週末、ちょっと色々ありまして、結局余裕な時間の無いまま明日からまたお仕事です。
ガンカフェの「お家deガンカフェ」のハロシチューもまだ結局作れていない💧 自分一人だけの食事というのがなかなか無いし(仕事のお昼以外) 家族も高齢者に合わせた食事が中心になるので、それに合わせて買い物もしに行かなきゃいけない(コロナでスーパーの閉店時間が早いので、帰宅途中に買い物に行く時間がない)他にも色々雑多な用事が入るとほぼ家事だけで週末はいっぱいいっぱいです💦 そのうちガンカフェの夏祭りにも行きたいですが、その前に両親のワクチン2回目も連れて行かなきゃいけないし。…じっくりオンライン上がっている時間が無いわ(ノД`)・゜・。
とりあえず、週末アニメの最終回、感想だけささっと書きなぐり。
『すばらしきこのせかい』:ゲーム原案のアニメ化作品でした。
渋谷の雑踏で目覚めたネク。なぜか自分のことが名前以外何も思い出せない。いつの間にか持っていたバッジを手に取った瞬間、周りの人が考えていることが頭の中に流れ込んできた。戸惑うネクに、謎の敵が襲い掛かる。助けを求めるが、周りの人は誰も気づかない。戦うこともできずに逃げ惑うネクの前に、自分と契約してほしいという少女、シキが現れた。言われるがままにシキと契約し、謎の敵を倒したネクは、自分たちは「死神のゲーム」に参加しており、七日間ミッションをクリアしながら生き残らないと自分の存在を消されてしまうことを知る。ネクは七日間生き残るために、シキと共に数々のミッションに挑む。ネクとシキは前回のゲームの勝者となったが、生き返れるのはシキのみだった。さらには新たなエントリー料としてシキが徴収されてしまう。必ず勝つと誓ったネクは前回のようにハチ公前にいき、新たなパートナーを探すが、独りのネクにノイズが襲い掛ってきた。窮地に陥ったネクだったが、突然誰かとパートナー契約が成立し、辛うじてピンチを逃れる。ネクの前に現れたのは、謎の少年、ヨシュアだった。ミッションの中で「自分を殺したのはヨシュア」だという可能性が浮上、ネクはヨシュアを疑い、半信半疑の中で二回目のゲームに挑む。前回のゲームの勝者となったネクだったが、パートナーのヨシュアは行方不明、「違反者の連帯責任」としてペナルティ付きで再参加となった。ネクに科せられたペナルティは「再参加権を剥奪」というものだった。ネクは自身最後のゲームに挑む。パートナーを探すネクのもとに、「今回のゲームの参加者はネク一人」というメールが届く。エントリー料は他の参加者たちだった。独りではノイズを倒すどころか、戦うこともできない。ノイズに襲われ、窮地に立たされたネクの前に突然ビイトが現れ、ネクと契約する。自らがコンポーザーとなる決意をしたビイトは死神を裏切り、ネクの味方に付いた。ビイトの裏切りにより「エマージェンシーコール」が発令され、死神たちが次々と襲い掛かる中、ゲームマスター、指揮者、そしてコンポーザーを倒すために、ネクとビイトは最後の決戦に挑む。最後の勝利者となったネクだったが、その前に本物のコンポーザーが現れる。彼こそヨシュアだった。メグミと並行世界のでシブヤを残すか否かで争い、ヨシュアの代理人としてネクを殺して参加させただけだった。ラスボス戦はヨシュアとの戦いで銃を打ち合うこととなったが、ネクはヨシュアを信じ、銃を捨てる。その行為がヨシュアに渋谷を残す決断をさせ、ネク達や死神たちは無事に現世に戻ることができた―――というストーリーでした。
最近ブームの「ダンガンロンパ」とか「王様ゲーム」系の世界観かと思いましたが、そこまで謎解きではなかったです。ゲームプレイしていないのでわかりませんが、やはりバトルメインで話が進みました。でもやはりラスボスはヨシュアでしたか。行動に一貫性がないし、その割にはこの世界のことをよく知っているし、2週目の時「何がしたいんだろう。この子」と思っていたら、こんな企てしていたんですね。でも最後に物を言うのはやはり「相手を信じる心」でした。一人でグラフティをしていたネクに、信じあえる大事な仲間ができたことで、ネクにとって渋谷がまた新しい世界になったと思います。大変だったけど、良かったね。世界が広がって。
『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』:なろう系小説にアニメ化作品でした。
