英語と書評 de 海馬之玄関

KABU家のブログです
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公務員労組と公務員の政治活動を巡る憲法論(下)

2010年03月30日 17時12分17秒 | 日々感じたこととか
・すべての個人や団体のすべての活動は政治性を帯びる ・公務員が一市民として政治にコミットする権利は最大限尊重されるべきだ ・公務員労組を排除する国家意志の形成は歪である ・公務員労組の歪な政治的影響力は排除されるべきである ・公務員労組と公務員の権利は無関係ではないが位相を異にする 上の二つの思考実験は、「公務員労組を排除してする国家意志の形成は歪である」ことと「公務員労組の歪な政治的影響力 . . . 本文を読む
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公務員労組と公務員の政治活動を巡る憲法論(中)

2010年03月30日 17時11分01秒 | 日々感じたこととか
■公務員の政治活動の制限と憲法訴訟 現行憲法15条2項は「すべて公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」と定めており、また、かっては、所謂「特別権力関係論」(公務員・在監者等、一般国民とは異なり、国家権力との間で特殊な「命令-服従」の関係にある者は憲法上の権利の享受・行使が制限されてもやむを得ないとする議論)から、当然、公務員はその政治活動の権利が制限されるという憲法解釈論が存在し . . . 本文を読む
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公務員労組と公務員の政治活動を巡る憲法論(上)

2010年03月30日 17時09分45秒 | 日々感じたこととか
東京高裁は、2010年3月29日、所謂「赤旗配布事件」の控訴審で一審の有罪判決を覆し逆転無罪を言い渡しました。本件は、平成2003年10月~11月、(当時)社会保険庁職員が東京都中央区のマンションなど130世帯に共産党機関紙「しんぶん赤旗」を配ったとして、国家公務員法違反に問われた事例。而して、判決翌日の3月30日、朝日新聞・毎日新聞・産経新聞の三紙が社説でこの高裁判決を取り上げたことからも推察 . . . 本文を読む
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「死の行進」の写真を68年目にしてアメリカが修正

2010年03月29日 08時37分57秒 | Weblog
下記はブログ友のfukufukimama女史の記事転載です。 尚、転載記事下に原文と解題を収録しています。 以下、転載。 「バターン死の行進」(Bataan Death March)って、ご存知でしょうか。 ウィキペディアによりますと、 「第二次大戦中の日本軍によるフィリピン進攻作戦において、バターン半島で日本軍に投降したアメリカ軍・フィリピン軍捕虜の死の行進。戦闘・病気での消耗と過酷 . . . 本文を読む
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どうでもいい「世界選手権」でも2位☆キムヨナ姫は<神の愛する賢者>である

2010年03月28日 16時52分07秒 | 徒然日記
フィギュアスケート 2010年世界選手権が終わりました。その年のオリンピックの金メダリストが出場することは稀といっていい。まして、今シーズン限りでのプロ転向が既定路線と言われているキムヨナ姫にとっては「消化試合」でしかない世界選手権。しかし、ヨナ姫は、ある意味、フィギュアスケートファンの記憶に残る演技で(おそらくアマチュアとしては最後になるこの)世界選手権を戦い抜いた。芳紀19歳とはいえ、私は . . . 本文を読む
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今こそ麻生さんから元気をもらいましょう!

2010年03月28日 10時04分19秒 | Weblog
憲法9条教や憲法無効論という左右の社会主義と通底する、「政治」や「権力」というものへの万能感を基盤とした民主党政権。その「政治」や「権力」の万能感から<自民党的政治>、否、<既存の政治>自体に対する批判と軽蔑を流布することで成立した民主党政権。而して、その民主党政権のこの半年の迷走自体が、①グローバル化の昂進著しいこの時代の、②行政領域が肥大化した福祉国家における、③大衆民主主義下の政治を担う政 . . . 本文を読む
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<改訂版>自民党解体は<自民党>再生の道

2010年03月24日 09時02分10秒 | 日々感じたこととか
3月末の各社世論調査の結果によれば、民主党政権の支持率は30%を切る水準まで低下してきているそうです。ただ、自民党はその<民主党離反層>の受け皿になりえていないとも。蓋し、民主党のジリ貧に期待しているばかりでは自民党の政権奪還は難しいのではないか。畢竟、かっての自民党がそうであったように民主党は「負けそうで負けない」の、鴨。ならば、ここはずばり、党首交代、而して、経済政策の明確化、これしかないと . . . 本文を読む
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<改訂版>漫画の話 お気に入りの作家を軸にマンガの可能性を考える(下)

2010年03月22日 08時42分31秒 | 書評のコーナー
◆パワーの舞台裏 諸星大二郎は名手である。例えば、『西遊妖猿伝』や『諸怪志異』という大作はもとより、『碁娘伝』『マッドメン』『暗黒神話』等々。どれも素晴らしい。どの作品を取ってもストーリー展開と人物設定に対する諸星さんのこだわり(舞台裏での工夫と行き届いた配慮)が感じられる。修行と取材がシッカリしている作品は読んでいて清々しい。ポスト構造主義が日本で流行した時期以降の(1980年代半ばから199 . . . 本文を読む
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<改訂版>漫画の話 お気に入りの作家を軸にマンガの可能性を考える(上)

2010年03月22日 08時41分18秒 | 書評のコーナー
私はマンガが好きだ。奥様の寛子ちゃんもマンガが大好きだ。つまり、我が家はみんなマンガ好きである。マンガなんか単に楽しめればいいのだろうけれど、マンガに理屈はいらないのだろうけれど、時々、何でこんなにマンガは素晴らしいのか考えないではない。お気に入りの漫画家;諸星大二郎・森雅之・岡崎二郎・西岸良平さんなど;の作品を思い浮かべながらマンガの素晴らしさ(=パワー)とその可能性について考えてみる。春三月 . . . 本文を読む
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<アーカイブ>古田武彦『「邪馬台国」はなかった』

2010年03月21日 09時37分11秒 | 書評のコーナー
『「邪馬台国」はなかった』と言えば、戦後日本古代史の一つの奇蹟と言ってよいかもしれません。市井の一高校教師の著書が半世紀近く(安全に言っても間違いなく四半世紀以上)日本古代史を巡るアマチュアの議論に強い影響を及ぼしてきたのですから。 けれども、今回、『古田武彦・古代史コレクション』シリーズ発刊にあたって、その広告惹句に「なぜ四十年間も、古田理論は学界から無視されてきたのか」とあるように、それが最初 . . . 本文を読む
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