その分担執筆者を務めた山崎圭先生・下向井紀彦さんより標記の編著書(吉川弘文館、A5判ソフトカバー、全280頁、本体2,000円+税、2024年9月)を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。
本書は、日本史について古代・中世・近世・近現代4つの時代区分ごとに無名~著名さまざまな「きょうだい」計24事例を取りあげ、この具体的な関係のありようから各時代の特徴を見とおそうとするものです。本書「はじめに」によれば、学会誌『日本歴史』第896号(2023年)掲載《新年特集》「きょうだいの日本史」の成果をより広く共有しようと、史料の現代語訳化など一般的な歴史ファンも読みやすくする改訂を施すうえで書籍化したとのことです。
なお、山崎先生は近世編の「近世の百姓の欠落ときょうだい」(167~173頁)を、下向井さんは同じく近世編の「三井家擬制の兄弟」(142~155頁)を、それぞれ執筆しています。