うたたね日記

アニヲタ管理人の日常を囁いております。

GUNDAM PORT YOKOHAMAに行ってきました!

2022年03月12日 21時07分45秒 | イベント
ここのところ忙しさでストレスが溜まり、口角炎とかできたのがなかなか治らない。加えて配布書類の詰まった段ボール差し替え作業やっていたら、腕にグッサリと端が刺さって、結構デカい血管傷つけたらしく、左前腕が真っ青になっている+赤い出血斑も出来てしまい、「もう気分転換しに行きたい~~~っ!!ヽ(`Д´)ノヤッテラレルカァ!」と遂に爆発。まだ蔓延防止の期限が延長中ではありますが、明日までしかやっていない、みなとみらい近辺で行われている「GUNDAM PORT YOKOHAMA」の一部だけですが、遊びに行ってきました。
横浜まで片道2時間以上かかる田舎から行くのは大変ですが、昨日アーセナルベースのレアカード「カガリ」が発表されたので、これは見に行くしかないだろう!と。
早速「みなとみらい」で下車。改札すぐ右手でアーセナルベースは展示されておりましたので、見に行くと―――

いたいた~\(≧▽≦)ノ♥
アスランのカードと対になっているこのレアカード。何でしょうね…「姫は凛々しいのに、アスランはどっちも姫様見てデレデレで目までデレでいる(笑)
アクリル板に挟まっているので、どうしても反射して写メ撮ると白っぽくなるのですが、ザラの凸が反射しないようにしてあるのでは!?( ー`дー´) と疑ってしまう(笑)
一応一個一個撮って愛でる(*´Д`)ハァハァ♥

あ~~可愛い♥
まだカードはアスランしかなく、カガリのはなかったですが、4月からカガリも導入されるんですよね。

今までは割とゲーム関係だと、ラクスが登場してカガリのは滅多なかった(色々あるのよね…ウフフ( ;∀;))から、こうして姫様が登場してくれるのは嬉しいです。そのうち支援でラクス様も登場するかもしれませんけど。
そういえば無料配布していたアーセナルベースのカードもいただいたのですが、何しろ近場にゲーム機が無いので、やりに行けないしでもアスカガのカードは揃えてみたい✨ これがガンカフェあったら、これでクリアファイルでもアクスタでもいっそポスターでもいいからグッズにしてくれないかな???
あと一応幾つかカードも写メらせてもらったり、アーケードゲーム機も初めて見たわw

もっと細かく撮った写メもあったんです―――が!アクリル板と照明とで反射の問題があって、全部かもしたや他の皆さんの反射したのが映り込んじゃって、ここにはUPできない(ノД`)・゜・。 やってもいいんですが、フォトショで全部モザイク入れなきゃ💦


とりあえず駅の一角でこんな感じで展示されていました。もっと広いけど、他のお客さんがいらっしゃったりして、全体像は取れず。肖像権には勝てんよ┐(´д`)┌

で、今度は直ぐお隣の「MARK IS みなとみらい」ビルにある「バルーンフリーダム」を見に行きました♪
その前に「ホワイトベース」と「RX78」や、数々のグッズも展示されていたので、こちらもパチリ♪

これが写メはどうやっても正面からしか撮れない(側面は人が映り込む)ので、皆順番待ち。やっぱり圧倒的に男性の方が多いですね。
んで、吹き抜けのところまで行くと、「フリーダム」が飛んでます!(≧▽≦)b

真下から見るとこんな感じで

2階のテラスから見るとこんな感じの全面側面。

更に3階から見るとこんな感じで飛んで(※吊られて)ました☆
バルーンなんで、どうしても鋭角ではない丸みが(笑)それもまた可愛いのでよし!
2階にある「アフタヌーンティ」のテラス席から見ると、一番長めがいいのですが、やはりめちゃ混んでいるし、席はこちらが選べないので、アフタヌーンティーは泣く泣く諦める(ノД`)・゜・。
かわりに、エスカレーターに乗りながら、ベストポジションのフリーダムの背中(笑)を見る。

いや~🍌ボートじゃないですけど、これ海に浮かべて背中に乗ってみたいわ♪
そういえば、エスカレーターに乗っていた2,3歳の子とお母さんが「ほらほら、『ガンダム』だよ!かっこいいねぇ~!」 お子様「マンダム~♥」←男性化粧品かw なかなか和やかな会話をされておりましたわ(´∀`*)ウフフ

さて、今度はMARK IS みなとみらいを抜けて、ランドマークタワーへ。
提供by「サカタのタネ」のガーデンエリアで初代のラスとバトルの像がありました!