前世で過労死したOL相沢梓は、不老不死の魔女アズサ・アイザワとなって異世界に転生した。平和なフラタ村近くの高原で、前世で味わえなかったスローライフを満喫しつつ、生活費稼ぎとして毎日スライムを倒して細々と生きることおよそ300年、ある日自分が「レベル99」となる最強の魔女となったことを知ってしまい、噂を聞きつけた者たちが訪れる。果てにはナンテール州最強と呼ばれるレッドドラゴンのライカからの挑戦を受け撃退するが、彼女からの申し出により弟子にすることになる。こうしてアズサの300年にわたる一人暮らしは終わりを告げた。新しくできた家族を守りながら、スローライフを満喫しようとしつつも、次々と新しい事情に巻き込まれるようになる。アズサが300年間コツコツと倒してきたスライムの魂から生まれた精霊ファルファとシャルシャを娘に、上級魔族から指名手配を受けアズサに助けを求めてきたエルフの調薬師で社長のハルカラを2番目の弟子に迎え、さらにハルカラが近くのナスクーテ町に建てた新工場に現れた幽霊のロザリーを家に迎え入れるなど、種族も年齢も様々な家族が徐々に増え、またハルカラを指名手配した魔族の農相ベルゼブブとも仲の良い友達となる。ある日、ライカの姉の結婚式に出席したアズサは、嫌がらせで結婚式の妨害に来たフラットルテたちブルードラゴンを撃退し、レッドドラゴンとブルードラゴンの間に停戦協約を結ばせることに成功する。このことが評価され魔王プロヴァト・ペコラ・アリエースから「魔族褒章」が送られることとなり、紆余曲折の上、魔王ペコラから「お姉様」と慕われるようになる。これによりフラットルテの主人となったほか、人間の王国内だけでなく魔族の国にも時々赴くようになる。ベルゼブブの秘書官であるリヴァイアサン姉妹のファートラとヴァーニア、ファルファがスライムの姿になってしまったときに出会い、ベルゼブブの弟子となったスライムの武道家ブッスラーなど、魔族の国でも関わる人たちが増える。また、魔女として鳴かず飛ばずだったため自分の偽物を演じていた魔女エノ、引きこもりだった猫獣人のアンデッドであるポンデリや、売れない吟遊詩人だったウサギの獣人ククなど、様々な人を助けていく。そして一家の長として、最後はカフェを開店。今まで関わった沢山の仲間が手伝ってくれて大繁盛し、アズサは充実した日々をこれからも送ってくのだった―――というストーリーでした。
大体一話単発で事件が起きて解決する展開でした。最初は敵視されたりした相手でも、最終的には仲良くなって家族の一員になってしまうw 気づけば独身OLがどんだけ所帯持ち!(笑) …なろう系小説といえば、本当にチートで何でも従わせちゃえる、という作品が多く、正直腑に落ちない部分もあるんですが、この作品は「強さ」より「優しさ」で皆が集まってくる感じでした。アズサは最強魔女ですけれど、自分が悪いと思ったら、必ず「ごめんね」といえる人。そして「疲れた」「お腹減った」等々、家族から不平もたまに受けますが、「ここまでよく頑張ったね。」「それじゃ何作ろうか?手伝ってくれる人には山盛りにしちゃうよ!」みたいな感じで、必ず一回その不平不満を受け止める。そして自尊心を認めてあげたうえで協力を申し出る―――確かに母親のそれなんですが、魔法以上に大変なことだし、相手もこれで心開けるので、気配り&優しさがこの世界の最強武器でした。たぶん誰にでもできることではないです。アズサの人柄ですね。なので、「最強」の称号も納得です!ほのぼの異世界ライフ、癒されました(*´Д`)♥
『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀3』:おなじみクオリティーのめっちゃ高い人形劇。その第3期でした。
今回も七殺天凌を捜索し、魔脊山の谷底を捜索する凛雪鴉、殤不患、浪巫謠、捲殘雲。そこに横穴があり、無界閣という異空間に繋がっていた。これは禍世冥蝗の門弟である萬軍破、異飄渺と東離侵攻の算段を整えていた刑亥によって仕組まれたものだったが、彼女もまた殤たちが無界閣の中へと迷い込んだことを察知し、迎撃へと赴く。彼女の目的はそれだけではなく、七殺天凌に封じ込められていた姉:照君臨を元の姿に戻し、侵攻への協力を得ること。以降、この無界閣と転移の鏡:逢魔漏によって、一行は分断され、またあるいは時空を飛び越えた自己の過去との戦いとなっていく。かつて好を組んだ萬軍破と殤不患だったが、魔剣目録を求めて萬軍破は殤に刃を向ける。浪巫謠も嘲風と再会し、愛憎の感情が極まり浪に斬り浪も負傷。その頃刑亥は偶然にも殤が落としていった七殺天凌を手に入れ、姉と再会を果たす。そして無界閣に魔界からの魔力を呼び込むことで逢魔漏に時間遡行の機能を与え、二百年前に滅ぼされた照君臨を復活させる計画を立てる。無界閣へと戻った殤不患、浪巫謠、捲殘雲は、刑亥の企てを盗み聞きしていた凜雪鴉から、時間遡行の計画を知る。過去に戻る手段があれば、睦を悲運から救うこともできると思い至る浪だが、なぜか殤はその可能性を頑なに否定する。異飄渺の介入により、再び逢魔漏を使わざるを得なくなる殤と浪。だが二人が流れ着いた先は、なんと魔界の只中だった。