昨日(10日)は建国記念の日
かーさんにとっては一番寒いと感じる日です。
昨日、今日も白いものが舞っています。
幾つになってもこの日は忘れません。かーさんの今は亡き母さんの誕生日
母さんが亡くなって10年以上も経つと子供達は高齢者、誰かが入院、手術と
言う日が出てきます。
普段は会うことのない、身内がガンだという、(末期らしい)本人は病名を知らないらしい、いつが最後か忘れるくらい顔を合わせていないので 、見舞いに行っってきた。
かーさんと同じく丸顔であったので、痩せてしわができるとこんな顔になるのかとびっくり、でも口はあいかわらず達者、口の達者な人は元気というけれど?
これを傾聴というのかしら、いつもだったら口の達者な人に反論の一つもしたいところですが、うんうんとただ聞くだけ
「俺は家を二つ建てて、新築祝いも豪華にした。」
最近、身内や知人でこういうお祝いもしなくなったことに対してのお小言であろうか
こういうことに一抹の寂しさがあったのだろう、かーさんはこう言った「あんたはえらい、よく働いたね、もう何にもしなくていい、退院したらゆっくりね」
褒めることしかなかった。
褒められてうれしくない人はいないでしょう。子供でも大人でも、
先の見えない病人には心安らぐ言葉をかけるのが一番だろうと思ったから
じゃー帰るね、また来るから
「今度来るときは 、葬式かも」と
今まで口達者だったのに、急にトーンが下がる。
これにはかける言葉が見当たらなかった。
病院を出ると、冷たい風がかーさんの顔面麻痺に吹き付ける、
出口の見えない、顔面麻痺、もう治らないだろう
でも前を向くしかない、
ハンドルを握ると、後遺症(目が乾燥で涙がでる)の一つである涙が溢れでるのも拭えず帰路に着いた。
ごきげんよう!