2015年1月29日
街で感じた。これも一つの「使える英語力」の違いかな、と。
先日、TOEIC990点をおもちで短期だけど留学経験もある、
そんなある奥様と面談した。要は、自宅で開いている英語教室が
全然はやらないのをどうすればよいのだろうかという話題。
ECCジュニアか公文式か、あるいは、東進こども英語塾や
COCO塾ジュニアか、それとも別のブランドかは書きません。
この問題、本部が提供するカリキュラムやティーチングメソッドの
出来栄えの問題ではないと思うから。
模擬レッスンを5分ほどしてもらって、唖然とした。
正直、こりゃあかんわ、と。
あんた、あほか、と。
販促マーケティングの以前の問題。
自分が主役で、かつ、英語が好きで上手な自分を<観客>に披露することが
目的というのがみえみえのレッスンだったから。
相手は子供だけどね、たかだか子供だけどね、でもね、子供は感じるんですよ。
その先生が生徒のこととご自分のこととどちらが大切と思っているかということを。
東進衛星予備校や河合塾のスター講師の英語の知識量を100とすると、
この奥様や、地場の学習塾の講師のそれは48くらいでしょう。
そして、英語学や英語の大先生の英語の知識量は300くらい、鴨。
でもね、相手はたかだか子供。
小学生・中学生・高校生・大学生なんです。
しかも、必ずしも英語に興味があるわけではない子供。
そして、彼等が望むべき到達すべき英語の知識量は、そう根拠はないけれど、
そう、3・10・30・50というところか。各学齢期ごとに獲得されるべき
英語の運用能力のために必要な知識量はですけれども。
これ、理想的なところですよ。だから、地場の学習塾の講師のそれと
大学生のそれが同じくらいになるという仕組み(笑)。
でもね、英語教師としてのスキル、英語教師にとっての「英語を使える力」
というのは、英語の知識量だけではなく、文字通り、教え方、そして、
生徒が主役という姿勢が迸るように見えること--これまた<スキル>--
だと思うのですよ。
もちろん、教育産業では横柄は絶対駄目だけど、少々、
講師がえらそうな方が生徒も保護者もある意味安心する。
けどね、レッスンはあくまでも、子供たちに理解してもらってなんぼ、
なにより、学習モチベーションを持続向上してもらってなんぼ。
ならば、「使える英語力」というのは英語講師においてはその過半以上は、
英語を活き活きとしたものとして教える技量なんだな、と。そう思いました。
英文テクストの翻訳においては、そのテクストの属する専門領域の知識と、
だから、TOEICは860点くらいでいいから、あとは技量だよ、と。
知識ではなく、英語を相手のレベルとニーズと納期に合わせて教える技量。
そして、「技量」とは摩訶不思議なものではなく技術の体系とその運用能力。
すなわち、ロジックでありスキル。
情熱?
情熱ですか・・・。
情熱があるのならば、どんな講師でも普通、
自然と教える技量の向上に向かいませんか?
そう思いました。口にはださなかったけど。
本当のこと言って--しかも、とりあえず今現在、劇的な改革ができそうもない
ことについて--他人を不愉快にしても、つまらんから。
別に仕事じゃないし(笑)
でも、――貴重な関東在住の――高校の後輩さんだし、
頑張ってほしいかな(←最近、西野カナさんがお気に入り、鴨)。
母校の福岡県立三池高校は少しだけど素敵に変わっていた
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/71f6ffa23e71684dd4624991f3ae3fcb
これからが、これまでを決める。
そう思うから。
・鳥飼玖美子「TOEFL・TOEICと日本人の英語力 資格主義から実力主義へ」
http://ameblo.jp/kabu2kaiba/entry-11153749510.html
・海馬之玄関自家製:児童英会話用応答カード素材--ご自由にお使いください
http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/a0fd97451f09af4eeca987196e731446
そして、これもまた関連記事、鴨
・ピグライフは勝れものの「マネージメントスキル開発ツール」かも(上)~(下)
http://ameblo.jp/kabu2kaiba/entry-11421300439.html
・草稿・科挙としての留学の意義と無意味(上)(下)
http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/3d2bc3378bcef0da078a1b30c9681d79