くないからな!」

 

私の腕から息子の手が離れました。

自分の布団に戻り、驚いたことに、数分と経たないうちに息子の寝息が聞こえてきました。

 

もしかすると、一連の出来事をどうとらえたらいいのか、息子自身が理解出来ずに悩んでいたのかもしれません。

何が悪いのか、悪くないのか、反省すること、しなくていいこと、どうしたらいいのか・・・。

息子には、言葉にして明確にしてあげる必要があると思いました。

 

状況を判断したり、人の気持ちを推し量ったり、予想したり想像することが難しい息子。

その上、もののとらえ方が一部に集中してしまうため、全体が分かり辛い傾向があります。

分からないことが、一番の不安になるのかもしれません。

  


学校に行けなかった理由

2016年09月29日 | 日記(息子・小5)

息子が学校に行けなくなったのには、理由がありました。

 

担任の先生によると、何人かの女子達に、

きもっ!(気持ち悪っ!)」

と、言われていたのだそうです。

 

事の発端は、先週に遡ります。

英語の時間に班活動をしていて、息子は記録をする係だったそうです。

でも、息子の字が汚いので、女の子達に「汚い!」「ちゃんと書き!」と、言われていて、息子はイライラしていたようです。

恐らくきれいに書いてあげようとの善意だったのか? 女の子が息子から記録用紙を取り上げようとしたので、息子はそれを阻止しようとして、その女の子の腕をつかんでしまったようです。

 

「その女の子からすると、いきなり〇〇君に腕をつかまれて、びっくりしたのだと思います。

男子と女子の間で色々難しくなってくる年頃でもあり、異性に腕を触られて、『きもっ!』って言ってしまったようです。」

先生は、そうおっしゃっていました。

 

そのことがあってから、一部の女子の間で、

「教室で目が合ったときに、こっち見てると思って気持ち悪かった。」

と、息子と目が合うと、そう言うようになってしまったのだそうです。

 

担任の先生がそのことを知ったのは、一昨日、息子が学校へ行けなかった日の前日でした。

息子とサッカーの話をしている中で、ちらっと

「女子に『きもっ』って言われてるねん・・・」

という言葉が出てきて、分かったそうです。

 

よくぞ先生に話してくれた、と思いました。

担任の先生が厳しくなったままだと、きっと息子は話をしに行けなかっただろうから、よくぞ話のしやすい先生に戻ってくださった、とも思いました。

 

息子は、先週後半から「しんどい」「胸が痛い」を繰り返していて、疲れた様子でしたが、なかなか寝付けないでいるようでした。

運動会の練習の頃は、チックが出たり、食べ物が普通に食べられなくなったりと、体に変調が出ることが多いので、てっきり練習のせいだと思っていました。

 

時折、「学校で困ったことはない?」と、聞くようにはしていましたが、女子から「きもっ!」って言われていることなど、母親に話したくなかったのかもしれません。

運動会の練習のプレッシャーに加えて、目が合うたびに「きもっ!」なんて言葉を言われたら・・・。

昨日、とうとう学校に行くエネルギーがなくなってしまったようです。

 

担任の先生は、「高学年にもなると、女子の体に触れないよう注意しなければならない」ことを息子に話したと言っていました。

息子は、「それは分かっていたけど、答を書くのに必死で止められなかった」と、言っていたそうです。

 

一方、女子には、「腕をつかまれて嫌な気持ちをしたかもしれないけど、もし何か問題があったときには、先生に言ってほしいこと、また、同じ教室内で過ごしていたら目が合うことなど当然あって、それを『きもっ!』などと言うのはおかしい、人を傷付けるようなことは言わないこと」を指導してくださったそうです。

 

10歳にもなれば、異性を意識して当然の年齢なのかもしれません。

息子はというと、親の知らない面もあるかもしれませんが、頭の中はサッカーの(データ的な)ことでいっぱいで、女子を見るよりは、ぼーっとサッカーのことを考えていて、たまたま目が合っただけのような気がします。

 

息子と同じ特性を持ったお子さんのママさんから、異性との距離感が難しくて、近寄り過ぎてトラブルになったり、逆にこうしたトラブルから誤学習して、異性を全く毛嫌いするようになったとの話を聞いたことがあります。

 

性のことはもう少し先の話だと思っていたのですが、すでに考えなければならない年齢になっていたようです。

 

 


学校に行けなかった息子

2016年09月28日 | 日記(息子・小5)

今日、息子は学校に行けませんでした。

 

前日の夜も、「しんどい」と言って、宿題が手に付きませんでした。

それなら、翌朝早くに起きてやった方がいいと早めに休ませたのですが、布団に入ったもののなかなか寝付けなかったようです。

 

息子は、6時に起きてきましたが、だらだらしてまた何も手に付きません。

「しんどい」と言うので熱を測ってみましたが、36.6℃でした。

 

「どんな風にしんどいの?」と、聞くと、

「しんどくて、何も考えられへんねん。」と、言います。

 

こんなにしんどいのに、熱があるはずや!