やっぱり最後はガンダムVSジオングですね✨ フリーダムも最後クルーゼと戦った時、メインカメラの頭部を持っていかれましたが、こっちが元祖ですよ。もうおじさんお兄さんであふれかえって、プロジェクトマッピングも一応覗けましたがなかなかちゃんとは見られなかったです💦
あと、ガンプラランナーで作ったガンダム頭部
と、今までのガンダム作品のポスターが展示されていました(よくテレビ局に貼ってあるアレね)

勿論、運命もありましたぜよ✨
ランナーと言えば、先ほどのMARKのところにありましたが、ハロがランナーを回収していて、かもしたは先日のGフレームとルージュのランナー持って行ったんですよ。そうしたら係のお兄さんが「まとめて入れないで、一個ずつ入れてください♪」というので、一個ずつ入れたら、一回ごとにハロが「アリガトナー」「キョウハタノシンデネ」「タクサンミテイッテネ」等々セリフ言ってくれましたv 可愛いからナデナデしちゃった(ちゃんと消毒しました)
あともう少し駅寄りに行った場所では、ROBOT魂の展示が

やっぱりお兄さん方が一番群がっている(笑)のは「νガンダム」ですな。
はばかることなく「かっこいいな~」「やっぱりこれが一番いいよな」と感想語り合っていましたね。
かもしたもνガンダム好きですよ。フリーダムとどっち?と言われると、多分1週間くらい悩んでも結論出ないくらい(笑)

―――と、ざっくりこんな感じで巡り、一応スタンプラリーもやっては来たんですが、6個で貰えるガンプラはもう配布終了し、クリアファイルはまだあったんですが、そこまでいいかな?と。最後はガンダムファクトリーまで行かないといけないのですが、馬車道とそこまで行く余裕が流石になく。正味1時間くらいで回れるようなんですが、結構各所じっくり楽しんじゃったので、かもしたはここまでで帰りました。
ちょっと横浜までは遠いし、どうしようか迷っていたんですが、久しぶりに結構歩いてストレス解消になりました♥

あとは、何時かアーセナルベースプレイできる日が来るといいんですが…
アーセナルレアのアスカガゲットしたいな~。
希望を胸に、写メを眺めつつ満足しておきますw
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SEED20周年記念アスカガアンソロジー企画します!

2022年03月10日 20時39分14秒 | イベント
3月8日の「アスカガ運命の出会い記念日」には、駄作ではありますがこちらでお祝いSSをUPさせていただきましたところ、沢山の方々が覗いてくださいまして、ありがとうございます<(_ _)>
今回本当に時間が無くって、(過去にUPした奴の再掲にしようかな…)とかギリギリまで考えていたんですよ。でもどうしてもやっぱりお祝いの末席に座らせていただきたく、「格付けチェック」で行くと「茣蓙の上(※『映る価値無し』)」の出来栄えですが、参加できた本人は満足してます。
何しろ19年…毎年お祝いして、流石にネタなんて尽き果て枯れているところですが、丁度現在地元TV局で「種運命リマスター」が放送開始になったばかりで、ちょっと新たな萌えだったり、歳食って考え方とか見方が変わった部分もあったので、視点を切り替えてプロット打ってみた感じです。
あ、ちなみに無人島っぽい海岸の写真フリー素材を一緒に添付して見ましたが、流石に本編無人島に似た風景はなく(当り前)、「そうだ!ユニウスセブン落下の影響で地形が変わったことにしよう!」とマルキオ導師様の家が無くなった(※D8話より(ノД`)・゜・。)のと同じ理由にかこつけました。何でもやれば捻じ込める( ̄▽ ̄)
他のアスカガ作家さんの作品も一杯上がっていて、全然勢い衰えぬアスカガファンの皆様の作品で、目と頭の保養をさせていただきました(*´Д`)ハァハァ♥ 推しがいっぱい見られるって幸せですね♥(*´ω`*)ウットリ…

そしてその3月8日を記念して―――
Twitterの方では報告させていただきましたが、来年の3月8日、運命の出会い20周年を記念し、「アスカガアンソロジー 『Always with You!』」を企画させていただくこととなりました(≧▽≦)b
わ―いわーい♥\(≧▽≦\*)(/≧▽≦)/♥


