憲法は権力を縛るものであって権力者が憲法を勝手に解釈することは立憲主義から見て許されないかくの如き言説、すなわち、「集団的自衛権の政府解釈の見直しは立憲主義に反する」という類のリベラル派の言説が世に溢れているようです。而して、本稿は「立憲主義」を巡る私の理解を整理したもの。リベラル派の「言うたもん勝ち」「言うだけならタダや」的な言説に我々保守派が効率的かつ効果的に反論する上で本稿が少しでも役に立て . . . 本文を読む
アメリカ大学院留学のカウンセリングに長らく従事してきて、よって、毎年、数百のアメリカのビジネススクールを調査してきた者として最初は意外に感じたことがあります。それはアメリカ人MBA学生の学部時代の専攻の分布。経済学・経営学とならんで--アメリカには学部レベルの「法学部」は存在しませんから法学専攻者はもちろんほぼ皆無なのですけれど--哲学専攻者の割合が低くないこと。日本では、哲学専攻と言えば、やはり . . . 本文を読む
私達の地元、川崎市麻生区の麻生図書館では英字新聞が閲覧できます。そして、相対的に多くの--横幅約120センチの棚3段、めいっぱいの--英語の絵本を備えてくれている。それに比べて、私達の郷里、福岡県大牟田市の大牟田市立図書館には英字新聞はなく、英語の絵本も棚1段分あるかないかのシャビーな状況。毎月の企画とか利用者へのケアとか大牟田市立図書館は素晴らしいパフォーマンスを発揮しているだけ . . . 本文を読む
東京電力福島第1原子力発電所の事故の影響に関する『美味しんぼ』の不適切な描写が話題になりました。平準化した低線量の放射線被曝によって健康被害は生じないし、ならば、低線量の放射線被曝と鼻血の間の関係をさも原因と結果の如く描写した『美味しんぼ』の表現は--もちろん、表現の自由からして事前検閲は絶対に許されないものの--道義的と法的の責任を免れない。つまり、『美味しんぼ』の件の描写と低線量積年平準の放射 . . . 本文を読む
自民党の「派閥」に対して投げつけられてきたあの凄まじい批判はどこに行ったのでしょうか。内閣改造のたびに「派閥均衡重視の人事」「不適材不適所」「派閥と族議員による、運輸・建設を始めとする利権の継承」等々の文字が躍り、あたかも、日本の戦後政治の非近代性の象徴のように「派閥」を難詰してきたリベラル派の言説に最近とんとお目にかかれなくなったように思います。というか、状況は寧ろ逆なのかもしれません。安倍総理 . . . 本文を読む