遊心逍遙記

読書三昧は楽しいひととき。遊心と知的好奇心で本とネットを逍遥した読後印象記です。一書がさらに関心の波紋を広げていきます。

『京博が新しくなります』 京都国立博物館 編 クバプロ

2016-06-12 10:55:59 | レビュー
 京博は既に新しくなっている。2014年9月に、新館が「平成知新館」としてグランドオープンし、もうすぐまる2年を迎えることになる。



 これはグランドオープンしたとき、平成知新館オープン記念展として開催された「京へのいざない」に出かけて鑑賞後に購入した図録。京都国立博物館所蔵名品120選が図録化されている。この時が心待ちしていた新しい京博のオープンだった。

 こちらはその図録に付けられていた帯である。

 冒頭の本書カバーにある景色は、それ以降何度も眺めている景色になり、私はすっかり馴染んでいる。長年旧館での展覧を鑑賞してきたので、今のとこころやはり新しい建物という新鮮な感覚は続いている。旧館から比べると、展示スペースがゆったりとしていて、展示も鑑賞しやすくなり、鑑賞する際館内が通路と展示室が分離されているので、まず見たい展示室に直接アプローチできるなど、自由な動きができるようになっている。

 「新しくなります」というタイトルを冠したこの本が出版されているのをごく最近知った。そこで既に京博の平成知新館を利用している経験から、何を語る本なのかと関心を抱き読んでみた。

 本書は、奥書を読むと、2013年10月に東京、2014年1月に京都でと京博の新規グランドオープンの前、建設工事最終段階中に開催された特別シンポジウムの内容をまとめてたものである。2014年8月に第1版が出版されていた。

 本書の印象をひとことで言うならば、博物館所蔵品の鑑賞入門ガイドブックである。
 歴史という視点を踏まえ京博所蔵品、つまり至宝の数々の写真をふんだんに活用しながら、いくつかのジャンル別に鑑賞ポイントやミニマムの基礎知識をレクチャーしてくれている。取り上げられたジャンルは水墨画、仏像、染織品、青銅鏡、漆器である。特定テーマとして、本書の目的から当然ながら「京博の過去・現在・未来」が語られている。さらに国宝『鳥獣戯画』が解説されている。もう一つ、坂本龍馬の特定の手紙の読み解き法が説明されていておもしろい。勿論、それぞれのテーマは京博に勤務する各分野の専門家である。
 本書は特別シンポジウムの聴講者が一般美術愛好家という前提でわかりやすく講演された内容の記録でもあるので読みやすい。そういう意味でも、上記ジャンルの手軽な鑑賞入門書になる。展示品の入れ替えで常に鑑賞できるとは限らないが、京博を訪れれば実物を見られるという確率が高い所蔵品を使った説明というのも特徴の一つになるだろう。

 以下、本書の章立ての順に読後印象と覚書を記して、本書のご紹介をしてみたい。目次には章番号の表記はなく、テーマ名が並んでいるだけである。

【京博の過去・現在・未来】 館長 佐々木丞平(じょうへい)

 京都に生まれ、育ち、長年京博を訪れてきたが、京博の歴史全体を考えるということはなかった。部分的見聞で得た知識もあったが、全体を概観できたことは興味深い。
 *京博の平成知新館は、法住寺跡、六波羅政庁跡、方広寺跡が歴史的に重層している場所だという。法住寺は平安時代後期、白河天皇の御所となった。六波羅政庁は鎌倉幕府が設置。方広寺は秀吉が建立した。つまり、ここに立てば歴史に思いを馳せるのに丁度良い  法住寺跡、方広寺跡の重層は知っていたが、六波羅政庁のことはいままで考えもしなかった。
 *京博の淵源は、『古器・旧物保存方』という太政官布告(明治4年・1871)にあるようだ。これは廃仏毀釈と文明開化の二重の津波により、日本の伝統文化が危機に瀕したために、全国的な実態調査をするためのアクションだとか。京博誕生の直接のルーツは明治21年の臨時全国宝物取調局(宮内庁)の設置にあるそうだ。翌明治22年(1889)に東京・京都・奈良の3博物館設置が定められ、1897年に、帝国京都博物館として開館される。
  これが現在、「明治古都館」と名付けられている赤煉瓦の外観の建物である。このレトロな外観が私は好きだ。京博に行くたびに季節季節の写真を撮っている。
 *平成知新館の建設地から、古い井戸が発掘された。その保存をしつつ、建物を建設。地下部分の壁面コンクリートの厚さは1m以上という。なんと展示ケースはドイツからの輸入だとか。

 この章でおもしろい発見は、初めて見る写真がいくつか載っていたこと。円山応挙筆・眼鏡絵「五条橋より京大仏殿を望む図」、廃物棄釈により壊された仏像群の記録写真および、野ざらしにされた方広寺梵鐘の写真である。
 
