宮応かつゆきの日本改革ブログ

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自衛隊の動向と実戦化・規模拡大する日米共同演習の異常事態 (24)

2019年12月15日 | 綱領関連

 連日の「しんぶん赤旗」報道に注目しています。 以下、紹介させていただきます。

 12月15日付、同紙記事です。 2面で、「自衛隊中東派兵閣議決定(要旨)」として、次のように報じています。

 【自民党が13日の会合で了承した自衛隊の中東派兵についての政府の閣議決定案要旨の一部】

 「(情報収集活動) 中東地域で日本関係船舶の安全確保に必要な情報収集態勢の強化のため、防衛省設置法4条1項18号の規定に基づき、自衛隊による情報収集活動を行う。 護衛艦を新規に1隻派遣し、海賊対処行動に支障を及ばさない範囲で、海賊対処部隊のP3C哨戒機を活用する」

 「地理的範囲はオマーン湾、アラビア海北部、バベルマンデブ海峡東側のアデン湾の三海域の公海とする。 沿岸国の排他的経済水域を含む」

 「不測の事態の発生などの場合、自衛隊法82条に基づき海上警備行動を発令して対処する」

 など、武力行使を想定した内容となっています。 こうした自衛隊の活動が米軍指揮下の有志連合の行動と一体に進められることは、軍事上の常識と言っていいのではないでしょうか。

 同紙の同日付15面では、「米海兵隊が過去最大演習」「年明け北海道で実施」「自衛隊と一体で」と報じました。 紹介します。

 「米海兵隊と陸上自衛隊が来月、約4100人が参加する日本国内では過去最大規模の合同実動演習『ノーザン・ヴァイパー』を実施することが14日、わかりました」

 「同演習は年明け1月22日~2月8日の日程で北海道内の北海道大演習場、矢臼別演習場、帯広駐屯地、航空自衛隊千歳基地で実施。 ▽米海兵隊は沖縄県に拠点を置く第4海兵連隊(歩兵)、12海兵連隊第3大隊(砲兵)、第36海兵航空群など約2500人 ▽陸自は道内の第4普通科連帯(歩兵)、第5特科隊(砲兵)、第1対戦車ヘリコプター隊など約1600人ーが参加します」

 「米海兵隊はMV22オスプレイ、高機動ロケット砲システム(HIMARS)など、陸自はAHISなどが参加。 ヘリやオスプレイによる部隊投入、 攻撃ヘリからの射撃、 ロケット砲による砲撃訓練なども実施されます」

 こうした、記事を読むだけで、演習が実戦に即した内容になっていることを、強く感じさせられます。

 同紙、13日付は、海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県)で行われた給油機からオスプレイへの地上給油訓練が11月26日行われたことを報じました。 この訓練は、空中給油とならぶ、米海兵隊のKC130の主要な任務の一つです。 十分な給油施設のない最前線で航空機や戦術車両に燃料を補給し、海兵隊の迅速な展開を支援する訓練です。

 さらに、同紙14日付は、「陸自習志野演習場(千葉県船橋、八千代両市)で、米空軍初参加の降下訓練が来年1月12日、陸自のパラシュート部隊の訓練に米陸軍に加え参加する、と報じました。

 日本全国の自衛隊の演習場、同基地が米軍との共同訓練、演習に大規模に使われる実態が次々に明らかになっています。

  こうした、実動演習、訓練には国民の貴重な税金が湯水のように使われるいるのです。