「シンデレラ」の英語絵本を電子書籍版で読んだ。原作は Wilhelm and Jacob Grimm つまりドイツで活躍したグリム兄弟の作った童話。それが絵本向きに翻案されたもの。この出版社の絵本を初めて読んだ。本書は、コピーライトが2012年となっているので、2012年に出版されたのだろう。
この出版社のおもしろいところは、絵本がレベル1からレベル6まで段階区分が表示されていること。各段階で10冊ずつの英語絵本が出版されていることが末尾に掲載のリストでわかる。この絵本はレベル3にランクされ、その第1作になっている。
読んでみて、英文は先に紹介した別の出版社の「ライオン・キング」と比較すると、こちらの「シンデレラ」の方がかなり易しい英文で綴られている。この本もオーディオ付きなので、やさしい英文のヒアリングとして気軽に聞けると思う。
「シンデレラ」の話はたぶん、大半の方はどこかで実読あるいは見聞されてごく大筋はご存知だろう。あまりにも有名な童話だから。
ところが、この絵本を読んで、私がおぼろげに記憶しているシンデレラ物語と異なるストーリー箇所があった。私の記憶では、シンデレラは1晩の舞踏会に参加し、深夜0時まじかに慌てて引き返すのだが、ガラスの靴の片方を残してしまった。王子様はその靴の片方を頼りに国中を探して、遂にシンデレラをみつけて、結婚を申し込む。そんな記憶だった。家人に尋ねてみても、1晩の舞踏会、ガラスの靴という点では記憶が一致した。
このブログ記事をお読み頂いているあなたの知るシンデレラ物語はどういう記憶でしょうか?
一方、この絵本では、舞踏会が3日間毎夜続けられる。シンデレラはその都度異なる衣裳を身にまとい、金の靴(gold shoes)を履いていくというストーリー展開になっている。
短いストーリーなので、これ以上はストーリーの細部には触れない。直に絵本を開いて楽しんでいただきたい。
「THE COMPLETE ILLUSTRATED STORIES OF THE BROTHERS GRIMM」(CHANCELLOR PRESS)という英語版で該当箇所を確認すると、やはり、舞踏会は3日間続くストーリーで、3日目は、the golden shoes だった。ただし、1日目は、silken slippers ornamented with silver と記されている。シンデレラの靴に関しては、絵本としてやさしい英文にするために、金の靴で一貫させた翻案なのだろうと理解した。
私はどこで、ガラスの靴と記憶したのだろう・・・・・・。
さて、本英語絵本の特徴をご紹介しておこう。
まず、やさしい英文で記されているのは上記の通り。挿し絵と英文での物語がまず載っている。その次にこのストーリーが、「寸劇(playlet)」として脚本に仕立ててある。子供達が、登場人物の役割を演じて楽しめるようにしてあるのだろう。また、寸劇を通じて、会話文とその表現を学ぶことにもつながる。その後に、この絵本に出てきた「単語リスト」が続く。単語の説明ページである。やさしい英英辞典、つまり国語辞典である。最初に6段階に区分された絵本と述べた。つまり、段階的に語彙力を高めていくための絵本という目的も担っている絵本と理解した。
やさしい英語で、英語に触れるには絵本は便利だと思う。
ボリュームとして少なくて、やさしい英文であり、比較的短い時間で通読できる。絵本だとは言え、一冊読んだという気持ちは楽しい。
オーディオを先に聞くか、ストーリーの英文を先に読むか、それは読者のお好み次第である。
ご一読ありがとうございます。
本書に関連して少し検索してみた。一覧にしておきたい。
シンデレラ :ウィキペディア
シンデレラ :「コトバンク」
グリム兄弟 :ウィキペディア
グリム(兄弟) :「ジャパンナレッジ」
アッシェンプッテル-灰かぶり姫のものがたり- :「青空文庫」
『灰かぶり(シンデレラ)』のあらすじなど (KHM021) :「グリムCLUB」
シンデレラは継母につけられた悪意あるあだ名!本当の名前は?/毎日雑学:「ダ・ヴィンチ」
インターネットに有益な情報を掲載してくださった皆様に感謝します。
(情報提供サイトへのリンクのアクセスがネット事情でいつか途切れるかもしれません。
その節には、直接に検索してアクセスしてみてください。掲載時点の後のフォローは致しません。
その点、ご寛恕ください。)