【超名作そろいぶみ -室町水墨画編-】 美術室長 山本英男

 *中世の絵画で京博所蔵品と委託品の合計は全部で五百数十件という。そのうち国宝・重文・重美に指定されているのが80件だとか。まだまだ、ほんの一部しか鑑賞していない! 出かけなくちゃ・・・・。
 *雪舟、如拙、明兆、狩野派の選りすぐりの名品について、その由来を含めた紹介と見方のわかりやすい解説である。取り上げられた作品を列挙する。雪舟:国宝『慧可断臂図(えかだんぴず)』(常滑・斉年寺蔵)・国宝『天橋立図』、如拙:国宝『瓢鮎図(ひょうねんず)』(京都・退蔵院蔵)・重文『王羲之書扇面図』、明兆:重文『五百羅漢図』(京都・東福寺蔵)、狩野派:正信筆重文『竹石白鶴図屏風』(京都・真珠庵蔵)・元信筆重文『四季花鳥図』である。

 この解説から特に学んだことは、雪舟の『天橋立図』と等伯の『松林図屏風』がともに下絵であるということ。雪舟は見たときにすばらしいと感じさせることを考えてリアルに名所を描いているという。『瓢鮎図』の背景に、「ナマズが竹竿を上る」という中国の諺があること、図の上部に記された讃が「連句」になっていること、そして中国では「鮎」を「ねんぎょ」といい、ナマズをさすということ。アユは「香魚」というそうである。 一つおもしろい表現を本文で見つけた。「万人受けする、美しくて端正な画法が狩野派の真骨頂です」というもの。

【バラエティゆたかな京都の仏像】 保存修理指導室長 浅湫(あさぬま)

 「仏像の種類と様式」「仏像の様式変遷」という基礎知識を「世界で一番短い仏像講義」と洒落て、ごく簡潔に5分ほどの要点説明で始められている。ページにして3ページと9行である。様式の変遷を大まかに4つの時代に区分して説明した後、京都の仏像を時代の変遷順に紹介している。以下の要点をメモしておきたい。

*奈良時代の仏像は中国の影響を受け、端正で質が揃う。一方、平安時代以降の京都で制作された仏像はバラエティに富む。
*南山城付近は奈良と京都の両方の影響を受けている。
*仏像はできれば正面から拝むだけでなく、360度から眺めるべし。背面も見よ。
*江戸時代の仏師は芸能人の肖像彫刻の制作もしている。 例:『竹翁坐像』
*江戸時代初期の町仏師清水隆慶は僧の宝山湛海のプロデュースのもとに仏像制作をしている。その作品は宝山湛海作と伝えられている。 例:生駒宝山寺の不動明王像

 写真が掲載され説明もおもしろくかつ興味深いのは、重文『宝誌和尚立像』(京都・西往寺蔵)、重文『白光神立像』(京都・高山寺蔵)および洒落っ気のある初代清水隆慶の位牌(個人蔵)である。この位牌は本書を開けて見て欲しい。一度実物を拝見したいものだが・・・。
 
【国宝『鳥獣戯画』-その歴史と作者-】 主任研究員 大原嘉豊(よしとよ)

 日本の絵巻はマンガのルーツとされているが、なかでも鳥獣戯画はまさにマンガのルーツにぴったりである。ここでは鳥獣戯画の成立と作者についての考察が解説されている。鳥獣戯画は現在、甲・乙・丙・丁と番号が付けられた4巻が残っている。甲・乙の両巻は同手に見えるが、乙巻と丙巻はそれぞれ手が異なるという。江戸時代に丁巻は別物とすら考えられていたという。
 ここでは、京博所蔵の狩野探幽が手控えとしてスケッチした『探幽縮図』にスケッチされた甲巻の絵との対比を交えながら、鳥獣戯画の成立プロセスが推定されている。甲巻については、「もとは、二巻構成であったのが、かなり抜き取りされてしまってむちゃくちゃになった後に、まとめられて一巻になったようです」と結論でけている。この考察プロセスが興味深い。

 2014年秋には、鳥獣戯画の修理完成記念として、京博で4巻すべてを展示する『国宝 鳥獣戯画と高山寺』特別展覧会が開催された。このシンポジウムはそのPRの場でもあったようだ。勿論、鑑賞に行ったが長蛇の列だった。しかしやはり実物は見応えがあった。 本書には、12ページを使い、探幽縮図と鳥獣戯画甲巻の写真が載せてあるので、一見していただくとよい。
 展覧会を見に行きながら、なぜこの絵巻に数多くべたべたと高山寺の判子が押されているのか、深く考えていなかった。その理由がこの章を読み納得できた。その理由は・・・・本書を開いて読んでいただきたい。その前にあなたなりの理由を考えてみれば、関心が一層増すかも。

