青山学院高等部で教諭を務められている佐藤隆一先生より標記論文の抜刷を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。
佐藤先生は、平成26年(2014)に思文閣出版より『幕末期の老中と情報―水野忠精による風聞探索活動を中心に―』と題する単著を出版されています。ここでおこなう研究の延長として、老中水野忠邦・忠精のブレーンを務めた儒者塩谷宕陰(しおのやとういん、1809~1867年)による、西洋式軍艦の配備を急ぐ大胆な海防論に着目し、その評価をおこなうとともに当時の幕閣事情を見とおしています。