日本共産党の小池晃書記局長は、「終戦記念日にあたって」の談話を発表しました。その1部を紹介させていただきます。(「しんぶん赤旗」15日付)
「75回目の終戦記念日にあたり、日本軍国主義による侵略戦争と植民地支配の犠牲となった内外の人々に深い哀悼の意を表します。今年の終戦記念日は、世界と日本で新型コロナウイルスがいまだ猛威を振るう中で迎えました。多くの国民が『戦争につながる軍事費を削ってコロナ対策に』と願っているにもかかわらず、安倍政権は今年度も過去最高の軍事費を更新し、憲法9条の改憲に執念を燃やしています」
「日本共産党は、コロナ禍のもとで国民の健康と生活を守るとともに、9条を生かした平和な日本を築くために全力をあげます」
~ 中略 ~
「国連で2017年に採択された核兵器禁止条約は、米国など核保有国による妨害にもかかわらず、現時点で82カ国が署名し、44カ国が批准しました。条約発効に必要な50カ国の批准へ向け、さらなる国際世論を巻き起こす時です。世論調査会の8月発表の調査では、核兵器禁止条約に『参加すべき』という国民は72%にのぼっています」
「にもかかわらず、安倍政権は唯一の戦争被爆国にもかかわらず、『核抑止力』を口実に、被爆者・国民の悲願に冷たく背を向け続けています。安倍政権を倒し、被爆者と圧倒的多数の国民が望む核兵器禁止条約に参加する政府をつくるため、市民と野党の共闘をさらに発展させることを呼びかけます」
私は、75回目の終戦の日にあたって、改めて、日本共産党の綱領第1章、第3節を紹介させていただきたいと思います。
「(三)日本帝国主義は、1931年、中国東北部への侵略戦争を、1937年には中国への全面侵略戦争を開始して、第2次世界大戦に道を開く最初の侵略国家となった。1940年、ヨーロッパにおけるドイツ、イタリアのファシズム国家と軍事同盟を結成し、1941年には、中国侵略の戦争をアジア・太平洋全域に拡大して、第2次世界大戦の推進者となった」
「帝国主義戦争と天皇制権力の暴圧によって、国民は苦難を強いられた。党の活動には重大な困難があり、つまずきも起こったが、多くの日本共産党員は、迫害や投獄に屈することなく、さまざまな裏切りともたたかい、党の旗を守って活動した。このたたかいで少なからぬ党員が弾圧のため生命を奪われた」
「他のすべての政党が侵略と戦争、反動の流れに合流するなかで、日本共産党が平和と民主主義の旗を掲げて不屈にたたかい続けたことは、日本の平和と民主主義の事業にとって不滅の意義をもった」
「侵略戦争は、2千万人をこえるアジア諸国民と3百万をこえる日本国民の生命を奪った。この戦争のなかで、沖縄は地上戦の戦場となり、日本本土も全土にわたる空襲で多くの地方が焦土となった」
「1945年8月には、アメリカ軍によって広島、長崎に世界最初の原爆が投下され、その犠牲者は20数万にのぼり(同年末までの人数)、日本国民は核兵器の惨禍をその歴史に刻み込んだ被爆国民となった」
「ファシズムと軍国主義の日独伊3国同盟が世界的に敗退するなかで、1945年8月、日本帝国主義は敗北し、日本政府はポツダム宣言を受諾した。反ファショ連合国によるこの宣言は、軍国主義の除去と民主主義の確立を基本的な内容としたももので、日本の国民が進むべき道は、平和で民主的な日本の実現にこそあることを示した」
「これは、党が不屈に掲げてきた方針が基本的に正しかったことを、証明したものであった」