【東アジア染織の宝蔵・日本】 教育室長 山川 暁(あき)

 既に平成知新館の染織展示室を幾度か見ている。展示ケース自体のことを考えたことはない。この展示ケースの設置にあたり、このケース自体に奥行きを変えることのできる工夫が組み込まれたということを本書で初めて知った。次回はその目でケースも眺めてみたい。
 「世界中で京博にしかない大きなコレクションが、多くの寺院からお預かりしている古代、中世の袈裟なのです」ということも初めて知った。

 この章で、袈裟の成立とその伝播、変遷の基礎知識が修得できる。インドで糞掃衣(ふんぞうえ)として始まり、袈裟が特別な聖遺物として日本の寺院で秘蔵されるまでの変遷がよくわかる。秘蔵されてきた袈裟が、箱書きや記録文書、それに似た衣服を着用し年紀のはっきりした肖像画の存在などがあるために、染織の歴史を研究する上での基準作として機能していることを知った次第。今までなんとなく眺めていた袈裟、目からウロコ・・・という感じだ。
 袈裟から見える日中交流、日韓交流の読み解きが興味深い。袈裟を極めると歴史が見える! この章も染織史入門として読み応えがある。
 延暦寺蔵<七条袈裟>、正伝寺蔵<九条袈裟>、京博蔵<応夢衣>を事例に取り上げた解説である。袈裟一つ、奧が深いものである。

【坂本龍馬の奇妙な手紙 -慶応元年九月九日-】 企画室長 宮川禎一(ていいち)

 現在、『龍馬の手紙』(宮地佐一郎著 PHP文庫)として、「坂本龍馬全書簡集・関係文書・詠草」という副題のもとに、手軽にその内容が読めるようになっている。慶応元年九月九日の手紙も、手許の文庫本を見ると、原文の写真掲載と文面の活字本文で内容が読める。ただし、文庫本は手紙が一段で続けられていく。本書の124ページに写真掲載の「上下に貼り込まれた龍馬の手紙」の体裁ではない。
 一つの手紙が上下二段に分かれて巻物に貼り込まれている実物を、坂本龍馬資料に関わるようになったという。引き継いだ折の不思議な印象から始めて、この手紙の体裁の奇妙さの解明プロセスがこのテーマの内容である。この章は、一つの手紙の書き方に秘められた謎解き話である。考古学専門の著者が手紙の読む順序の謎解きをするプロセスを語るのだからおもしろい。その謎解きは本章をお読みいただくとして、次の点をご紹介しておく。
*京博に重要な内容ばかりの手紙10通が所蔵されているのは、北海道に移住されていた坂本家一族の坂本弥太郎氏が昭和6年に京博に寄贈されたことによる。
*この奇妙な手紙は、「もともと1枚の巻紙の表と裏に手紙の文章が書かれていて、それを保存のために表裏を二枚に剥いで巻子に仕立てていた」ものだった。
 なんと、このことが2010年頃に初めてわかったという。宮地氏の編集本は1984年にまず発刊されているから、ここで述べられている知識はない段階と言える。つまり原文のままの紹介だ。
 表裏を二枚に剥いだということのヒントがどこから得られたかも、おもしろい経緯である。読んでいただいてのお楽しみに・・・・。
*この奇妙な手紙の解明で龍馬の人柄がわかるという。
 「龍馬は手紙を書くとき、今の人では考えつかないような、途中でひっくり返して続きを書いて、それが終わったら、またひっくり返して・・・・というふうに書く人であったことがわかりました」という。
 つまり、この龍馬のユニークさ、自由さ、奔放さこそが、日本を動かす原動力だったのではないかと締めくくっている。
*龍馬が最初に書いたのは下段の「京のはなし、しかるに内々なり」だと結論づける。
 京都の楢崎龍の話から書き始めたのだと。
 因みに、上記の宮地佐一郎著の文庫本で言えば、15ページの手紙文紹介の7ページ目に同文の書き出しが出てくる。
 
【古代技術の謎に迫る -青銅鏡にみるハイテク-】 学芸部長 村上隆(りゅう)

 ここでは、古代青銅器の代表として三角縁神獣鏡をとりあげ、その古代技術の謎に現代技術を駆使して調査・研究したケースを取り上げている。
 滋賀県東近江市にある雪野山古墳から三角縁神獣鏡が出土した例を中心に、各地で出土した三角縁神獣鏡の研究成果も紹介しながら、説明が展開していく。
*銅鏡の形状を最新のレーザー三次元デジタイザを駆使して計測する。
*電子顕微鏡を用いて電子線を鏡の断面にあてて、あてた部分からでてくる特性X線の解析により、組成分析をする。
 光学顕微鏡での鏡破片の断面写真、反射電子線像(BEI)の写真が掲載されている。
*「人間の目」と「3次元デジタイザの目」の違いが写真で提示されている。
 そして、「最終的に金属粉体を用いた最新の3Dプリンターによって、忠実に復元された三角縁神獣鏡は顔が映ほど輝きを見せました」とか。
 古代技術に、現代科学の最新技術で迫るというスリリングな話。おもしろい!