本当に今回の企画立ち上げには悩みました…
今まで4冊アンソロの主催をさせていただきましたが、1人で企画・運営するってすごく大変なんですよ💦 テーマを決めて、タイトル決めて、執筆のご依頼、原稿のセッティング、校正、ノンブル付け、印刷の手配、イベントや委託書店の準備etc...
20年前の自分でしたら、全然動けたんですが、今現在仕事もそれなりに責任は負っているし、両親の介護も片足突っ込んでいる状態で、正直「自分時間」というのが取れて2~3時間。場合によっては全く取れないまま、ということもあるので、1人で運営するのはもう完全に詰んだ状態になること必至でした。
それを昨年末に、知人友人に「一人じゃできんよ_ノフ○ グッタリ」と愚痴ったところ、「じゃあ手伝うよ!」と心強い援軍が登場してくださって✨(T人T*) 「じゃあ何とかなるかな。やってみるか!」と腰を上げた次第です。
その編集部員の仕事の結果がこの豪華な執筆陣の数々✨ 
いや~かもした一人では絶対集められない人選です! 声かけたとしても、殆どお断りされて終了…だったら「ミニアンソロ」みたいな10人未満のでもいいやと思っていたらこの人数。編集部員の力の凄さよ…( ゚д゚)ポカーン
なので、ほぼ「名前だけ編集長」な感じですが、仕事は有能な部員に任せつつ、かもしたは編集部の部屋の掃除とかお茶入れとか肩もみとかして、編集部員の心身を労わろうかと思います。
1年後―――無事に発行できているといいな♥
本当に皆さんが御健勝でアンソロを手に取れる日が着たら嬉しいです。
明日…東日本大震災より11年…
思いもかけない形で、何が起きるか分からない昨今。天災だけでなく、ロシアとウクライナのように、軋轢が悲劇になってしまう明日もあるかもしれません。
なので、ただひたすら無事に、1年後のこの日が迎えられることを祈っております(-人-)

とりあえず、アンソロジーに関しては↑の告知HPやTwitterの方に情報UPしていきますので、ご興味のあります方は、是非チェックの方、よろしくお願いします( `・∀・´)ノヨロシク!
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あの日に帰ろう(後編)

2022年03月08日 22時32分37秒 | ノベルズ
深い意識から、急速に浮上する感覚。
「…ン…」
最初に感じたのは妙な懐かしさ。やがて届いてきた鼻腔をくすぐる懐かしい香り。
(潮の匂い…海が近いのか…?)
オーブもほぼ海に囲まれているけれど、こんなに近くにはっきりと感じ取れるほどではない。
そして次に蘇ってきた触覚。
(冷たい。というか、何だ?このザラザラした感じ。まるで砂の上に寝ているみたいな)
そして3番目にようやく視覚がはっきりした。
「…砂!?」
本当に砂だ。しかも次に捉えた聴覚では、はっきりと岩に打ち付ける波の音がする。
「何で私、海に!?――って、うわっ!」
立ち上がろうとして思いっきり顔面からコケた。気づけば
(両手両足、縛られてるじゃないか!!)
すこし丘陵になっている木陰に倒れていたらしい。いや、転がされていた、というべきか。
(な、何が起きて―――)
自分でもパニックになっているのが分かる。一方で客観的に取り乱している自分に気づき、すぐさま脳内を整理した。
(いや、先ずは現状を冷静に把握するんだ。軍事教練でやっただろ!)
瞬間、訓練での学びが脳裏によみがえり、咄嗟に息をひそめる。
上には真っ青な空。つまりは昼。そして周囲は熱帯の植物が生い茂る林と砂浜。見たことのない景色だ。

