Curious George シリーズの英語絵本電子書籍版を読んだ。イラストは何冊かで既に目にしてきた Vipah Interactive が H.S.Rey の作風を継承して描いたもの。1999年で出版社所有のコピーライトと表記されている。本書は、Margret 没(1996年)後の出版である。絵本のストーリーは誰の創作なのだろう。明記はない。
この絵本はそこそこ文章表現について理解ができるようになっている子供たちを対象にしている絵本と思う。一文が長くなっているし、いくつもの文の表現方法が加わっている。使われている単語は難しいものではなく、子供たちの日常生活に身近なものである。
ストーリーは、自分の部屋で遊んでいたジョージが、窓の外から聞こえて来る QUACK(ガーガー)という音の響きに興味を抱く場面から始まる。窓によじ登ると、やはりアヒルの鳴き声だった。一羽のアヒルだけじゃない。その後に5羽のアヒルの子たちが連なっていたのだ。duckling (子がも、アヒルの子)という単語を初めて知った。
ジョージは興味を抱くだけじゃなく、ヨタヨタと母親アヒルに連なって歩んで行くアヒルの子たちの後に続く。この部分、次のような表現になっている。
Where were they going? George was not curious for long ・・・・
Soon he was waddling after Mother Duck, too! と。
ヨタヨタ歩くという waddlingという単語もこの絵本で知った。
行く先は、ジョージの知っている公園だった。公園では多くの人が楽しんでいる一方で、今までジョージが公園で見たことのない車に気づいた。それはダンプカー(Dump Truck)だった。ジョージの関心はアヒルの親子からダンプカーに移る。公園には花々や樹木の植樹に来ている庭師たちが働いていた。
ジョージはダンプカーの大きさにまずビックリ。タイヤの大きさが既にジョージの背丈をはるかに越えている。ここのところで比較級表現が出てくる。
And it was big! In fact, George was not even as tall as one wheel! と。
big は斜体字で強調表現されている。
ジョージは自分がこのダンプカーを運転しているところを想像する。仮定法も出てくる。
It would be fun to sit in such a big truck, thought George.
絵本には文章の倒置法も使われている。そういう表現法も自然に親しんでいくのだと気づいた。
運転席の窓が開いていたので、好奇心の強いジョージはよじ登り、運転席へ。運転席に座ったジョージは、すぐにやはり運転には興味を無くした。なぜか、ジョージには車の大きさが合わないから。そこの箇所は、次の一文で表現されている。
But sitting in a big truck was not so fun for a little monkey after all.
not so fun for ~ という表現方法や、文末での after all という表現が自然に織り込まれている。
外を見たくて、ジョージは運転席前のレバーの一つを踏み台にした。外はよく見えたが、ジョージは知らずに問題を引き起こす。レバーを押したことで、ダンプカーの荷台が斜め上に動きだしたのだ。最初は面白がっていたジョージ。だが積載されていた土とともに池の中に落下してしまう・・・・。土と読めば、soil という単語をすぐに思い浮かべてしまうが、この絵本では He saw the truck was filled with dirt. dirt という単語が使われている。この語の意味をこの絵本で拡げて学ぶことになった。dirty という形容詞は知っている。dirt は名詞。第一羲は「(特に付くべき所ではないところについた)不潔物:泥、ほこり、ごみ、垢」。この意味でしか覚えていなかった・・・・。
荷台が斜めに傾いていく場面について、ここでは
Sitting on top of the dirt, George felt the truck bed begin tilt ・・・・・
It tiled higher and higher.
tilt(傾く、かしげる)という単語もこの絵本で知ることに。
このダンプカーに積まれた土は、元々計画に入っていたのかどうかは記されていなから定かではない。だがジョージの引き起こしたことから、池の中に小島ができ、そこにアヒルの親子が居場所を見つけることになる。公園に来た人々はそれを楽しんで笑い声が聞かれるというハッピーエンドでストーリーはおさまる。
この絵本では、庭師たちが昼休みを終えて戻ってきて、ジョージが引き起こした結果を発見する。土が池の中に小山となり、泥だらけの猿を目にしたのだから。絵本は次のように記している。
They knew what had happed. But before they could say a word, George heard a
familiar sound. He heard more quacking. The gardners heard it, too.
Then they heard people laughing. "Look!" said a girl. "The ducks have their own
island!"
