the horrorshow

「じゃ、気をつけてな。」
「本当にいいの？カガリは行かなくって…」
母、ヴィアの表情に影が差す。心配で仕方ないのだろう。
「平気だ！それに、仕方ないだろ？明日は朝一から部活の公式試合が始まるし、レギュラーは休んでいられないからな。」
「でも、なぁ…」
「ねぇ…」
父、ユーレンとヴィアが顔を見合わせてカガリを見詰めてくる。カガリは胸をドン！と叩いて二人の合計不安数より倍増させた笑顔で言いきった。
「だーい丈夫だって！それにこの年齢で『町内会の互助会旅行』なんて、行くヤツの方がいないって。」
「それって遠回しに「僕が変」だって言いたいの？」
キラがジト目で反論する。
そう、町内会での一泊二日の温泉旅行が、今年もにぎにぎしく（？）開催されるのだが、カガリは運悪く部活動の試合と重なってしまったのだ。
尚、キラはちゃっかりこの旅行にくっついて行く。
「カガリだって本当は、ものすごく行きたかったくせに。」
お肌がツルツルになると評判の泉質。山海の珍味を惜しげもなく使った料理の数々…
まさに女子が目を輝かせたくなる言葉が並び、カガリも勢いこんでいたのだが、残念ながらこの結果。なので、半分嫌味でキラに言ってやったのだが、生憎とこちらの魂胆は見え見えらしい。伊達に十月十日、同じ母のお腹を共有してはいない。
「ふん！部活にも入らずに、思春期を無駄遣いしている奴に言われても説得力無いぞ。」
腕を組んで虚勢を張ってみる。だが、キラも本気で気を悪くしたのか、更に上から畳みかけた。
「今夜は一人っきりだよ？誰～もいないんだよ？　部屋の中、真っ暗でさ…カガリ、泣いたりしないでよね？」
「何をっ！？」
「いい加減にしなさい！！全く、それこそ、いい歳して姉弟げんかなんてしないで頂戴。みっともない。」
ヴィアが二人の頭を一発ずつ叩いたところで喧嘩終了。
「お土産買ってきてあげるからね～♪」
のキラの捨て台詞（？）とともに、ヒビキ家一同（－カガリ）は送迎バスの元へと向かった。



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こんばんは。かもしたです。
はい、久しぶりにSS書いてみたのをpixivにUPしてみました。
今回は水道管破裂に続く、エアコン故障ネタです。
こうくれば、鋭い読者の皆様は「はは～ん♥（ニヤリ）」と思いつく、典型的なネタですが、ご興味がございましたらどうぞ♪

・・・というか、屋根吹っ飛ばされる・水道管破裂する・エアコン故障する、と、こうなんというかよくここまでいろいろ一気に壊れたなぁ！Σ(￣口￣|||)　我ながら驚きですよ。通帳見るのが怖い怖い💦
この鴨志田家、三大悲劇で二つまでネタにしたのですから、もうこうなったら今年の秋には「ザラ家の屋根が飛ぶ！」ネタも投下したほうがいいんだろうか？
―――と思っていたら、先週、車検に出したマイカーが「シャフトの部分が折れて修理しないと大変です！」ときて、それも含めるともはやすごい出費…orz💧
これも入れると４大悲劇になるんだろうか…（－－；）
まぁ大きな事故が起きる前に発見されたんだから、良かったと思うようにしてますｗ


あと、話は飛んで、昨日で新刊の通販分はすべて配送手続きが終了し、続々と「届きました」のご連絡も勿体なくもいただいております<(_ _)>
感想もいただいてしまって、本当にうれしいです(ノД`)・゜・。（感涙）
無事に届くことを祈りつつ、少し内容を加筆してありますので、その辺りも含めて楽しんで頂けましたら幸いです♥