そして両手足は見事に縛られている。しかも、手慣れた感じだ。完全に警察や軍隊で修練を受けている者の結び方をしている。
「…ということは、私は誘拐されて、ここに連れてこられた、と。」
ちょっと待て。最後の記憶はどうだっただろう。
「確か…会議中に倒れて、アスランが医務室に運んでくれて、そして、なんか無理やり飲み込まされて…あ///」
久しぶりに感じた彼の唇の感触を思い出し、瞬時顔が熱くなる。
「いやいや!そんなこと考えている場合じゃないだろうが!///」
自分を叱責して、深呼吸。
多分彼が私に飲み込ませたのは睡眠薬だろう。それなら多分あの後、そのまま深く眠ったに違いない。それを見届けたアスランは大方軍令部に戻ったはず。その隙に、敵が私を捕えてここまで運んだ―――という可能性が高い。
もう一度様子を伺うと、人の気配はしない。誘拐犯は一体どこに行ったのだろう。
「私を放置して、干物にでもするつもりか。…まぁ命を狙うならそれもありだろうけど…」
だがこんな方法で命を奪うだろうか? 殺すなら医務室で寝ている間に発砲、あるいは毒薬でも注射すれば手っ取り早い。わざわざ私をここまで運ぶということは…
「オーブに身代金を要求、というところか。」
こうしちゃいられん! オーブを支える私がオーブの枷になるなんてまっぴらだ。それだったら干物一直線の方がまだましだ。
でも…このままやられっぱなしは悔しい。せめて犯人の正体や目的くらい暴いて、警察、あるいは軍事組織なら軍令部に引き渡し、それこそアスランに死ぬより恐ろしい目に合わせてもらいたい。
(だったらまずは行動だ!)
手足は縛られているが、動くことはできる。
「せーの!」
砂の上、うつ伏せにごろりと転がって、そのまま顎と足を使って砂丘を上る。音のする方に向えば海があるはず。見てくれなんて気にしていられないから、必死に尺取虫の要領で登っていく、と。
<ゴロゴロ…>
「へ?」
なぜか感じるデジャヴュ―。急に黒雲が空を覆い始めて
<ピシャッ!>
「うわぁっ!」
雷が落ちたショックで驚いてバランスを崩す。するとなだらかな斜面を身体が転がって落ちていく。
「わわわ、まっ、んぐっ!」
手足を縛られたままじゃどうしようもない。そのまま下の方、海面に向って一気に落ちた。
<バシャーン!>
「ゴボゴボ…ブハッ!」
どうにも潮だまりに落ちたらしい。慌てて背泳ぎのように顔を上にしてみれば、雨が降ってきた。
「スコール、か…」
ピンチな状況なのに、やっぱりなんか懐かしい。どこかで同じことがあった気が…確かこの後―――

