臨時国会が閉幕しました。 臨時国会の最大の争点が、「桜を見る会」をめぐる安倍首相に直接関わる疑惑の解明でした。 安倍首相は今国会では、最後まで真実を語らず、「逃げ」続けました。 「桜」疑惑の構図について、日本共産党の志位和夫委員長は、9日の日本共産党国会議員団総会で次のように指摘しました。
「一つは、関係者はきわめて多数でって、数千人の関係者をとうてい隠しとおせるものではないということです。 二つは、『ジャパン・ライフ』の被害者が、これも数千人規模でいるということであります。 三つは、安倍首相に直結する違法行為の疑惑が多数あるということです」
「真相の徹底究明を行い、安倍政権を総辞職に追い込むまでがんばりにこうではありませんか」。 さらに、志位氏は、記者会見で、「(桜疑惑)それをあいまいにしてしまったら、日本の民主主義は壊れてしまします」と語りました。
9日、「立憲デモクラシーの会」が、国会で記者会見しました。 そのなかで、石川健治東京大学教授は、「哲学者カントが公開性・公表性のない統治は『不正』であり、戦争を招くと述べた」と紹介し、「安倍政権の疑惑の隠ぺいによって、『統治システムの本質がb日々毀損されている』『併せて9条改憲が提起されていることが極めて深刻だ』と強調しました」
「朝日」紙9日付、「社説」は、「政治の公平・公正に対する信頼は政策遂行の基礎である。 税金で賄われる公的行事を、安倍政権が私物化していたのではないかという疑念を放置したまま、先に進むことはできない」
「政治権力が国民への説明を放棄した先に待っているのは、民主主義の土台の崩壊である」
安倍首相は、9日の記者会見で、こうした指摘に「見事」に答えました。
「(桜を見る会)私自身の責任で招待者の明確化や招待プロセスの透明化を検討する」
「(憲法改正)憲法改正は決してたやすい道ではないが、必ずや私の手で成し遂げていきたい」
「桜」疑惑を隠ぺい政治」が、「憲法9条改悪―戦争する国づくり」と一体化していることを、安倍首相本人が、最も分かり易く語っています。