よって、当たり前のことですが、国際政治上の問題が解決するとは、就中、日本にとってある問題が解決するとは、日本が、地政学的な状況認識の枠組みの中でゲーム理論的アプローチによって、その国益を極大化に成功するということに他なりません。而して、個別「従軍慰安婦」問題に関しては、
()国際法と国際政治の慣習を鑑みるに、特定アジア諸国の言説は全く根拠を欠くものであると日本は認識しており、()今後、こ . . . 本文を読む
日韓併合条約締結から100年の今年、2010年。尖閣諸島を巡る支那政府の傲岸不遜かつ非常識な対応と、その一斑でもあろう尖閣諸島問題の<問題化>に端を発した支那国内の反日デモを鑑みるに、少なくとも国際政治的には、「自虐史観-東京裁判史観」なるものは特定アジア諸国の対日マヌーバー(maneuver)でしかないことが図らずも一層明らかになったと思います。 日本にとっては「災厄の種=貧乏籤」でしかな . . . 本文を読む
◆「左翼」の陥穽先に一瞥した如く、「左翼=教条主義」批判は現在でも有効としても、かっての左翼批判の定番定跡、「左翼=全体主義」批判は現在では通用しないのでしょうか。「真正」の二文字を掲げる保守派による左翼理解の貧困と脆弱を照射する前哨としてこの点を吟味します。畢竟、2010年の現在、左翼は全体主義に向けた死に至る病から治癒したのか。私は、しかし、(例えば、ハイエクやハンナ・アーレン . . . 本文を読む
◆「左翼-リベラル」と保守主義ヘラクレイトスが呟いた如く、万物は流転する。而して、左翼も、よって、「左翼」という言葉の語義も変化しています。実際、現在、「左翼」は「左翼=社会主義」であり、つまり、左翼とは「生産と分配の決定権と責任が個人ではなく「社会=集団」に帰属すべきだとする主張」という、プリミティブというか(そのコミュニティーメンバーが共同で収益可能な入会地等を利用する用益物権 . . . 本文を読む
◆資本主義と社会主義の収斂2010年現在の「左翼」の定義(事物定義)に進みたいと思います(★)。ポイントは「時代の変化-グローバル化の昂進」にともない左翼も、よって、「左翼」の語義も変貌を遂げているということ。日本では世界金融危機を契機に、「2008年の世界金融危機によって、規制撤廃と市場万能論を基盤にした新自由主義の誤謬が明らかになった」と説く論者が跋扈しています。而して、このような主張は「交通 . . . 本文を読む
社会主義・共産主義に対する資本主義・自由主義の最終的勝利(1989年-1991年)が歴史的に確定して早20年。現在では、自身を「社会主義者・共産主義者」と規定する論者はほとんど相手にする必要のないほどの少数派であり、今更「左翼」の定義を云々する実益はないようにも思われます。しかし、現下我が国の民主党政権を見るまでもなく、世には「リベラルの羊の皮を被った左翼の狼」が少なくない。そして、保守派の中には . . . 本文を読む
【解題】
ブログ友のアリス姫の記事。この記事にも背中を押されて、「左翼」と「リベラル」というものの異同について(ただし、言葉の意味に重心を置いたものを)弊ブログでも近々アップロードしたいと思います。
というか、アリス姫はきちんと使っておられますが、保守系ブログには「真正保守」とか「真正護憲論」とか、やたらと「真正」の二文字を自称するものがある。大体、世間では「自分は正直者です」という人物に限 . . . 本文を読む
【解題】
ブログ友のPONKO姉さんの記事です。
蓋し、論理的には、米国からの相対的自立を掲げる民主党政権下でこそ、憲法改正、集団的自衛権の政府解釈の変更、非核三原則、武器輸出禁止は見直されざくなる。問題は、論理的にはこれらを見直さざる得ない民主党政権が、これらの見直しをすることなく米国離れを行なう可能性も強いこと。
而して、アメリカは日本自体のことなどどうでもいいのですよ。出て行けと言 . . . 本文を読む
国際法上、領土問題が存在しない所に民主党政権の不手際で領土問題を出現させた尖閣諸島、あるいは、韓国による不法占拠が続く竹島、そして、(実は、竹島等とは異なり現在の状況に至るについては、真珠湾奇襲攻撃に開戦通告を間に合わせることができなかった不手際より数倍凄まじい、日本の外務官僚の「国賊もの=売国奴もの」の不手際が介在する)所謂「北方領土」等々、実は、日本が抱える「ワケありな国境」は . . . 本文を読む
【解題】
satti姉さんの記事。本当は解題不要でしょう。暴言ではなく、少なくとも、NHKを国営放送にすべきであると確信します。政府を批判するメディアは自由にその活動をしていいけれど、政府の立場を発信するメディアがないという状況は、民主主義を歪にする。と、この記事を読んでもそう痛感するからです。
尚、この社会の報道を巡る問題に関しては下記拙稿をご参照ください。
・マスメディアと政治の適正な . . . 本文を読む