「おい、お前。何をしてる?」

「そうそう!こんな感じで、アスランが―――って、はあぁっ!?!?」
目の前には翡翠の優しい眼差しをした少年―――いや、あの時より背もずっと伸びて、大人になった青年が、あの日と同じ顔をしてそこにいた。
「お前!?何で!?私、誘拐されて、海に置き去りに―――」
「誘拐?一体何のことだ?」
小首をかしげる仕草も、あの少年の時とそのまま同じだ。
「だって、私、確かお前に薬を飲まされて、その後眠ったまま起きない間に、誘拐されてこんな無人の浜辺に連れてこられたんだろ?」
「…」
アスランはしばらく無言で私の説明を聞きこんだと思ったら、
「ぷっ、あははははは。」
「何がそんなにおかしいんだよ!ていうか、その前に助けろよ!起き上がれないんだってば!」
まだ笑いを顔に張り付けたまま、アスランは軽々と私を抱き上げ、持っていたナイフで両手足の紐を切った。濡れた服を絞り、ようやく自由になった身体を精一杯伸ばす。
まてよ?ここにアスランがいる、ということは―――
「お前、もしかして私がココに連れてこられたのを追ってきてくれたのか?犯人はもうあっちの方でやっつけちゃった、とか…」
「大丈夫だ。何しろ君のいう誘拐犯は俺だからな。」
「・・・は?」
「君が眠っている間にここに連れてきた。あぁ、俺が食糧採取している間に君が目を覚まして勝手に動き回らないよう、手足は縛らせてもらったが。」
「・・・…―――はぁ!?」
訳が分からん!私を誘拐してここまで連れてきたのはアスランだと!?
「何でお前がこんなところに、私を連れてきたんだよ?しかも縛る必要あったか?」
「何のかんの言って、君は普通の女性より逞しいからな。ここまでしておかないと、何するか分からないし。油断したすきにまた銃でも奪われかねないから」
「あ…」
それを言われるとぐうの音も出ない。本当にあの頃の私は考えなしだったな。
がっくりと首を垂れる私に、アスランは苦笑一つするとタオルを私の頭にかけた。
「ほら、濡れたままだと幾らもう日が出てきたとはいえ風邪ひくぞ。服乾かさなきゃ。」
「あー、うん。でもその前に、食糧採取ってことは、お前携帯食とか何も持ってきていないのか?」
「あぁ、何しろ急だったから。とりあえず簡易食はあるけれど、タンパク質も摂れればいいかと思って、魚か貝でも捕れたら、と思ったんだが…」
ナイフを手に言葉が続かないところを見ると、どうやら捕りはぐっているみたいだ。「あまり経験ないんでね」なんて以前も言っていた気がするけど、本当にこういうところ、プラント育ちのお坊ちゃんなんだよなぁ~。
私は手を差し出す。
「そのナイフ、貸してくれないか?」
「いいけれど、でも魚には逃げられてしまって。」
「やっぱりコーディネーターでもバカはバカだな。人間の身体が見えたら魚だって逃げるさ。」
私は周囲を見回すと、細身の流木を見つけた。
「だからナイフをこういった棒切れの先に括り付けて…」
「へぇー」
「それで私たちは岩陰に隠れて、上から。みてろよ…」
二人並んで寝そべって、私は即席の槍を構える。そして
「―――!えいっ!」
<バチャ!>
見事にナイフの先には小ぶりの鯛がピチピチと尾びれを撥ねさせている。
「へぇ~上手いもんだなぁ…」
珍しそうに感心するアスラン。数回のチャレンジで2,3匹獲物を手にした後、私はアスランに槍を手渡した。
「お前もやってみろよ。」
「あぁ。」
動体視力の優れたアスランなら、慣れれば獲物は捕れるだろう。でも、コツがつかめるまでは結構難しいんだぞ。
一足先に調理の準備をしに降りる。枯草と枝を集めて焚火の準備はOK、と。すると悲鳴にも似た叫び声で全力でアスランが向かってくる。
「カガリ、刺さった!」
「凄いじゃないか。」
「刺さったんだが、何だこれは!?」
あのZAFTREDが、オーブ軍准将が、泣く子も黙るインフィニットジャスティスのパイロットが、目を剥いて怖がっている。
「何だ、このニュルニュルしてるのは!?何かの危険生物か!?」
本気で怖がっているコイツ、初めて見たかも。そう思うと
「あはははは!」
「笑ってないで何とかしてくれ!」
「コイツはタコだよ。ちゃんと食べられるんだぞ?」
「これが!?食べ物なのか!?」
まだ信じられない、という顔でタコを恐る恐る突いていたが、タコの機嫌が更に悪くなったらしい。
<ブシュ!>
吐かれた墨が、ダイレクトに端正なその顔面に吹きかかった。
「カガリぃ…」
この彼の今の姿、オーブ軍で彼に黄色い声を飛ばす女性士官たちに見せてやりたいw
「あははは!イケメンもこれじゃ形無しだな!大丈夫。タコの墨はイカと違って水ですぐ落ちるから、顔洗って来いよ。」
「助かる…」
「さて、私はこいつらの下ごしらえを―――クシュン!」
「カガリもいい加減、身体拭いて暖めないと。」
「わかった…」
顔を拭うアスランと、身体を抱える私と。
なんかおかしくって二人で顔を見合わせると、思いっきり笑った。