そして嘲風の尖兵となって無界閣に帰還した婁震戒は、西幽皇軍を率いて大規模な捜索を開始。だが刑亥は七殺天凌に固執する婁を警戒し、既に七殺と結託している事実を秘匿する。一方過去に飛んでしまった殤不患が遠い過去世界で出会った神誨魔械の創造者:白蓮と。また、浪巫謠は、禍世螟蝗と対峙した戦場へと転移し、歴史を改編するか否か、究極の選択を迫られる。浪とはぐれたまま無界閣へと先に戻った殤不患は、捲殘雲と合流。刑亥の計画成就まで間がないことを知り、やむなく捲に魔剣目録に託した上で、もう一度刑亥たちに挑み儀式を妨害する決意を固めるが、そこには裏切った凜雪鴉が現れ倒されてしまう。だが一方で刑亥と異飄渺の間には、魔剣目録の行方を巡って摩擦が生じはじめる。刑亥の魔の手は、鍛劍祠の丹翡にも伸びる。逢魔漏を使った投げ文に誘われて、単身、魔脊山へと向かう丹翡。一方、浪巫謠は覆面の男の手引によって母の過去を見せられていた。そこで浪は母は人間だが父は魔族であることを知ってしまう。刑亥からの手紙を受け取った丹翡は無界閣に向かい、その入り口で殤不患たちを探す浪巫謠と合流する。その頃刑亥と婁震戒は過去へとタイムスリップし照君臨の骸を回収するが、ここで婁は「過去の力を取り戻す」という七殺の言葉の意味が「照君臨として復活」することだと知り、愛する魔剣の姿が喪われると知って激しく動揺する。萬軍破は、刑亥たちの真の目的である照君臨の復活を妨害するため行動を開始。囚われの殤不患にも最後の問答に臨み、魔剣目録による覇道の是非を問う。アジトに戻った刑亥たちは、阿爾貝盧法の力により魔界の門を開き、東離攻略の尖兵としての魔界の兵団を借り受け、無界閣はついに戦場と化す。魔剣目録に収蔵されていた神誨魔械を取り出して照君臨へと挑む萬軍破。だが神誨魔械を扱うための資格は萬軍破の想像を超えて険しく、逆に窮地に追い込まれる。浪巫謠と丹翡、捲殘雲とが助っ人に駆けつけ、皇軍、神蝗盟とともに阿爾貝盧法の兵団を阻むものの、それでも照君臨の魔力は圧倒的で苦戦を強いられる。一方刑亥は、既に早い段階から自分たちが凜雪鴉の術中に嵌まっていたのではないかと疑念を懐き、状況を問いただすため牢に捕らえた殤不患の元に向かうが、そこに現れたのは凜雪鴉。七殺の魅了に囚われてはおらず、とっくに殤も救出していた。そして照君臨は一瞬のスキを突かれて殤に追い詰められる。更に七殺の姿を執拗に求める婁震戒によって封印され、異世界に飛ばされ永遠にその空間から出ることができない状態にされた。神蝗盟に疑念を持った萬軍破は王宮に乗り込むが逆に抹殺されてしまう。そして無界閣が崩壊する中、浪は殤たちと別れ、魔界の父の元に向かうのだった―――というストーリーでした。
今回も凄い戦いでした。圧倒的な人形たちの演出も凄かったですし、ストーリーもさらに複雑になって盛り込んできましたね。でもやはり要は殤の一本気さと凜の詐欺師っぷりですね。今回序盤あまり出番がなかった凜さんでしたが、最後の最後にまたいろんな道具(笑)を持ち出してきては、まさかの携帯電話で刑亥を翻弄してくれるとは。出し抜きにかけては、誰もかないません。そして一番敵わないのは婁震戒さん(笑) もうここまで惚れこまれたら、七殺も本望…じゃないか^^; 凄いストーカーでしたが、最後はこのストーカーが一番役に立ったと✨ 浪巫謠さんの声の秘密も明らかになりましたが、この出生の秘密にまつわる話が次回に続きそうな予感vなので多分4期目ありそうですね。いろんなものが回収されないまま3期目終わっちゃいましたし。何より「西川のアニキの声優力が格段にパワーアップしている!」(笑)ので、是非歌だけでなくcvも磨いて行ってもらいたいものです。ともかく「面白かった!(≧▽≦)」
『バトルアスリーテス大運動会 ReSTART!』:20年以上前にOVAとして(テレビでも放送しました)『大運動会』の続編というか、新シリーズでした。世界観は変わっておらず、時間だけが経過した世界でした。
主人公の明星 かなたは地球でジャガイモ農家の家に育つ。幼いある日、宇宙船が墜落し、中から現れた同世代の少女に「宇宙撫子になって…」とブレスレットを託される。成長したかなたは宇宙全体を総括できる権限を持つ『宇宙撫子(コスモビューティ)』を目指し、大学衛星に入学する。そこで各星から集まった代表の少女たちと試合に臨みつつ、励まし合っていたが、同期の中にエヴァ・ガレシュタインという少女を見つける。彼女はかなたが幼い日に宇宙船が墜落して、ブレスレッドと宇宙撫子になる夢を託した少女にそっくりだったが、彼女にその記憶は全くなかった。更にエヴァは人間のそれとは思えない圧倒的な力で各種目一位を独占する。実はエヴァは大会から禁止されている強化人間だった。