先日、通級の先生との懇談がありました。
たっぷり1時間の時間をとってくださり、色々なお話を聞くことが出来ました。
最近の通級の時間は、勉強よりも中学やその先の未来のために色々なことを語り合う時間にしてくださっているようです。
直近では、「出来るようになったこと、なりたいこと」というテーマで、出来ないことが出来るようになること、それが成長だと話し合い、自分の成長したことを振り返ってみたそうです。
息子は自分が成長したことをたくさん発表し、なかでも一番に選んだのは、意外にも「作文を書けるようになった」ということでした。
遅れて学校に息子を送って行ったとき、息子が書いた「運動会」という作文を読ませていただきました。
文章は上手ではありませんが、とても素直に「頑張ってよかった」という思いがあふれていて、また周りの人を思いやる個所もあり、心があったかくなる作文でした。
担任の先生が、クラスで発表したり、息子をよく知っている先生方にも読んでもらったとおっしゃっていたので、きっとたくさんの方から褒めていただいたのでしょう。
一方、出来るようになりたいことは、「60~70分間サッカーで走り続ける体力をつけること」だったそうです。
その他、中学校での生活や勉強の仕方についてなどの話をしてくださったり、中学校で通級に入級するかについても息子の考えを聞いてくださったそうです。
「『しんどくなった時に通級でちょっと休んで、元気になったらまた教室に戻るときあるやん。
そんな風にちょっとほっと出来る場所があった方がいいんとちゃうかな~。』という話をしました。
そしたら、〇〇君、『お母さんに任す。』って言ってました。
『お母さんの意見も大事やけど、〇〇君のことやから〇〇君がしっかり考えて決めなあかんで。』
って、言ったんですけど・・・。」
「懇談の前に〇〇とゆっくりその話をしたのですが、先生のお話の通り何かの時にホッと出来る場所があった方がいいし、中学校でもし必要がなかったらいつでも通級を卒業出来るから、まずは登録しといた方が安心や、ということになりました。」
中学の通級の先生に、入学前に息子と顔合わせというか、息子が安心して学校に通えるよう前もってお話しをさせていただきたい旨をお伝えしていただくことになりました。
中学からは教科ごとに先生が代わるため、接する時間の短さから息子が担任の先生に心を許すまでには時間がかかり、困っていてもヘルプを出せないかもしれません。
息子を見てくれる先生が二人いることは心強いです。
また、中学生になる準備として、今からスケジュールの管理を練習することを勧められました。
カレンダーやスケジュール帳に自分で予定を書き込むこと。
中学では毎日提出する宿題がないために、いつまでに何をしなければならないという意識付けや提出物の管理が出来ないと宿題を提出することも出来ないし、そうなると内申書が下がってしまい、受験で不利になるということでした。
特に息子は、サッカーのことを考えるとそれだけで頭がいっぱいになってしまい、他の事は考えられなくなってしまうので、スケジュールを書き込んで、やらなければならないことをしっかり目に見えるようにしなければなりません。
加えて、何のために勉強するかという意識付けも大事だと言われました。
一番分かりやすいのが、将来なりたい職業に就くために努力をするということですが、息子は、「サッカー選手になるのはさすがに無理だから、サッカーに関わる仕事に就きたい」と言っていました。
今はまだどういう職業があるのかさえ分かりませんが、ある程度の学力を付けておかないと、希望した職業には就けません。
それに、息子の夢である世界のサッカーをスタジアムで生観戦するとなると経済力も必要です。
そのためには、どういう仕事をするかということも大事になってきます。
そういうことを息子の頭の片隅に入れてあげて、サッカーをしながらも勉強を疎かにしないように意識付けしてあげようということでした。
私が中学生になった頃は、実は何も考えていませんでしたけど・・・。
全くの世間知らずで、受験や就職のことなど何も分からず、大人になればやりたい仕事に就けるものだと思っていました。
息子は今から少しずつ準備をしていかなければ、3年生になって自分の学力に合わせて学校を選ぶだけでは、息子に合った進路を選ぶことは難しい。
息子に合った、息子の望む進路を選ぶことが出来るように、今から息子と一緒に未来のことを考え、高校のことを調べたりして、少しずつ準備していってほしい。
通級の先生の心からのアドバイスでした。
この子は普通に就職できるのかなとか、それよりまず、不登校にならずに中学校に通えるだろうかとか、クラブと両立できるだろうかとか、様々なことが不安で、その先の未来のことなんて私にはまだ考えられませんでした。
けれど、息子の未来も可能性もこの先どんどん広がっていくのです。
もし、息子に夢があって、それを叶える努力をするなら全力で応援したいと思っています。
まずは、息子がサッカー部を続けるためにも、中学生活を安心して送れるよう準備すること。
とりあえず、スケジュール帳を買ってきました。