先日、教材作成についてアメリカ人の同僚と話していて英語と日本語の微妙な違いを感じました。具体的には(算数の話題から話が始まるリーディング教材の台本に関連して)、あることと別のあることが「全く同じなんだよ」と言いたかったのに、"A is the same as B."にcompletely や definitely をつけて説明しても「全く同じ=同一のこと」という経緯がどうしても伝わらなかったのです . . . 本文を読む
前回に引き続き小田急線の車内の告知文から取材しました。 これまたよくある「優先席についてのお願い」です。 Priority Seat Please turn off mobile phones in this vicinity. PLease offer these seats when needed by other passengers. Elderly passengers, Disa . . . 本文を読む
この記事は、「なぜ日本では5文型論が生き残っているのでしょうか?」の再論です。続編というより再論。重なる部分も多いと思いますが日本の英語教育を考える上で大切なポイントであることは確かでしょうから、敷衍させていただくことにしました。私の主張は以下の4点です。・文型論が日本でだけ生き残っているのはそれが日本人の美意識と共鳴するからだ・コミュニケーションのツールとしての英語という観点からは文型論は無用の . . . 本文を読む
英語圏のESLで勉強し始めたり、英語の教育業界で働き始めた日本人が体験する典型的カルチャーショックの一つが、アメリカ人の先生や同僚が「5文型」を知らないことです(笑)。知らないどころではない、「何それ」と「そんなん聞いたこともない」というのがむしろ一般的。5文型そのものは Made in Japan ではなく、英国の英語学者 Charles Talbut Onions(1873年 . . . 本文を読む
◆『Instant Vocabulary』 (Ida Ehrlich, Pocket Books, 1968) <日米英で好評発売中>アメリカの中学校の先生がアメリカの中学生・高校生のために作られた単語集です。ボキャブラリー貧困のあまり、彼等が英米文学の素晴らしさを味わえないでいるのを見て、何とか効率的な単語増強のためのツールができないかと考案されたものです。ボキャブラリーの貧困は . . . 本文を読む
ある大手生命保険会社の要請で、「そもそも英語力は必要か」をテーマとした人事部とのブレスト(ブレーンストーミング)に参加したことがあります。こういう英語研修制度のコンセプト創りや制度づくりの注文を受けることは珍しくないのですが、「そもそも英語力は必要か」という「そもそも論」をテーマとしたミーティングを仕切る依頼はそうめったにあることではありません。興味がない話題であろうはずもなく、実に楽しい仕事でし . . . 本文を読む
関係代名詞と準動詞(不定詞・動名詞・分詞)は、中学で英語が嫌いになるかどうかの分水嶺だと思います。覚えれば凄く便利だし、ここで躓くとその後はなかなか上達しない。また、「便利」なのは先生方に対してもそうで、この二つは文法の穴埋め問題から和訳・英作問題まで作題が大変楽な箇所ですよね(笑)。しかし、じゃこの中学英語というか英語入門期の難所を学習者の方にどう教えればいいのかということに . . . 本文を読む
小学校からの英語は必要か。これは、英語教育に少しでも関わった経験のある方なら誰もが一家言持っているテーマでしょう。しかも、「総論はそう難しくないけれど、各論の段になると俄然難しくなる」ということも英語教育業界では常識と言っていいかもしれません。まあ、将棋に喩えれば「相矢倉戦」、野球のバッティングでいえば内角高目のストレートへの対応、そして、サッカーで言えば中盤の選手がオバーラップし . . . 本文を読む
通勤の小田急線車中で、面白い英文を見つけました。「このスーツケース、爆弾とか危険物かも」と疑われるようなものを見つけたら駅員まで知らせてくださいという、よくあるあれです。数日前、新宿行き列車の車窓から多摩川を眺めていたら、扉の脇の小さな広告スペースに次のように書いてありました。Please notify station staff or crew members when you see any . . . 本文を読む
英米の大学院留学を志望する方は「英米の上位校合格のためにはスコアよりも何よりもエッセーが大切だ」という話を聞かされていると思います。1985年-1998年、2000年-2004年のあしかけ18年間、英米大学院留学指導と企業・官公庁・地方自治体・大学をクライアントとする留学研修制度設計に携わってきた経験から断言します。英米の多くの大学院と日本企業・大学との提携契約の仲介をしてきた体験 . . . 本文を読む