こちらもご一読いただけるとうれしいです。
『不思議の国のアリス』 原作 ルイス・キャロル イラストト せきぐちよしみ 翻訳 森悠樹 きいろいとり文庫
THE LION KING Adapted by Kathryn Collins Disney PRESS
この出版社のおもしろいところは、絵本がレベル1からレベル6まで段階区分が表示されていること。各段階で10冊ずつの英語絵本が出版されていることが末尾に掲載のリストでわかる。この絵本はレベル3にランクされ、その第1作になっている。
読んでみて、英文は先に紹介した別の出版社の「ライオン・キング」と比較すると、こちらの「シンデレラ」の方がかなり易しい英文で綴られている。この本もオーディオ付きなので、やさしい英文のヒアリングとして気軽に聞けると思う。
「シンデレラ」の話はたぶん、大半の方はどこかで実読あるいは見聞されてごく大筋はご存知だろう。あまりにも有名な童話だから。
ところが、この絵本を読んで、私がおぼろげに記憶しているシンデレラ物語と異なるストーリー箇所があった。私の記憶では、シンデレラは1晩の舞踏会に参加し、深夜0時まじかに慌てて引き返すのだが、ガラスの靴の片方を残してしまった。王子様はその靴の片方を頼りに国中を探して、遂にシンデレラをみつけて、結婚を申し込む。そんな記憶だった。家人に尋ねてみても、1晩の舞踏会、ガラスの靴という点では記憶が一致した。
このブログ記事をお読み頂いているあなたの知るシンデレラ物語はどういう記憶でしょうか?
一方、この絵本では、舞踏会が3日間毎夜続けられる。シンデレラはその都度異なる衣裳を身にまとい、金の靴(gold shoes)を履いていくというストーリー展開になっている。
短いストーリーなので、これ以上はストーリーの細部には触れない。直に絵本を開いて楽しんでいただきたい。
「THE COMPLETE ILLUSTRATED STORIES OF THE BROTHERS GRIMM」(CHANCELLOR PRESS)という英語版で該当箇所を確認すると、やはり、舞踏会は3日間続くストーリーで、3日目は、the golden shoes だった。ただし、1日目は、silken slippers ornamented with silver と記されている。シンデレラの靴に関しては、絵本としてやさしい英文にするために、金の靴で一貫させた翻案なのだろうと理解した。
私はどこで、ガラスの靴と記憶したのだろう・・・・・・。
さて、本英語絵本の特徴をご紹介しておこう。
まず、やさしい英文で記されているのは上記の通り。挿し絵と英文での物語がまず載っている。その次にこのストーリーが、「寸劇(playlet)」として脚本に仕立ててある。子供達が、登場人物の役割を演じて楽しめるようにしてあるのだろう。また、寸劇を通じて、会話文とその表現を学ぶことにもつながる。その後に、この絵本に出てきた「単語リスト」が続く。単語の説明ページである。やさしい英英辞典、つまり国語辞典である。最初に6段階に区分された絵本と述べた。つまり、段階的に語彙力を高めていくための絵本という目的も担っている絵本と理解した。
やさしい英語で、英語に触れるには絵本は便利だと思う。
ボリュームとして少なくて、やさしい英文であり、比較的短い時間で通読できる。絵本だとは言え、一冊読んだという気持ちは楽しい。
オーディオを先に聞くか、ストーリーの英文を先に読むか、それは読者のお好み次第である。
ご一読ありがとうございます。
本書に関連して少し検索してみた。一覧にしておきたい。
シンデレラ :ウィキペディア
シンデレラ :「コトバンク」
グリム兄弟 :ウィキペディア
グリム(兄弟) :「ジャパンナレッジ」
アッシェンプッテル-灰かぶり姫のものがたり- :「青空文庫」
『灰かぶり(シンデレラ)』のあらすじなど (KHM021) :「グリムCLUB」
シンデレラは継母につけられた悪意あるあだ名!本当の名前は?/毎日雑学:「ダ・ヴィンチ」
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『不思議の国のアリス』 原作 ルイス・キャロル イラストト せきぐちよしみ 翻訳 森悠樹 きいろいとり文庫
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