とでも思っているのでしょうか、何度も体温計をリセットして測りなおしています。

「学校行っても、勉強出来へん。」と、泣きそうな顔で言うのです。

 

これまでも行き渋りはありましたが、

「だいじょうぶかなぁ・・・」

と、不安でたまらないという感じだったので、

「だいじょうぶ! 学校に行ったら楽しかったって、いつも言ってるやん。」

と、リスパダール内服液を飲ませて送り出していました。

でも今回は、はなから「勉強出来へん」と言い切っています。

 

「背中を押して、学校に送り出してあげてください」

と、先生から言われているものの、どうしたものかと迷いました。

 

学校に行けば、いつものように元気になるのでしょうか?

でも、何かがいつもと違う感じがするのです。

 

「学校に行って、頑張れそう?」と、聞くと、

「分からん。。。」と、首を横に振ります。

「今日はゆっくり休んで、元気になって、明日学校へ行く?」と、聞くと、

「そうする。」と、言いました。

 

張りつめていた息子の表情が緩み、ほっとしたような様子でした。

 

明日は、元気に登校できますように・・・。

 


先生からの電話

2016年09月19日 | 日記(息子・小5)

金曜日、不安いっぱいで登校した息子は、信じられないくらい元気になって帰ってきました。

 

「ママ~、◇◇先生、元に戻った~!」

と、玄関に入るなり、大きな声で教えてくれました。

「これから、もっともっといいクラスになるように、リスタートやねん!」

その表情は、元気いっぱい嬉しそうでした。

 

後ほど、担任と通級の先生からお電話がありました。

担任の先生は、息子の「先生が元に戻った」という言葉には、さすがに苦笑されていましたが、息子にもちゃんと話の意図が伝わっていたことを喜んでくださいました。

 

「最近、子ども達が注意されても「まぁいいか」って感じで、何度も同じことをする傾向があったので、こんなことでは事故にも繋がりかねないと、ここ数日厳しく注意をするようにしていたんです。

そのせいで、〇〇君の他にも、委縮して元気のない子がいました。

これもいい機会かなと思って、1時間目にクラスで話し合う時間をもちました。

『先生が、怒ってばっかりのそんな先生でいたいと思うか? 

みんなもしんどいやろ?

怒られて行動するより、どうやったら楽しいクラスになるか、自分達で考えてルールを守っていこう』

っていう話をしたんです。

子ども達も分かってくれたみたいで、

『これを機会にもっといいクラスにしよう! リスタートや!』

って、話になったのですが、〇〇君にもちゃんと伝わっていたみたいで良かったです。」と。

 

先生の思いも、子ども達のやるべきことも、変わったわけではありません。

ただ、そう話していただいたこと、伝え方を少し変えてくださったことで、特に息子は、やるべきことに落ち着いて取り組めると思うので、先生の対応に本当に感謝しています。

 

さらに、通級の先生からは、

「ソーシャルの時間に『聞く』ということについて考える授業をしました。」

と、お電話をいただきました。

 

「自分に関係がないことで友達が注意されている時、何パーセントの力で聞いたらいいと思いますか?」

という質問をされたそうです。

息子は、「全く分からない」と答えたそうです。

一緒に通級を受けている友達は、「20%」と答えたそうです。

 

息子は、クラスメートが注意されている時にも、おそらく自分が怒られているように100%の緊張度で聞いているので、しんどさが溜まっていくのだろうと言われました。

「自分が関わっていないときには、☆☆さんの言うように20%ぐらいで聞いていて、残りの80%はリラックスした気持ちで聞いていいんやで。」

という話を先生がしてくださると、

「じゃあ、僕は24%で聞くようにする。」

という風に答えたそうです。

 

「では、〇〇君に対して話をしている時には、何%で聞いたらいいと思いますか?」

という質問には、息子は、しばらく考えて、

「99%」と、答えたそうです。

 

「『100%』って答えじゃなくて、ほっとしました。」

と、先生は、息子に伝えたそうです。

 

お話の中の100%全てが必要だったりすることは、あまりありません

冗談とか、必要のないことも入っているかもしれません。

もしかすると、間違っていることがあるかもしれません。

100%絶対正しいと思っていることでも、違う可能性があるかもしれないからです。

これから、大人になっていくと、色んなことを言われるようになります。

いらんことまで言われることもあります。

そんなときは、100%でなく少しパーセントを下げて、残りはリラックスして聞くようにします

これを『大人になる』と言います。

小さな子どものときは、いつも100%で聞いているけど、だんだん成長すると、自分にとって必要なことをしっかり聞くことが出来るようになってくるのです。」

というような話をしてくださったそうです。

 

息子がしんどそうにしているときは、

「今日、何%で聞いてきた? もうちょっとリラックスした方がいいんちゃう?」

という風に声をかけて、ルーズになることを教えてあげてほしいと言われました。

 

良くも悪くも、成長する中で自然に身に付いていくことが難しい息子。

子ども達に注意をしている担任の先生の立場では、息子にここまでは言えないでしょう。

通級の先生と連携してフォローして下さり、息子にとっても良かったと思います。

 

先生方の話が全て理解できたわけではないと思いますが、息子の不安はすっかり消えたようです。

 

そういえば、家に帰って来てから、

「これは鉛筆に見えるけど、鉛筆じゃないかもしれへんで~。」

などと、言っていました。

 

「どう見ても鉛筆やん!」と、言うと、

「物事に100%はない、って知ってた~? 