【京都から世界へ -漆黒と黄金の宝箱-】  主任研究員 永島明子

 漆器の中でもとくに魅力的な蒔絵(まきえ)をテーマにしている。真っ黒な漆を背景に、黄金の文様が浮かび上がる蒔絵の作品が、如何に人々を魅了したかについて、京都から世界に目を広げていく流れで解説している。というのは、蒔絵が南蛮人渡来の大航海時代以降、日本からの輸出品として世界に搬出され、世界史上の錚錚たる人々に愛されたからだ。
*桃山時代から江戸時代にかけ、蒔絵が大ブレイクした。
*世界各地にコレクターを育んだ。
*交易で渡来した南蛮人からの特注品が製作され、輸出されている。日本に遅れてやってきたイギリス人やオランダ人も漆器を扱い、注文品も手掛けた。

 実際に交易を介して世界各地に広がって行った蒔絵作品の実例写真を豊富に掲載して説明されている。この作品群の写真を眺めるだけでも楽しめる章である。まさに、蒔絵の流通経路と愛好者を眺めれば、京都から世界が見えるということになる。
 本章にでてくる世界の蒔絵コレクターの名前を挙げておこう。マザラン枢機卿、マリア・テレジア、ザクセン侯アウグスト強王、マリー・アントワネット、康熙帝、雍正帝、乾隆帝・・・・。

【美を伝えるために -文化財修理の世界-】 学芸部長 村上隆

 博物館の役割に、文化財修理の側面がある。形あるものは時間とともに変化し滅していく。それを防御するのが修理・修復である。裏方さんの世界、特殊技能の修得を必要とする専門職的世界でもある。1980年に京博の敷地内に文化財保存修理所が設置されたという。そして、京博が独立行政法人になった時点で、文化財保存修理所で仕事をしている人々は協議会をつくり、「彫刻、装潢、模写の分野で、財団法人なり株式会社など民間の方々が仕事をされています」という体制になったという。京博側は保存修理指導室という管理業務主体になったようである。
 仏像と経巻の保存修理事例が写真で説明されていて興味深い。

 写真をふんだんに使った各分野のテーマ講演の最後に、このシンポジウムのまとめとして「特別対談 京博に期待すること」という対談記録が載っている。
 テーマ講演者の一人でもある村上隆氏がコーディネーターとなり、佐々木丞平館長と俳優の井浦新(いうらあらた)氏が対談した内容が載っている。
 本書を読み、井浦氏が京都国立博物館文化大使を引きうけているということを初めて知った次第である。
 博物館と美術館はどう違うか、文化財を触るときのルールはあるのか(手袋/素手)など、おもしろい質問が取り上げられている。

 一般美術愛好者にとって、博物館を楽しむためのガイド・入門書として役立つ本と言える。

 ご一読ありがとうございます。

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少し、本書関連事項をネット検索して見た。一覧にしておきたい。
京都国立博物館 ホームページ
  博物館ディクショナリー  子供向け展示品解説ページ ←大人にも役立つ!
慧可断臂図(えかだんぴず)  :「京都国立博物館」
天橋立図(あまのはしだてず) :「京都国立博物館」 
南山城の古寺巡礼 京都博物館だより  pdfファイル
京へのいざない  京都博物館だより  pdfファイル
誌和尚(ほうしわじょう)立像:「Japaaanマガジン」
鳥獣戯画  :「高山寺」公式ホームページ
「鳥獣戯画」は誰がどこで描いた? 東京国立博物館に現存作品が集結(画像)
 :「HUFFPOST LIFESTYLE JAPAN」
鳥獣人物戯画から見る、動物たちによる憧憬を分析
銅鏡  :ウィキペディア
古代の青銅鏡づくり 広島市文化財団  :「ひろしまWEB博物館」
SPring-8を利用した古代青銅鏡の放射光蛍光X線分析  :「大型放射光施設」
蒔絵概略史  :「蒔絵博物館 高尾曜のホームページ」

京都国立博物館にある坂本龍馬の遺品 暗殺時に携えていた刀「陸奥守吉行」実物と判明  :「ねとらぼ」

井浦新 :「TEN CARAT」
井浦新 :ウィキペディア


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