彼女の故郷フォン・エスクラーボコロニーの評議会が権力を手中に収めるために違法行為を犯してまで彼女を送り込んだのだった。更に同期の仲間たちにも魔の手が忍び寄り、勝ち残ってきているのはかなたとエヴァのみ。しかし、エヴァは記憶を取り戻しつつあり、母が評議会に反旗を翻し、地球にエヴァを逃がそうとしたことを思い出す。そんなエヴァに見切りをつけ、新たなエヴァを送り込む評議会。更にパワーアップしたエヴァに成す術無いかと思われたが、最後まで諦めなかったかなたはエヴァを100m走でギリギリかわし、見事に宇宙撫子となった。その後、エヴァは無事監禁されていた母親と再会を果たし、仲間たちもそれぞれ自分のやるべき場所へと向かい、かなたは「宇宙撫子の権力を廃止して、あくまで楽しむための運動会」にすることを決定し、故郷に帰ってくるのだった―――というストーリーでした。
懐かしいですね。かもしたはテレビで「大運動会」を見たことありますが、やっぱり結構国際問題が絡んでいたのを思い出しつつ、ヒロインあかりが様々な邪魔にもめげずに宇宙撫子になった、というのを思い出していました。最終回で登場した、「かなたのおばあちゃん」がそのあかりさんですね。そりゃあれだけの戦いに勝ち残ってきたんだから、評議会の刺客が来たところでビビりはしませんな( ̄▽ ̄) 今作も正義は正義、悪は悪!できっちり線引きされていたので、非常に分かりやすいストーリー展開でした。最後に主人公&正義が勝つ!という王道ですね。20年以上前はこの構成が当たり前だったけれど、最近のアニメや漫画は奇をてらった展開が多いので、久しぶりの純粋な作品が凄く新鮮に見えました✨ …これだったら、深夜じゃなくても夕方のお子様方が視聴できる時間に放送してもよさげだと思うのですが…。ともかく大団円でよかったよかった♪
『美少年探偵』:西尾維新先生原作の『美少年シリーズ』のアニメ化作品でした。
ヒロインの瞳島 眉美は両親から中2までに「新星を発見しないといけない」といわれ、毎夜探し続けていた矢先、美少年探偵団のリーダー:双頭院学と出会う。排他的な眉美だったが学の話に引き込まれ、美少年探偵団に「新星を見つける」依頼をする。総力を挙げて捜査するが、学の出した回答は全く違うものだった。実は眉美は「星」ではなく「スパイ人工衛星」を過去に見つけてしまい、それが元で中2になったら学院を去って隔離された生活を送ることを条件にされていたのだった。彼女の常人を越えた動体視力で見つけてしまった眉美は組織に拉致されるが、美少年探偵団の活躍で無事に保護される。そして依頼料として「断層の麗人:美観の眉美」として美少年探偵団に入団することとなってしまう。その後眉美たちは他所の学校にあるカジノでペテンによる勝利を見抜いたり、屋根裏の美術作品の秘密を暴き、いきなり事務室に現れた羽子板の謎を解く、等、数々の事件を推理。最後は学園側が仕込んだ「生徒会長選挙」で予定の候補がひき逃げに会い、代わりに眉美が立候補することに。全く目立たない沃野禁止郎という少年が中間報告で1位を取っているが、現会長や学の兄でもと生徒会長だった先輩の助力もあり、次第に眉美の得票が伸びていく。それを機に眉美もひき逃げ未遂に会ってしまうが、途中であきらめずに美少年探偵団の美学✨を通す眉美に探偵団の面々も協力。最後は現会長の応援演説と見せかけ、学が聴衆を煽る見事な演説を披露。そして沃野は実は「なりすまし生徒」であり、学園が雇った人間であろうと推理された。選挙では見事眉美が一位となり、無事に事件は解決するのだった―――というストーリーでした。
やはり西尾先生作品らしく、言葉遊びとそれによるストーリーと心理描写が秀逸ですね。探偵、というと本当に現実的な問題で、リアリティのある推理や実証がないと探偵ものとしての物語は成立しないのですが、そこは『化物語』同様、少しの不思議で見事に消化されてしまうというw といいますか、この物語は最初から「美学を追及する✨ エレガントに美しく解明しなければならない!」ということで、謎の究明以上に「美しい筋道✨」であればOKなんですよ(笑)つい真剣に推理しようとしても、この物語は成立しないんですね。でなきゃ最後のひき逃げ事件だって「中学生は運転免許持ってないんだから、そもそもひき逃げ事件は起こせない」だろうし、カジノの件も「学校内でカジノ経営ができるのか?」というツッコミの方が成立してしまう(笑)―――そこに突っ込んだら「美しくない!」のですよ。この物語で言う「美しさ」とは見かけの美しさでもなく、スマートさでもなく「いかに聴衆が納得してくれるだけの筋道を立てて説明できるか」というところ。ディベートの勝利者的な美しさが要求されるのが趣旨。なので、コナン君の推理とはまた別角度。故にスッキリしない人もいるかもしれませんが、こういう物語なんです!で説明するしかない。流石は西尾先生。押しも一級品でしたv
