宮応かつゆきの日本改革ブログ

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「なりふり構わず現金配るー河井夫妻初公判、検察冒頭陳述」- ”なぜこんな選挙が”

2020年08月26日 | 野党連合政権への展望

 25日、公職選挙法違反の罪で起訴された河井夫妻の公判が東京地裁で始まりました。検察の冒頭陳述と弁護側の冒頭陳述が、今日の新聞各紙で報道されました。(それぞれ「要旨」)以下、「しんぶん赤旗」から、公判の様子の一部を紹介させていただきます。

「初公判で克行被告側は、計100人への現金の提供を『おおむねその通り』と認めた上で、現金配布は『地盤培養』だったなとどして起訴内容を否認。案理被告も、『選挙運動を依頼し、報酬として現金を渡したことはない』と否認しました」

「起訴内容にある現金授受は、19年3月から参院選後の8月まで計128回にのぼります。検察の冒頭陳述では、一人ひとりへの受け渡し場面が読み上げられました」

「-県内で幅広い人脈を持ち多くの選挙運動をしてきた人物に克行被告がホテルの個室などで計300万円を提供。

 ー無投票当選が決まっていた県議を克行被告が乗っていた車に呼び入れ30万円を渡す」

「-案理被告の演説会が行われたホテルのトイレで元県議に30万円渡した。なかにはほとんど付き合いがなかった地方議員や、仲たがいしていた地方議員にまで30万~50万円の現金を渡していたケースもあります。『受領を拒まれ、現金の供与をあきらめた』などの供述も相次いで読み上げられ、なりふりかまわず現金を配った異常さが浮き彫りになりました」

「冒頭陳述には出てきませんでしたが、注目されるのは買収に使われた資金の原資です。克行被告の政治団体の資金収支報告書によると、18年から19年にかけての繰越金は1千万円ほどしかありません」

「自民党本部は克行被告と案理被告の政党支部に、落選した溝手顕正元防災担当相の10倍にあたる計1億⑤千万円の選挙資金を提供しました。その資金が振り込まれる前に克行被告が安倍首相と複数回、単独で面会していたことも分かっています」

「自民党の二階俊博幹事長は、6月23日に『(振り込み後の)その先がどうなったかということは細かく追究していない』」と述べています。

「参院選で案理被告の後援会長を務めた広島県府中町の繁政秀子町議(6月末に議員辞職)は克行被告に『安倍さんから』と言われて現金を渡されたことを本紙(「しんぶん赤旗」)に証言しています」

【克行被告の弁護側冒頭陳述の選挙時の状況と克行議員の役割】ー 「この引用部分は、「朝日」紙より」

「参院選広島県選挙区で自民党県連は複数候補者の擁立に消極的な態度をとり続けていた。単独候補で安穏とした選挙を続ければ、時代の変化に対応した政策をとれず、新しい世代の支持層獲得がおろそかになり、自民党の勢力は下降線をたどる。克行議員もこのような事態を心配していた」

「19年3月13日、2人目の候補者として案理議員が自民党本部に公認された。県連は案理議員を支援せず、政治家としてキャリアのある克行議員が支援を行わざるを得なかった。このことで県連との関係が悪化する恐れが生じ、克行議員は、それまで以上に県議らと距離を縮めておかなければならないと考えた」

 この「弁護側の冒頭陳述」には、安倍政権と自民党本部の本音の一部が、率直に語られていると思います。