2020-11-11 16:45:54
この記事は「瞬間芸」です。
地元フットサルチームのメンバーの奥さまと
そのクラブに最近加入された英国人の留学生
との会話。奥さまは元公立小学校の先生。
Where is the capital of the United Kingdom?
(英国の首都はどこですか?)
流石は、東京女子大を優秀な成績でご卒業されたという
インテリの女史ならではの初手だったの、鴨。
<アーカイブ>海馬之玄関推奨--国内10大学--
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/eb28cc07c571e6db4e7820bbcd47b198
【追補版】濫用される「国際社会」という用語についての断想
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/f225b6e70b921cae1057e9d87c4bda0b
なぜならば、英国からの留学生とは言っても、この若造が
スコットランドとかウェールズの出身かもしれないから。
まして、コーンウォールはケルトの「隠れ平家集落」の
出身だったりしたら・・・。だからこその「England」
ではなくて「the United Kingdom」。
それに、そう、確か「アメリカ人の半分はニューヨーク【both NY市 and NY 州 as well】の場所を知らない」(町山智浩「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」(2008年10月, 文藝春秋))らしい。まあ、アメリカでは伝統的に「首都:a capital」は常設議会と州行政の司令塔の所在地でありこそすれ、その州や連邦を代表する賑やかな大都市では必ずしもなかったですから、「アメリカ人の半分」というのもそれはそれでそう不思議な数字でもない、鴨。
❤抜き打ちテスト❗ 解答はリンク先へ🐙
ニューヨーク州、カリフォルニア州のcapitalはどこですか?
(*^o^)/\(^-^*)
而して、日本でも。日本でも、アメリカの大学院でTESL修士号とってきたインテリの英語教室マネージャーさんの中にも兵庫県が九州に大分県が四国にあるとか思っておられる向きもあるみたいだし(↖わたしKABUの予備校スタッフ採用とフランチャイジーオーナー研修を通した実体験からは、西日本エリアで「群馬・埼玉・栃木・山形・岐阜・富山・福井」、東日本エリアで「鳥取・島根・岡山・愛媛・徳島・大分・佐賀」の場所がわからない方が、少なくとも「全問正解」ではない方が「日本人の半分以上」のようにも感じます🐙)、ならば。
・「兵庫県の位置はどこですか」 de 初笑い
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/dacfdbf6fde4806cebe4adeb65ed5f59
https://www.start-point.net/map_quiz/nihonchizu/
ならば、この奥さまがスモールトークの題材として「あれ、英国の首都ってどこだったかしら? パリとかローマ、フィラデルフィアやボルティモアではなかったと思うけれど・・・。聞くは一時の恥じ、知らぬは一生の恥じ。聞いてみよう❤」(Better to ask the way than go astray.)とされたのも、ある意味、そう不自然なことでもない、鴨。
Where is the capital of the United Kingdom?
その彼は微笑みの裏で悩んだと思う。馬鹿か? 罠か?
而して、回答はこれからのコロナくんと一緒の時代に
あっても、インターナショナルビジネスの世界における
彼の活躍を予想させるものでした。それは、
That's London, ma'am.
はい、「Where is the capital of the United Kingdom?」に
ちゃんと答えるのなら、それは「首都の名前」ではなくて
「首都の位置」を聞く問いですから、その正解は例えば、
The capital of the United kingdom is a city in South East England, which is on the Thames.
The capital of the United kingdom is located on the bank of the river Thames; A city about 65 kilometers upstream from the Themes estuary.
*ドイツ語の「die Brug」が――城壁で囲まれた――「お城」「要塞」がもともとの意味であるのに対して、イギリス英語の感覚では「a city」とは、その都市が抱える人口の大小にかかわらず(whether it has a big population, or not)、「大聖堂:a cathedral」がある町のこと。で、賑やかな町の意味は「a town」。よって、「London」はローマ人の支配下にあった紀元前後の時代からブリテン島で一番賑やかな「town」であり――ウエストミンスターと実質的に合併する18世紀以前からも、それ自体も由緒正しい――「city」の一つだったのです。
と、ちなみに、「the City」はロンドンの金融貿易活動の中心地。大体、1マイル四方のエリア。だってぐるりと歩くと4時間くらいだもの。で、「the City」を日本の「兜町」とかいうひといるけれど、エリアの経済的な機能は別にして、それらの「空間の規模とイギリス臣民全体に対して帯びる意味」からは、日本の「山手線域内中央線から下の南半分」「大阪環状線域内の北西象限」とか、あるいは、ちょびっと昔なら、信長さんの頃の「堺」になぞらえるべき、鴨と思います。
(*^o^)/\(^-^*)
とかとかになるはずだから。
ならば、「That's London, ma'am.」は、そう、例えば、
「What is the capital of the United Kingdom?」の問い
に対する「正解」ではあっても、元小学校の先生だった
武蔵野の奥さまの質問に対しては何も答えていない
的はずれなもの。
しかし🌹🌹🌹
質問の的をはずして、逆に、自分とは異なる文化が
憑依しておられるだろう、その質問者の<心の的>を
射た回答、鴨。座布団4.8枚、鴨。
イギリス英語の入門書紹介――役に立つのにお洒落で楽しい
「イギリス英語」の招待状のようなもの
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/2387050ede4ca0a2947e1c5783157128