ガンカフェの「お家deガンカフェ」のハロシチューもまだ結局作れていない💧 自分一人だけの食事というのがなかなか無いし(仕事のお昼以外) 家族も高齢者に合わせた食事が中心になるので、それに合わせて買い物もしに行かなきゃいけない(コロナでスーパーの閉店時間が早いので、帰宅途中に買い物に行く時間がない)他にも色々雑多な用事が入るとほぼ家事だけで週末はいっぱいいっぱいです💦 そのうちガンカフェの夏祭りにも行きたいですが、その前に両親のワクチン2回目も連れて行かなきゃいけないし。…じっくりオンライン上がっている時間が無いわ(ノД`)・゜・。
とりあえず、週末アニメの最終回、感想だけささっと書きなぐり。
『すばらしきこのせかい』:ゲーム原案のアニメ化作品でした。
渋谷の雑踏で目覚めたネク。なぜか自分のことが名前以外何も思い出せない。いつの間にか持っていたバッジを手に取った瞬間、周りの人が考えていることが頭の中に流れ込んできた。戸惑うネクに、謎の敵が襲い掛かる。助けを求めるが、周りの人は誰も気づかない。戦うこともできずに逃げ惑うネクの前に、自分と契約してほしいという少女、シキが現れた。言われるがままにシキと契約し、謎の敵を倒したネクは、自分たちは「死神のゲーム」に参加しており、七日間ミッションをクリアしながら生き残らないと自分の存在を消されてしまうことを知る。ネクは七日間生き残るために、シキと共に数々のミッションに挑む。ネクとシキは前回のゲームの勝者となったが、生き返れるのはシキのみだった。さらには新たなエントリー料としてシキが徴収されてしまう。必ず勝つと誓ったネクは前回のようにハチ公前にいき、新たなパートナーを探すが、独りのネクにノイズが襲い掛ってきた。窮地に陥ったネクだったが、突然誰かとパートナー契約が成立し、辛うじてピンチを逃れる。ネクの前に現れたのは、謎の少年、ヨシュアだった。ミッションの中で「自分を殺したのはヨシュア」だという可能性が浮上、ネクはヨシュアを疑い、半信半疑の中で二回目のゲームに挑む。前回のゲームの勝者となったネクだったが、パートナーのヨシュアは行方不明、「違反者の連帯責任」としてペナルティ付きで再参加となった。ネクに科せられたペナルティは「再参加権を剥奪」というものだった。ネクは自身最後のゲームに挑む。パートナーを探すネクのもとに、「今回のゲームの参加者はネク一人」というメールが届く。エントリー料は他の参加者たちだった。独りではノイズを倒すどころか、戦うこともできない。ノイズに襲われ、窮地に立たされたネクの前に突然ビイトが現れ、ネクと契約する。自らがコンポーザーとなる決意をしたビイトは死神を裏切り、ネクの味方に付いた。ビイトの裏切りにより「エマージェンシーコール」が発令され、死神たちが次々と襲い掛かる中、ゲームマスター、指揮者、そしてコンポーザーを倒すために、ネクとビイトは最後の決戦に挑む。最後の勝利者となったネクだったが、その前に本物のコンポーザーが現れる。彼こそヨシュアだった。メグミと並行世界のでシブヤを残すか否かで争い、ヨシュアの代理人としてネクを殺して参加させただけだった。ラスボス戦はヨシュアとの戦いで銃を打ち合うこととなったが、ネクはヨシュアを信じ、銃を捨てる。その行為がヨシュアに渋谷を残す決断をさせ、ネク達や死神たちは無事に現世に戻ることができた―――というストーリーでした。
最近ブームの「ダンガンロンパ」とか「王様ゲーム」系の世界観かと思いましたが、そこまで謎解きではなかったです。ゲームプレイしていないのでわかりませんが、やはりバトルメインで話が進みました。でもやはりラスボスはヨシュアでしたか。行動に一貫性がないし、その割にはこの世界のことをよく知っているし、2週目の時「何がしたいんだろう。この子」と思っていたら、こんな企てしていたんですね。でも最後に物を言うのはやはり「相手を信じる心」でした。一人でグラフティをしていたネクに、信じあえる大事な仲間ができたことで、ネクにとって渋谷がまた新しい世界になったと思います。大変だったけど、良かったね。世界が広がって。
『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』:なろう系小説にアニメ化作品でした。
