英語と書評 de 海馬之玄関

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哀しいほど軽い菅首相の言葉

2011年04月18日 19時12分09秒 | Weblog


ブログ友の記事で次のパラグラフを目にしました。で、笑いではなく怒りが込み上げてきた。菅直人首相がNYTとWPST等に寄稿した記事:「Japan’s road to recovery and rebirth:日本の復興と再生の道」(April 15, 2011)を俎上に載せて、ブログ友のvanilleさん曰く、

菅総理が「あらゆる手段を動員し、危険と戦っている」と米紙に寄稿したそうですが。
お前はキュウリと苺食べただけじゃん。
危険と戦ってるのは名も無き東電の下請け会社社員とバイトと自衛隊と消防隊だよ。
お前は戦ってない。まるで自分が危険を犯して作業しているかのような言い方するじゃないよ。
「ぼくがんばるー」って言ってる小学生の方がよっぽど頑張ってるわ。   


 http://blogs.yahoo.co.jp/vanillechocolatcocote/34525790.html


その通り!
よく言ってくれたvanilleさん!


実際、vanilleさんが指摘しておられる箇所は、

Leading a unified effort by the government, I have mobilized all available resources to combat the risks posed by the plant, ・・・

緊密に連携がとられた日本政府の対応を指揮する一環として、私、首相の菅直人は、福島第一原子力発電所が引き起こしたリスクと闘うべく、運用可能なあらゆる資源と手段を動員してきており、、それらをリスクの除去のために結集してきたのであります・・・   


だと思うのですが、これは、東日本大震災の被災者の方ならずとも、普通の日本人なら「緊密に連携がとられた:a unified」という文字列を見ただけで、「嘘つき!」と叫びたくなる内容ではないでしょうか。

・Japan’s road to recovery and rebirth
 http://www.washingtonpost.com/opinions/japans-road-to-recovery-and-rebirth/2011/04/14/AF9CJ2kD_story.html





まあ、菅直人氏がこの間の民主党政権の危機管理のパフォーマンスをどうご自身で評価しておられるかはわかりませんし、それは、彼の自由ではありましょう。しかし、現下、その被害額の面にせよ、被災した子供達あるいは救援活動に全身全霊を投入されてきた自衛官の方々の心のダメージ等々、質量ともに日々刻々と拡大・波及している東日本大震災の被害に関して、最早、「これは天災ではなく人災だ」という声を被災地からも寄せられるようになっていることも事実なのです。

けれども、私は「人災 vs 天災」という二分法では語れない凄まじさを民主党政権の震災対応に覚えている。例えば、(自衛隊への出動命令がなんと地震発生から12時間以上後と大幅に遅れ、また、米軍の支援も拒否したことによる、)<村山大虐殺>と呼ばれるべき阪神大震災時の人災にせよ、その村山氏ご当人は多分天災に立ち向かっているという覚悟と意識はあったと思う。しかし、菅首相を始めとする今の民主党政権の首脳部にはなぜかそんな使命感を感じないということです。彼等の<価値の優先順位体系としての時間>は、彼等の意識の中では、2011年3月11日午後2時46分の以前も以後もなんの変化もなく流れているのではないか。

蓋し、すべてよそ事風。
畢竟、私心見え見え。


そして、まあ、前任の宇宙人よりはましかもしれないけれど、哀しいほど軽い菅首相の言葉。苺一粒にも満たないその軽さ。なぜなのか。そして、そんな俗物集団がなぜ政権を奪取できたのか?

満更この私の感想が筋違いのものではないとすれば、このことの究明は単なる知的好奇心の対象ではない。ことが大震災や戦争、世界的経済危機や国際的疫病、等々の事態に臨んでは国民の生命・自由・財産を守る権限を帯びた政権のことであるがゆえに、民主党政権の批判的考察は冗談抜きに我々日本国民の死活問題と地続きである。と、そう私は考えています。


いずれにせよ、一般的な災害対応の流れである「救援→支援→復興」という三段階の中で、(まだご遺体も見つからない方が数万人おられる中で、被災地のブログ友によれば、「岩手でも桜が満開になりましたよ」という、)救援のフェーズが残酷にも過ぎ去ろうとしている今。どんな意味でも、政権批判を控えるべき時期は完全に終了した。

而して、(救援フェーズ段階における不手際も含めて)民主党政権は今から厳しくその危機管理能力の拙劣さを批判されてしかるべきである。よって、この記事をもって、本ブログでは(挙国一致で災害に臨むべく、これまで)控えてきた政局マターをも扱い、かつ、この「ブログの持ち場」に復帰して、民主党政権を含む日本の政治状況を少し一般的・原理的、思想的・論理的に考えることにしていきたいと思います。


б(≧◇≦)ノ ・・・打倒、民主党政権!
б(≧◇≦)ノ ・・・福島浜通りの被災者の辛苦に便乗するさもしい原発反対論者は恥を知れ!
б(≧◇≦)ノ ・・・鳩山由紀夫はM78星雲でも金星でもどこでもいいから地球から出て行け!
б(≧◇≦)ノ ・・・菅直人首相は即刻退陣して被災地の苺と胡瓜とほうれん草を食べてろ!

而して、そんなことより、

б(≧◇≦)ノ ・・・頑張ろう東北!
б(≧◇≦)ノ ・・・君は一人/独りじゃない!
б(≧◇≦)ノ ・・・共に闘わん!
б(≧◇≦)ノ ・・・ファイト!


「Beginner」by まゆゆ・・・東北も日本も「これからさぁー❗」のイメージ

 

 





<参考記事>


・頑張れ東北! 頑張れ日本! そして、頑張れ<私>!
 https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/497388b1b515dfbc812c4817a3ef8729

・地震と政治-柘榴としての国家と玉葱としての国民(上) ~(下)
 https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/c53f3d49dc682027abeb71bf42726026

・民主党政権とは何だったのか
 https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/23c644db00e98e79a10c31fc1458868b

・続・民主党政権とは何だったのか-国家なき国家論の稚拙な暴走
 https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/f6377693c3d2f72c9384461f128212e1

・原発事故を奇貨とした保守派の民主党政権批判は見苦しい
 https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/4d21d9ff5d79c25492b4324f39528123



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