99%そうでも、残りの1%は違うかもしれへんねんで。」

と、得意そうに言っていました。

「これは電器やけど、100%絶対じゃない」とか、

「日本って国は、日本じゃないかもしれない」とか・・・。

  

「ママ~、もし、絶対に100%そうやで、ってことあったら言ってみ~!」

と、言うので、

「ママは、〇〇のママやで!」と、言うと、

「う~~ん・・・」と、複雑な顔をしていました。

 

「99.999999・・・9%そうやけど、0.000000・・・1%は違うかもしれへん。」

その何とも言えない表情がおかしくて、可愛かったです。

 


「ちゃんとしてたら、怒られへんよな~?」

2016年09月16日 | 日記(息子・小5)

昨日、息子は何十回聞きに来たでしょうか。

「ちゃんとしてたら、怒られへんよな~?」

不安そうな顔で、私に同意を求めに来ます。

 

水曜日の給食の後で、片付け当番以外は立ち歩いてはいけないときに立ち歩いている子がいて、担任の先生が、浮ついている子ども達を指導しようときつく注意されたらしく、

「こっちは何にもしてないのに、たるんでるんちゃうか?って、怒られた。

これからはもっと厳しくするって、言われた。。。」

というようなことを、一昨日ちらっと息子が言っていました。

 

そのときは、それほど気にせず、

「『運動会もあるし、みんな、気ぃひきしめて頑張りや~!』って、ことやと思うで。

普通にちゃんとしてたら、だいじょうぶ!」

みたいなことを、私は答えたと思います。

 

昨日、学校から帰って来てからの息子はあきらかに調子がおかしくて、食事をするのも宿題をするのも時間がかかって、心ここにあらずの感じでした。

そして、

「ちゃんとしてたら、怒られへんよな~?」

を、もう数えきれないくらい何度も何度も繰り返していました。

 

最近の息子の調子が良かっただけに、「まさか???」という思いでした。

私なら、「まぁ、気ぃ付けよう」と思うぐらいで、そんなに深くは考えないのですが、息子は、

「学校が辛くなる。これからは、一瞬たりとも気を抜かれへん。」

と、悲壮な顔をして言うのです。

 

そんなばかな。軍隊でもあるまいし・・・。

と、笑い話にでもなりそうな話ですが、息子にとっては、

「だいじょうぶかなぁ? ちゃんと出来てるかなぁ?」

と、学校にいる時だけでなく、家に帰ってからも、それこそ一日中心配していて、その結果、他のことに身が入らなくなってしまうのです。

 

今朝も、息子の不安はMAXで、

「だいじょうぶやんな~? ちゃんとしてたら、怒られへん?」

と、何度も繰り返し、昨日合わせた時間割と宿題を確認してばかりいて、なかなか準備が進みません。

始業式以来2週間ぶりにリスパダール内服液を飲ませ、

「だいじょうぶやで! 心配いらんで!!」

と、ハグする息子の背中をさすりながら、20分程遅れて学校へと送り出しました。

 

私があまりに心配そうな顔をしていたのか、玄関で、

「ママ、笑って!」

と言う息子に、慌てて笑顔を見せると、息子も泣きそうな顔で笑顔を作って手を振ってくれました。

 

その後、学校に電話をかけ、担任の先生に息子の様子を伝えて、強迫性障害をぶり返す可能性もあるのでフォローをお願いしました。

 

言葉通りにしか理解できない子なので、先生のご指導を必要以上に重く感じていることを伝えると、

「クラスとして、気を引き締めて頑張ろうということを伝えたのですが、言葉の選び方が悪かったのかもしれません。

〇〇君はしっかり頑張れているので、そのままでいいということをお話したいと思います。」

と、おっしゃってくださいました。

 

相談室の先生から、息子には、息子がプラスイメージを持てるように注意をした方がいい、と、言われてきました。

「~~すれば、こんな風に良くなるよ」と、具体的に指示を出してあげた方がいいとも

 

マイナスイメージの言葉を使って注意すると、その言葉通りのダメージをストレートに受けてしまうのでしょうか。

想像力の困難があるので、叱咤激励されて奮起する…というようなことは、難しいようです。

 

先生と話をして、息子の不安が取り除かれますように!