前世で過労死したOL相沢梓は、不老不死の魔女アズサ・アイザワとなって異世界に転生した。平和なフラタ村近くの高原で、前世で味わえなかったスローライフを満喫しつつ、生活費稼ぎとして毎日スライムを倒して細々と生きることおよそ300年、ある日自分が「レベル99」となる最強の魔女となったことを知ってしまい、噂を聞きつけた者たちが訪れる。果てにはナンテール州最強と呼ばれるレッドドラゴンのライカからの挑戦を受け撃退するが、彼女からの申し出により弟子にすることになる。こうしてアズサの300年にわたる一人暮らしは終わりを告げた。新しくできた家族を守りながら、スローライフを満喫しようとしつつも、次々と新しい事情に巻き込まれるようになる。アズサが300年間コツコツと倒してきたスライムの魂から生まれた精霊ファルファとシャルシャを娘に、上級魔族から指名手配を受けアズサに助けを求めてきたエルフの調薬師で社長のハルカラを2番目の弟子に迎え、さらにハルカラが近くのナスクーテ町に建てた新工場に現れた幽霊のロザリーを家に迎え入れるなど、種族も年齢も様々な家族が徐々に増え、またハルカラを指名手配した魔族の農相ベルゼブブとも仲の良い友達となる。ある日、ライカの姉の結婚式に出席したアズサは、嫌がらせで結婚式の妨害に来たフラットルテたちブルードラゴンを撃退し、レッドドラゴンとブルードラゴンの間に停戦協約を結ばせることに成功する。このことが評価され魔王プロヴァト・ペコラ・アリエースから「魔族褒章」が送られることとなり、紆余曲折の上、魔王ペコラから「お姉様」と慕われるようになる。これによりフラットルテの主人となったほか、人間の王国内だけでなく魔族の国にも時々赴くようになる。ベルゼブブの秘書官であるリヴァイアサン姉妹のファートラとヴァーニア、ファルファがスライムの姿になってしまったときに出会い、ベルゼブブの弟子となったスライムの武道家ブッスラーなど、魔族の国でも関わる人たちが増える。また、魔女として鳴かず飛ばずだったため自分の偽物を演じていた魔女エノ、引きこもりだった猫獣人のアンデッドであるポンデリや、売れない吟遊詩人だったウサギの獣人ククなど、様々な人を助けていく。そして一家の長として、最後はカフェを開店。今まで関わった沢山の仲間が手伝ってくれて大繁盛し、アズサは充実した日々をこれからも送ってくのだった―――というストーリーでした。
大体一話単発で事件が起きて解決する展開でした。最初は敵視されたりした相手でも、最終的には仲良くなって家族の一員になってしまうw 気づけば独身OLがどんだけ所帯持ち!(笑) …なろう系小説といえば、本当にチートで何でも従わせちゃえる、という作品が多く、正直腑に落ちない部分もあるんですが、この作品は「強さ」より「優しさ」で皆が集まってくる感じでした。アズサは最強魔女ですけれど、自分が悪いと思ったら、必ず「ごめんね」といえる人。そして「疲れた」「お腹減った」等々、家族から不平もたまに受けますが、「ここまでよく頑張ったね。」「それじゃ何作ろうか?手伝ってくれる人には山盛りにしちゃうよ!」みたいな感じで、必ず一回その不平不満を受け止める。そして自尊心を認めてあげたうえで協力を申し出る―――確かに母親のそれなんですが、魔法以上に大変なことだし、相手もこれで心開けるので、気配り&優しさがこの世界の最強武器でした。たぶん誰にでもできることではないです。アズサの人柄ですね。なので、「最強」の称号も納得です!ほのぼの異世界ライフ、癒されました(*´Д`)♥
『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀3』:おなじみクオリティーのめっちゃ高い人形劇。その第3期でした。
今回も七殺天凌を捜索し、魔脊山の谷底を捜索する凛雪鴉、殤不患、浪巫謠、捲殘雲。そこに横穴があり、無界閣という異空間に繋がっていた。これは禍世冥蝗の門弟である萬軍破、異飄渺と東離侵攻の算段を整えていた刑亥によって仕組まれたものだったが、彼女もまた殤たちが無界閣の中へと迷い込んだことを察知し、迎撃へと赴く。彼女の目的はそれだけではなく、七殺天凌に封じ込められていた姉:照君臨を元の姿に戻し、侵攻への協力を得ること。以降、この無界閣と転移の鏡:逢魔漏によって、一行は分断され、またあるいは時空を飛び越えた自己の過去との戦いとなっていく。かつて好を組んだ萬軍破と殤不患だったが、魔剣目録を求めて萬軍破は殤に刃を向ける。浪巫謠も嘲風と再会し、愛憎の感情が極まり浪に斬り浪も負傷。その頃刑亥は偶然にも殤が落としていった七殺天凌を手に入れ、姉と再会を果たす。そして無界閣に魔界からの魔力を呼び込むことで逢魔漏に時間遡行の機能を与え、二百年前に滅ぼされた照君臨を復活させる計画を立てる。無界閣へと戻った殤不患、浪巫謠、捲殘雲は、刑亥の企てを盗み聞きしていた凜雪鴉から、時間遡行の計画を知る。過去に戻る手段があれば、睦を悲運から救うこともできると思い至る浪だが、なぜか殤はその可能性を頑なに否定する。異飄渺の介入により、再び逢魔漏を使わざるを得なくなる殤と浪。だが二人が流れ着いた先は、なんと魔界の只中だった。そして嘲風の尖兵となって無界閣に帰還した婁震戒は、西幽皇軍を率いて大規模な捜索を開始。