***

パチパチと弾ける火の粉。
とっぷりと暮れたこの島には電機はない。真っ暗な闇に降り注いでくる星明り。
洞窟で火を囲んで毛布に体をくるんだまま、二人で向かい合い、とりあえず腹ごしらえ。
「カガリ、その…」
枝に突き刺したタコの足をどうにも口にできないらしく、チラチラとこちらを見るアスランに、私は一つ魚を手渡した。
「以前はお前が食糧恵んでくれたからな。これで貸し借りなしだ。」
「ありがとうございます。恩に着ます。」
「それにしても、今回はカニじゃなくってタコだったか。」
「カニなら笑えるけど、タコはどうも…」
そう言って魚をかじる彼。食べ終えるとじっと私の顔を見て微笑んでいる。
「何だよ…そんなジッと見て。」
「ようやく君が笑ってくれたから、嬉しくって。」
「はぁ?」
「ここ暫く…いや、俺自身は、あの指輪を渡した時を最後に、君が笑ったところを一度も見たことが無くって、辛かったんだ…」
「アスラン…」
そうだったろうか。普通に過ごしていた気がしていたけれど。
「今は君が早く亡き父君や、ラクスと並び立とうと、必死になっているのは分かっていた。それを支えるために、俺は終戦後もオーブに残った。だけど…君はどんどん成長して…加速していくごとに、君は厳しい表情のまま、隙を見せなくなって、立派になった。でも、初めて出会った時のような俺の愛する君の本当の姿が見えなくなって、それが苦しかった。また君を支えられていないかと思うと、自分の非力さが情けなくなってくるばかりで。」
「アスラン、それは―――」
お前のせいじゃない、と言おうとする私を、彼は手を挙げて遮った。
「君が笑わなくなって、俺も昔を思い出した。キラと別れ、母を亡くしたとき、ZAFTに入って戦争を終わらせ、平和を勝ち取ろうと必死になって、笑うことさえ忘れていたことを。そのうち本当に「どうやって笑うんだろう」と思ったよ。ラクスには「笑って戦争はできない」と言ったけど、人間性を失っていくことに俺自身全く気付いていなかったんだ。…そんな時、君と出会った。この島で。」
「え…じゃぁ、ここって…」
「そう、君と初めて出会ったところだよ。しかも丁度今日だ。3月8日。俺はここで初めて笑顔を取り戻せたんだ。」
そうか、ここだったのか。目覚める瞬間、微かに感じた懐かしさはそのせいだったのか。雰囲気が少し変わって見えたのは、ユニウスセブンの地球落下時に発生した津波か何かの影響だろう。
すっかり流されたかつての焚き火の痕は跡形もなく。でも確実に私たちはここで出会ったんだ。
「君のお陰だ。きっとここで君に出会わなかったら、俺は笑うこともなく、キラを討って、そして考えることを止め、人としてではなくただの兵器の一部になって、もう命なんてとっくになかったと思う。」
炎に照らされるアスランの顔。あの時の少年はここで私と戦いの理由を互いにぶつけ合っていた。何の解決にもならない戦いは、それでも小さな種となった。「戦争とは何か。何故戦うのか。本当は何と戦うべきなのか」という種子が、次第に芽を出し、枝葉を伸ばし、終結の道を探ろうとする仲間たちと出会った。
「この島なら、通信関係はほとんど入らない。だから君が心を休めるには、オーブにいるより何の情報も入らない、ここに来た方がいいと思ったから。初めて俺に笑顔を取り戻させてくれたこの場所なら、君の笑顔も取り戻せると思って。」
「そうだったのか…」
議事堂での喧騒が嘘のように、聞こえてくるのは波音と―――彼の息遣い。
私がアスランと離れようとしていたのは、決してあの時別れたから、ではない。
私は彼を守れなかった。ZAFTに復隊を考えさせるほど、私は頼りなかったのだと力不足を責めた。
ラクスのようになりたいと思ったのは、彼をまた追い詰めるようなことにならないように必死だったんだ。
でも―――必死になればなるほど、私もアスランが笑っているのを見たことが無かった。努めて顔を合わせないようにしていたせいもあるが、仕事の忙しさに、一番大事なものを置き去りにしていた。

―――「大切な人の笑顔」―――

何よりも守りたいのはそれだったのに。すっかり忘れていたなんて。

「ありがとう、アスラン。私は何か大事なものを忘れていたみたいだ。」
「カガリ…」
「国民、いや世界中の人の幸せを守るために、一番近くにいた「大事な人の大切なもの」を守れていなかったなんて。代表失格だな。」
「カガリはウズミ様じゃない。ラクスでもない。でも、カガリだからこそ幸せにできる人がいるんだ。」
「アスラン…」
「もう無理はしないでくれ。そして「カガリ」は「カガリ」でいて欲しい。」
「代表に向かって、凄い我儘だな。」
「あぁ、我儘だ。でもそれだけは押し通す。オーブ全てが敵になっても、俺はそんなカガリを守り抜く。俺の一番大切な人は君だけだから。だから―――」
真摯な翡翠が私を捕える。
「俺は君の隣にいたい…居させてくれ。」
捕えられたのは…私の心か。
ううん、もうずっと捕らわれたままだ。
ずっと意識から外すよう心掛けた「無視」は「一番意識している」からこそできる行為であって。もうそれだけで私の心の答えは決まっていたんだ。

私は―――「アスラン・ザラが好きだ」―――この先も一生ずっと、この島で出会った時から。

今は素直に、こう思える。そう思ったら今まで張りつめていたものが、スッと溶けていった。
私は私でいいんだ。
それを許してもらえず、何万の敵がいても、この人だけは私の味方だ。
そう思ったら、目の奥が熱くなってきた。
安堵の涙が溢れてくる。

