宮応かつゆきの日本改革ブログ

●日本共産党
総選挙で市民と野党の共闘で政権交代を、共産党の躍進をめざします。

「日本共産党がめざす社会主義・共産主義をイメージ豊かに語ること」-憲法学者 小林節さん

2020年08月11日 | 綱領関連

 憲法学者の小林節さんが、「しんぶん赤旗=日曜版9日・16日合併号」で発言しています。私も元気をいただきました。一部を紹介させていただきます。テーマは、「日本共産党創立98周年での志位和夫委員長の講演のどこに注目したのか」です。

「国内問題で言うと、新型コロナで苦しんでいることは、日本でここ十数年にわたり猛威を振るっている、新自由主義ー弱肉強食資本主義にすべて起因しています。私はいつも不思議に思ってきたことがあります。日本国憲法29条は『財産権』『私有財産』を規定し、それが資本主義の根幹となっています。私たちはそう教えられ、学生たちにも教えてきました」

「同時に憲法は25条(生存権)、26条(教育を受ける権利、教育の義務)、28条(勤労者の団結権等)を定めています。この面をみれば、福祉主義的な修正資本主義だと言えます。だから日本国憲法は社会主義的な条件付きの資本主義を規定しているのです。これは『歴史の進歩』と言っていいものです」

~中略~

「新自由主義だけでなく資本主義体制そのものの矛盾についても指摘しました。資本主義は、『資本の自己増殖』が『正義』であるため、物欲が抑制されず自然環境が破壊され、そこから新型コロナが発生しました。貧富の格差が広まったために被害が拡大しました。資本主義の限界が誰の目にも見えてきたと思います」

「社会主義・共産主義では、資本は公のものになり、その目的はみんなを豊かにすることにあります。つまり、『国民の幸福』が資本の存在理由になります。そこには現在の問題を根本的に解決できる希望があります」

「記念講演会に寄せたメッセージで私は『まさにいまこそ、共産主義が正当に評価される時が来ている』とのべましたが、そういう思いを込めました」

~中略~

「いまの『中国共産党』は覇権主義を振りかざし、香港などでの人権侵害を進めています。共産党の名に値しません。そのことを日本の政党でもっとも強く批判しているのは日本共産党です」

「中国、ソ連の専制主義は、マルクスが目指していたものではありません。いわばエセ『共産主義』です。だからこそ、日本共産党がめざす社会主義・共産主義をイメージ豊かに国民に語っていくことが大切だと思っています」