だが刑亥は七殺天凌に固執する婁を警戒し、既に七殺と結託している事実を秘匿する。一方過去に飛んでしまった殤不患が遠い過去世界で出会った神誨魔械の創造者:白蓮と。また、浪巫謠は、禍世螟蝗と対峙した戦場へと転移し、歴史を改編するか否か、究極の選択を迫られる。浪とはぐれたまま無界閣へと先に戻った殤不患は、捲殘雲と合流。刑亥の計画成就まで間がないことを知り、やむなく捲に魔剣目録に託した上で、もう一度刑亥たちに挑み儀式を妨害する決意を固めるが、そこには裏切った凜雪鴉が現れ倒されてしまう。だが一方で刑亥と異飄渺の間には、魔剣目録の行方を巡って摩擦が生じはじめる。刑亥の魔の手は、鍛劍祠の丹翡にも伸びる。逢魔漏を使った投げ文に誘われて、単身、魔脊山へと向かう丹翡。一方、浪巫謠は覆面の男の手引によって母の過去を見せられていた。そこで浪は母は人間だが父は魔族であることを知ってしまう。刑亥からの手紙を受け取った丹翡は無界閣に向かい、その入り口で殤不患たちを探す浪巫謠と合流する。その頃刑亥と婁震戒は過去へとタイムスリップし照君臨の骸を回収するが、ここで婁は「過去の力を取り戻す」という七殺の言葉の意味が「照君臨として復活」することだと知り、愛する魔剣の姿が喪われると知って激しく動揺する。萬軍破は、刑亥たちの真の目的である照君臨の復活を妨害するため行動を開始。囚われの殤不患にも最後の問答に臨み、魔剣目録による覇道の是非を問う。アジトに戻った刑亥たちは、阿爾貝盧法の力により魔界の門を開き、東離攻略の尖兵としての魔界の兵団を借り受け、無界閣はついに戦場と化す。魔剣目録に収蔵されていた神誨魔械を取り出して照君臨へと挑む萬軍破。だが神誨魔械を扱うための資格は萬軍破の想像を超えて険しく、逆に窮地に追い込まれる。浪巫謠と丹翡、捲殘雲とが助っ人に駆けつけ、皇軍、神蝗盟とともに阿爾貝盧法の兵団を阻むものの、それでも照君臨の魔力は圧倒的で苦戦を強いられる。一方刑亥は、既に早い段階から自分たちが凜雪鴉の術中に嵌まっていたのではないかと疑念を懐き、状況を問いただすため牢に捕らえた殤不患の元に向かうが、そこに現れたのは凜雪鴉。七殺の魅了に囚われてはおらず、とっくに殤も救出していた。そして照君臨は一瞬のスキを突かれて殤に追い詰められる。更に七殺の姿を執拗に求める婁震戒によって封印され、異世界に飛ばされ永遠にその空間から出ることができない状態にされた。神蝗盟に疑念を持った萬軍破は王宮に乗り込むが逆に抹殺されてしまう。そして無界閣が崩壊する中、浪は殤たちと別れ、魔界の父の元に向かうのだった―――というストーリーでした。
今回も凄い戦いでした。圧倒的な人形たちの演出も凄かったですし、ストーリーもさらに複雑になって盛り込んできましたね。でもやはり要は殤の一本気さと凜の詐欺師っぷりですね。今回序盤あまり出番がなかった凜さんでしたが、最後の最後にまたいろんな道具(笑)を持ち出してきては、まさかの携帯電話で刑亥を翻弄してくれるとは。出し抜きにかけては、誰もかないません。そして一番敵わないのは婁震戒さん(笑) もうここまで惚れこまれたら、七殺も本望…じゃないか^^; 凄いストーカーでしたが、最後はこのストーカーが一番役に立ったと✨ 浪巫謠さんの声の秘密も明らかになりましたが、この出生の秘密にまつわる話が次回に続きそうな予感vなので多分4期目ありそうですね。いろんなものが回収されないまま3期目終わっちゃいましたし。何より「西川のアニキの声優力が格段にパワーアップしている!」(笑)ので、是非歌だけでなくcvも磨いて行ってもらいたいものです。ともかく「面白かった!(≧▽≦)」
『バトルアスリーテス大運動会 ReSTART!』:20年以上前にOVAとして(テレビでも放送しました)『大運動会』の続編というか、新シリーズでした。世界観は変わっておらず、時間だけが経過した世界でした。
主人公の明星 かなたは地球でジャガイモ農家の家に育つ。幼いある日、宇宙船が墜落し、中から現れた同世代の少女に「宇宙撫子になって…」とブレスレットを託される。成長したかなたは宇宙全体を総括できる権限を持つ『宇宙撫子(コスモビューティ)』を目指し、大学衛星に入学する。そこで各星から集まった代表の少女たちと試合に臨みつつ、励まし合っていたが、同期の中にエヴァ・ガレシュタインという少女を見つける。彼女はかなたが幼い日に宇宙船が墜落して、ブレスレッドと宇宙撫子になる夢を託した少女にそっくりだったが、彼女にその記憶は全くなかった。更にエヴァは人間のそれとは思えない圧倒的な力で各種目一位を独占する。実はエヴァは大会から禁止されている強化人間だった。彼女の故郷フォン・エスクラーボコロニーの評議会が権力を手中に収めるために違法行為を犯してまで彼女を送り込んだのだった。