そう安心した途端、涙より先に
「クシュン!」
「やっぱりすぐ火に当たるべきだったな。かえって風邪をひかせたら俺が責められる。」
「大丈夫だよ。このくらい―――って、アスラン?」
彼は何も言わず、焚火の向かいから私の隣に座った。
「以前は向かい合うしかできなかったけど、今度は隣に並べるよ。だから」
そういってアスランは私が被っていた毛布を引きはがして…
「ちょ、お前///」
「こうして二人で一緒にくるまったほうが、温まるだろ?」
近づく端正な顔。
その海のような深い碧を湛えた中に揺らめく炎は、焚火の明るさのせいじゃない。
「…それにもっと温かくなる方法はあるけど…試してみる?」
「お前っ!絶対妖しいこと考えているだろ!?わ、私を傷物にする気か!?」
「俺はとっくに君に傷物にされているけど。」
そう言って彼はいきなり上半身の服を脱ぎ去る。
「ば、バカっ!何やってんだよ!///」
顔が熱くなる私を気にも留めず、ハウメアの護り石だけを身に着けた彼の半身。そうして見せつけてきたのは、この島で私が彼を撃ったときの傷と、オープンボルトの暴発から守ったときの脇腹の傷跡。
「ほら、2か所も君に傷をつけられたんだ。」
「そんなの今の医療技術なら消せるだろ!?」
「消したくなかったんだ。カガリと俺の絆の証だし。だから…」
身体が軽く押し倒される。柔らかな砂地が私の体を優しく受け止めて、覆いかぶさってくる少年のすっかり大きくなった手が、私の頬をなぞり、髪をサラサラと弄ぶ。
「責任取ってくれよ?」
頬に触れる温かいその手を上からおさえて、私も片腕を彼の首に伸ばす。
「お前も、な?」
あの時別れた朝日が昇るまで、今夜はお前の腕の中で、私は16歳のあの日に帰ろう。

願わくば
許されるなら

これからもずっと


<Fin.>


***

―――ということで、昨日に引き続き、「アスカガ運命の出会い記念SS」の後編をお届けしました!
何とか間に合っただよ!💦
Twitterの方でご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、本日0時に種20周年記念のアスカガアンソロジーを発行することを発表しまして、以降、思いがけず沢山の反響をいただきまして、その対応をしていたため、すっかり後編UPするのが遅くなってしまいました。
いや、記念日中にUPできてよかったです^^;

正直、今年はもう↑の件で手一杯で、過去作をUPするか、もういっそのこと「アンソロ発表」で記念日祝いにしちゃうか!(≧▽≦)b―――とか思っていたんです。ですがやっぱり祝いの席には座りたいwなので即席でプロット打って書き上げました。
運命の後、二人がどう関係修復するかな~と劇場版の予想を妄想したりしていたんですが、つまるところはアスランの「夢は同じだ」に続くのかな。
カガリはカガリでオーブを盤石にすることが夢で、それがイコール地球とプラントの平和維持になり、でもってそれは「コーディでありながらオーブにいてくれるアスランを守る」ことになるのかな、と。オーブは中立ですからナチュラルもコーディも沢山いらっしゃいますけど、何しろ一度銃口をオーブに向けたZAFTにいたアスランですから、やはり不安はあると思うんです。本人は無いでしょうけど、カガリ自身が不安だろうなって。で、アスランの夢はそんなカガリを守ること=オーブを守ること。なので確かに夢は同じなんですよ。ですが立ち位置が違うので、カガリとしては「とにかく(アスランの為にも)皆に安心してもらえる国を作りたい!」と必死になる。でもそれによって、無人島で出会った頃の、あのアスランの鉄仮面を思いっきり取り払ってくれた明るさや前向きさからは遠ざかっている。もちろんもう子供のままじゃいられませんが、自分を偽ってまで無理はしないで欲しい…そんなアスランの願いをカガリが受け入れてくれる、という感じを無人島で取り戻させたかっただけです。

わ~~なんて長い言い訳(苦笑)
とりあえず今年はこんな感じで!
ここまで読み進めてくださいました方、「ご足労おかけしました<(_ _)>」
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あの日に帰ろう(前編)

