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先ずは、ブログ仲間の桃実姫の記事紹介。
* * *
東京大学が、入学時期を現在の4月から9月にずらす案を検討しているという。
http://www.asahi.com/national/update/0118/TKY201201180154.html
もろ手を挙げて賛成したい。東大のみならず、日本中の小学校、中学校、高校その他、学校のすべてをいっそ9月入学に変更しても良いと思うくらいだ。
4月入学と言えば、「桜の花のもと、緊張した表情で校門をくぐる新入生」をイメージするのだろうが、そもそも、日本人は、入学と桜の組み合わせにこだわり過ぎる嫌いがある。断わっておくが、私はどこの誰よりも桜の花が好きだけれど、そのせいで、4月1日入学を変えようともしない人が、とりわけ高齢者には多くないか。
センター試験だって二次試験だって、1月か2月に行うと、雪国にはすこぶる不利である。交通がマヒないし遮断したり、雪や氷で路面が凍結したり、必要なICレコーダーなどの機材に不達が生じるかもしれない。
冬の寒い時期だから、風邪引きやインフルエンザ患者の多さは、他の季節の比ではない。
私も、大昔、大学受験をしたとき、同じ試験場(教室)内に、ゴホゴホと咳をし続ける輩がいたが、あれほど迷惑なことはなかった。一生の運命(のある程度)がかかっているというのに、ゴホゴホうるさい咳をガマンさせられ、イラついた。国立大学に落ちたのは、この輩のせいである(ん?)。第一、他の受験生にうつったらどうしてくれるというのだ。
これが、9月入学になると、センター試験は7月ころか。多少暑いが、風邪ひきもインフルエンザ患者もまずいない。夏休みというとあまり受験にふさわしいシーズンでもないとしたら、5月か6月に前倒ししてもいいだろう。二次試験もそれに続けて、8月の盛夏を避けるようにしたらいい。
それに何より、世界中の趨勢は秋入学なのである。これほどまでにグローバル化が叫ばれているのに、わが国一国だけ、学期制が諸外国と異なるというのは、やはりどう考えても得策ではない。留学生の確保も、その逆の留学先への移動にも、支障が大である。
桜はまた入学後、咲くのだから、こだわらないほうが良い。
1事業年度は、官公庁をはじめとして、4月~3月のところが多いと思うが、年度末のばたばた忙しいときに、受験というヤマを持って来ないほうが、官公庁もむしろ集中して仕事ができるのではないか。
転載元: Shalom! 桃実の部屋
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<KABU解題>
やっぱ、入学式には桜が・・・。
寒いときの受験だからこそ思い出に残るし・・・。
今までもそれで来てたし、変えるのは面倒だし大変だし・・・。
「入学」や「卒業」、「受験」や「入試」の<季語>の割り当て季節も変わるから、今までの俳句が理解しづらくなるし・・・。
と、この程度の理由で変わらないものが多いのでしょうね、世の中。
大体、
①一年の一番暑いときに(しかも、今時ドーム球場でもなく)甲子園でやる高校野球なんかはクレージーでしょう。
②春スタートのJリーグは、世界とカレンダーがずれて、日本側は、選手・監督(コーチ)の獲得と売り込みに不利になっているのは間違いない。
③失業しようが給与減額されようが、子供が生まれようが、親が痴呆になろうが、前年度の所得に対する税率の地方税を翌年度に徴収するというのも、滞納者の増加の温床。それには右肩上がりの時代の幻想の残滓という以外には、上記程度の理由しかないの、鴨。
それに、「入学式には桜が」なんてのは東京以西以南の極一部の日本人の季節感にすぎないでしょう。実際、青森出身の会社の後輩に聞いたことがある。すなわち、彼は大学進学に際して生まれて初めて上京したのだけれど、入学式の日に桜が満開なのに驚いた、と。「そうか、本で読んだり話には聞いていたけれど、東京辺りでは本当に「桜は卒業式・入学式の頃に咲くもの」なんだなぁ、と初めて分かりましたよ」、と。
而して、なにより、戦前も長らく高等教育機関に関しては、その多くは秋入学だったのですからね。その意味では「桜の伝統」というのも、かなり、割り引かないといけないものではある(★)。
土台、秋か春かという問題は、その「解答」に真理性とか必然性のない決め事にすぎないでしょう。これ、「赤信号」や「郵便ポスト」と同じ問題。つまり、「停止信号」や「郵便ポスト」の色が赤色である必然性はないけれど、「赤」なら「赤」、「青」なら「青」と社会的に決まっていることに、これまた、社会的に意味があるのと同じ問題(「調整問題」)ということ。
ならば、「諸外国に併せられる」というのは、満更、馬鹿にできない理由、鴨。よって、「9月入学化」には、もろ手を挙げて大賛成というほどではないけれど、私も賛成ですね。
而して、
ポテトも一緒にいかがですか♪
よろしく、「秋入学導入と一緒に女系天皇制の導入もいかが」でしょうかね。
ヽ(^o^)丿
とかとか、いろいろ考えさせられた桃実姫の記事。
そう思い度々になりますが転記紹介させていただきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/ca/fc6b25cd10b61c51637479c72ba52f52.jpg)
★資料註:日本の入学時期の変遷-「日本の春=受験と入学の春」の由来
今でこそ4月入学は当たり前になっていますが、昔からそうだったわけではありません。
●江戸時代
・寺子屋、私塾、藩校などでは特に入学の時期を定めず、随時入学できた。
●明治時代初期
・明治維新により西洋の教育が導入され、高等教育では9月入学が主流となる。
しかし、富国強兵政策の影響もあり、様々な新年度が4月から始まるようになります。
●1886年(明治19年)
・政府の会計年度が4月-3月になる。
→会計年度に合うよう、小学校で4月入学が奨励されるようになる。
・陸軍の入隊届出開始日が9月から4月に早まる。
→高等師範学校が4月入学とすることを定める。(優秀な学生を軍隊に確保されてしまうことを懸念?)
●1888年(明治21年)
・全国の師範学校も4月入学となる。
●1900年(明治33年)
・小学校が正式に4月入学となる。
これに対し、帝国大学や旧制高校は9月入学を維持していましたが……
●1919年(大正8年)
・旧制高校が4月入学となる。
●1921年(大正10年)
・帝国大学が4月入学となる。
出典:
http://allabout.co.jp/contents/sp_enterschool_c/1758/220653/index/
◇KABU解説:
資料中の「富国強兵政策の影響もあり、様々な新年度が4月から始まる」というのは些か言葉足らずで、意味不明でしょうか。端的には「富国強兵」と「春入学」は無関係というかニュートラルでしょうから。
ポイントは、ここでも「入学時期=調整問題」ということ。要は、決まっていることに意味がある。何かが4月スタートに決まれば他も4月に移ることには意味があるということ。
で、その最初の何かは? やはり、()欧米の多くの国と同様に、企業や国の(つまり、財政・予算の)会計年度と、()個別日本的には、「入学が秋だと、そろそろ農作業で忙しくなり不便」というのが理由だったようです。
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