絵本を通して、子供たちは過去完了形の文も、接続詞も、文の倒置表現も自然に慣れ親しんでいくのだろう。英文法ということを意識することなしに・・・・。
この絵本、最後は黄色帽子の男と手を繋ぎ、ジョージが再び公園にやってきた景色となる。
遊歩道の両側には植えられた花々が咲き誇り、池の半周に樹木が植えられている。池の中には一本の木が植えられた小島ができていて、アヒルたちが集っている。絵を描く人、タコを挙げる人々、シートを敷き集う家族連れ・・・のびやかな公園の景色である。
英語絵本を童心に戻り気楽に読みつつ、英語リハビリ学習の役にも立ってくれる。
ナレーションを聞くのもいい刺激になる。
ご一読ありがとうございます。
こちらもお読みいただけるとうれしいです。
英語絵本電子書籍版 覚書・感想 一覧 計 19冊 2022.12.1 Version 1
この絵本はそこそこ文章表現について理解ができるようになっている子供たちを対象にしている絵本と思う。一文が長くなっているし、いくつもの文の表現方法が加わっている。使われている単語は難しいものではなく、子供たちの日常生活に身近なものである。
ストーリーは、自分の部屋で遊んでいたジョージが、窓の外から聞こえて来る QUACK(ガーガー)という音の響きに興味を抱く場面から始まる。窓によじ登ると、やはりアヒルの鳴き声だった。一羽のアヒルだけじゃない。その後に5羽のアヒルの子たちが連なっていたのだ。duckling (子がも、アヒルの子)という単語を初めて知った。
ジョージは興味を抱くだけじゃなく、ヨタヨタと母親アヒルに連なって歩んで行くアヒルの子たちの後に続く。この部分、次のような表現になっている。
Where were they going? George was not curious for long ・・・・
Soon he was waddling after Mother Duck, too! と。
ヨタヨタ歩くという waddlingという単語もこの絵本で知った。
行く先は、ジョージの知っている公園だった。公園では多くの人が楽しんでいる一方で、今までジョージが公園で見たことのない車に気づいた。それはダンプカー(Dump Truck)だった。ジョージの関心はアヒルの親子からダンプカーに移る。公園には花々や樹木の植樹に来ている庭師たちが働いていた。
ジョージはダンプカーの大きさにまずビックリ。タイヤの大きさが既にジョージの背丈をはるかに越えている。ここのところで比較級表現が出てくる。
And it was big! In fact, George was not even as tall as one wheel! と。
big は斜体字で強調表現されている。
ジョージは自分がこのダンプカーを運転しているところを想像する。仮定法も出てくる。
It would be fun to sit in such a big truck, thought George.
絵本には文章の倒置法も使われている。そういう表現法も自然に親しんでいくのだと気づいた。
運転席の窓が開いていたので、好奇心の強いジョージはよじ登り、運転席へ。運転席に座ったジョージは、すぐにやはり運転には興味を無くした。なぜか、ジョージには車の大きさが合わないから。そこの箇所は、次の一文で表現されている。
But sitting in a big truck was not so fun for a little monkey after all.
not so fun for ~ という表現方法や、文末での after all という表現が自然に織り込まれている。
外を見たくて、ジョージは運転席前のレバーの一つを踏み台にした。外はよく見えたが、ジョージは知らずに問題を引き起こす。レバーを押したことで、ダンプカーの荷台が斜め上に動きだしたのだ。最初は面白がっていたジョージ。だが積載されていた土とともに池の中に落下してしまう・・・・。土と読めば、soil という単語をすぐに思い浮かべてしまうが、この絵本では He saw the truck was filled with dirt. dirt という単語が使われている。この語の意味をこの絵本で拡げて学ぶことになった。dirty という形容詞は知っている。dirt は名詞。第一羲は「(特に付くべき所ではないところについた)不潔物:泥、ほこり、ごみ、垢」。この意味でしか覚えていなかった・・・・。
荷台が斜めに傾いていく場面について、ここでは
Sitting on top of the dirt, George felt the truck bed begin tilt ・・・・・
It tiled higher and higher.
tilt(傾く、かしげる)という単語もこの絵本で知ることに。
このダンプカーに積まれた土は、元々計画に入っていたのかどうかは記されていなから定かではない。だがジョージの引き起こしたことから、池の中に小島ができ、そこにアヒルの親子が居場所を見つけることになる。公園に来た人々はそれを楽しんで笑い声が聞かれるというハッピーエンドでストーリーはおさまる。
この絵本では、庭師たちが昼休みを終えて戻ってきて、ジョージが引き起こした結果を発見する。土が池の中に小山となり、泥だらけの猿を目にしたのだから。絵本は次のように記している。
They knew what had happed. But before they could say a word, George heard a
familiar sound. He heard more quacking. The gardners heard it, too.
Then they heard people laughing. "Look!" said a girl. "The ducks have their own
island!"
絵本を通して、子供たちは過去完了形の文も、接続詞も、文の倒置表現も自然に慣れ親しんでいくのだろう。英文法ということを意識することなしに・・・・。
この絵本、最後は黄色帽子の男と手を繋ぎ、ジョージが再び公園にやってきた景色となる。
遊歩道の両側には植えられた花々が咲き誇り、池の半周に樹木が植えられている。池の中には一本の木が植えられた小島ができていて、アヒルたちが集っている。絵を描く人、タコを挙げる人々、シートを敷き集う家族連れ・・・のびやかな公園の景色である。
英語絵本を童心に戻り気楽に読みつつ、英語リハビリ学習の役にも立ってくれる。
ナレーションを聞くのもいい刺激になる。
ご一読ありがとうございます。
こちらもお読みいただけるとうれしいです。
英語絵本電子書籍版 覚書・感想 一覧 計 19冊 2022.12.1 Version 1