更に同期の仲間たちにも魔の手が忍び寄り、勝ち残ってきているのはかなたとエヴァのみ。しかし、エヴァは記憶を取り戻しつつあり、母が評議会に反旗を翻し、地球にエヴァを逃がそうとしたことを思い出す。そんなエヴァに見切りをつけ、新たなエヴァを送り込む評議会。更にパワーアップしたエヴァに成す術無いかと思われたが、最後まで諦めなかったかなたはエヴァを100m走でギリギリかわし、見事に宇宙撫子となった。その後、エヴァは無事監禁されていた母親と再会を果たし、仲間たちもそれぞれ自分のやるべき場所へと向かい、かなたは「宇宙撫子の権力を廃止して、あくまで楽しむための運動会」にすることを決定し、故郷に帰ってくるのだった―――というストーリーでした。
懐かしいですね。かもしたはテレビで「大運動会」を見たことありますが、やっぱり結構国際問題が絡んでいたのを思い出しつつ、ヒロインあかりが様々な邪魔にもめげずに宇宙撫子になった、というのを思い出していました。最終回で登場した、「かなたのおばあちゃん」がそのあかりさんですね。そりゃあれだけの戦いに勝ち残ってきたんだから、評議会の刺客が来たところでビビりはしませんな( ̄▽ ̄) 今作も正義は正義、悪は悪!できっちり線引きされていたので、非常に分かりやすいストーリー展開でした。最後に主人公&正義が勝つ!という王道ですね。20年以上前はこの構成が当たり前だったけれど、最近のアニメや漫画は奇をてらった展開が多いので、久しぶりの純粋な作品が凄く新鮮に見えました✨ …これだったら、深夜じゃなくても夕方のお子様方が視聴できる時間に放送してもよさげだと思うのですが…。ともかく大団円でよかったよかった♪
『美少年探偵』:西尾維新先生原作の『美少年シリーズ』のアニメ化作品でした。
ヒロインの瞳島 眉美は両親から中2までに「新星を発見しないといけない」といわれ、毎夜探し続けていた矢先、美少年探偵団のリーダー:双頭院学と出会う。排他的な眉美だったが学の話に引き込まれ、美少年探偵団に「新星を見つける」依頼をする。総力を挙げて捜査するが、学の出した回答は全く違うものだった。実は眉美は「星」ではなく「スパイ人工衛星」を過去に見つけてしまい、それが元で中2になったら学院を去って隔離された生活を送ることを条件にされていたのだった。彼女の常人を越えた動体視力で見つけてしまった眉美は組織に拉致されるが、美少年探偵団の活躍で無事に保護される。そして依頼料として「断層の麗人:美観の眉美」として美少年探偵団に入団することとなってしまう。その後眉美たちは他所の学校にあるカジノでペテンによる勝利を見抜いたり、屋根裏の美術作品の秘密を暴き、いきなり事務室に現れた羽子板の謎を解く、等、数々の事件を推理。最後は学園側が仕込んだ「生徒会長選挙」で予定の候補がひき逃げに会い、代わりに眉美が立候補することに。全く目立たない沃野禁止郎という少年が中間報告で1位を取っているが、現会長や学の兄でもと生徒会長だった先輩の助力もあり、次第に眉美の得票が伸びていく。それを機に眉美もひき逃げ未遂に会ってしまうが、途中であきらめずに美少年探偵団の美学✨を通す眉美に探偵団の面々も協力。最後は現会長の応援演説と見せかけ、学が聴衆を煽る見事な演説を披露。そして沃野は実は「なりすまし生徒」であり、学園が雇った人間であろうと推理された。選挙では見事眉美が一位となり、無事に事件は解決するのだった―――というストーリーでした。
やはり西尾先生作品らしく、言葉遊びとそれによるストーリーと心理描写が秀逸ですね。探偵、というと本当に現実的な問題で、リアリティのある推理や実証がないと探偵ものとしての物語は成立しないのですが、そこは『化物語』同様、少しの不思議で見事に消化されてしまうというw といいますか、この物語は最初から「美学を追及する✨ エレガントに美しく解明しなければならない!」ということで、謎の究明以上に「美しい筋道✨」であればOKなんですよ(笑)つい真剣に推理しようとしても、この物語は成立しないんですね。でなきゃ最後のひき逃げ事件だって「中学生は運転免許持ってないんだから、そもそもひき逃げ事件は起こせない」だろうし、カジノの件も「学校内でカジノ経営ができるのか?」というツッコミの方が成立してしまう(笑)―――そこに突っ込んだら「美しくない!」のですよ。この物語で言う「美しさ」とは見かけの美しさでもなく、スマートさでもなく「いかに聴衆が納得してくれるだけの筋道を立てて説明できるか」というところ。ディベートの勝利者的な美しさが要求されるのが趣旨。なので、コナン君の推理とはまた別角度。故にスッキリしない人もいるかもしれませんが、こういう物語なんです!で説明するしかない。流石は西尾先生。押しも一級品でしたv