2022年03月07日 22時33分06秒 | ノベルズ
「カガリ様、外務局より申請手続きの発行願いが出ておりますが。」
「この件は後回しだ。先ずは各国首脳からの意見聴取をまとめろ。」
「はい!」
「カガリ様、昨日の議会調書につきましては―――」
「もう目は通してある。決済に回せ。」
「かしこまりました。」
「お忙しいところ申し訳ありません、カガリ様。先ほどスカンジナビア王国より電話会談の申請が―――」
「わかった。日程を検討の上、明日までに折り返すとお伝えしろ。」
「はっ!」



確かこの廊下は大理石のはず。
いつもであればカツーンと硬質な音を響かせる靴音も、今はこの周囲の喧騒で見事にかき消されている。
執務室から、内閣府会議場までのたった10数メートルの距離の間に、これだけ官僚たちが群がっては少しでも私の耳を独占しようと躍起だ。それだけこの国…いや、世界が毎日目まぐるしく動いている、ということだ。
遅れをとってはいけない。今は亡きお父様も、一歩歩けばこれだけの業務をこなされていたのかと思うと、あの頃世界というものを何一つ知らずに、単身ヘリオポリスで極秘開発中のGシリーズを確認しに行ったり、挙句レジスタンスで直に戦闘に飛び込んだり…今思い返すだけでも、何と子供だったのだろうと、今更恥ずかしくなってくる。

「もう次の議題を実行に移されたようですよ…」
「まったく…お若いのに大したものだ。」
「『オーブの獅子』の再来ですな。頼もしい限りだ。」

通り過ぎていく諸侯の羨望の眼差しと感嘆の声。
だが、心から称賛してくれるのはまだ早い。
私はまだまだ若輩者だ。
お父様、そして、ラクスに比べたら、足元にも及ばない。
いつも一人で山と積まれた業務をこなしていると、ふと思う。
(ラクスだったら、こんなのさっさと決断して片づけられるだろうな…)
彼女の慧眼と決断力に敵う者はいない。時代の先を常に読み、そして的確に無駄なくこなしていく。
それに、憧れるのはそこだけじゃない。
彼女の視野は常に広い。プラントどころか人類全体全てを見通している。そんな豪胆な行動力と、まるで真逆な繊細で優しい心配りを万人にできる彼女―――
(やっぱりコーディネーターだから優れているのかな…)
ふと自分との力量の差を、何かのせいにしたくなる邪悪な考えが浮かぶ度、私は慌ててそんな悪魔のささやきを打ち消すように首を横に振る。
コーディネーターとかナチュラルだからとかじゃない。「ラクス」だからできるんだ。
(私も、あのくらい度量があれば、お父様もきっと安心できただろうにな。)
親子喧嘩の挙句、家出して、戻ってきたときは問題のAAごと連れ帰ってきたんだもん。今の私があの頃の私にお父様の代わりに怒鳴ってやりたいくらいだ。
「はぁー…」
会議室のドアが開かれ、いつもの首席に座るなり、自然と零れたため息。ネガティブとはある意味「慎重さ」と重なるところはあるが、言い換えればただの「臆病」だ。
(何時から私はこんな情けない思考になったんだろう…)
国を背負う、ということは、全てにおいて慎重にならざるを得ない。いつかユウナに言われた通り、子どもの私では国は守れなかった。それは十分身に染みている。
(でも…)
ラクスのように瞬時に判断できる力があれば、どれだけ国民が安心できるだろう。
「はぁー…」
また自然とため息が漏れる。すると、
「…大丈夫か?」
背後からそっと耳に囁く優しい声。
誰だかはすぐわかる。振り向くまでもない。ため息を聞かれたんだろうか。隙を見せてはいけないのに。だからあくまで淡々と言葉を返す。
「何がだ?議事の準備ならしてあるぞ。軍令部の分もな。」
「そうじゃなくて、顔色が悪い。疲れているんじゃないのか?」
多分彼のことだ。不安そうに眉尻を下げ、私が振り向くのを待っているに違いない。だが、こんな落ち込んでいる顔を一番見せたくない相手だ。だから尚も視線は正面に向けたまま告げる。
「大丈夫だ。毎年3月初めは議会があるからな。いつも通りの忙しさだ。身体もそれに慣れている。大したことはない。」
「しかし―――」
「誰に向かって口をきいている?ザラ准将。」
キッパリと。聞く人によっては冷たく感じるだろう。しかしここは人目がある。かつての恋人であっても、今は国を背負う者たちが集まる場。ここに私的な感情を持ち込むことは許さない。
「失礼しました。」
背後で直ぐに姿勢を正し、敬礼しているのだろう。空気で分かる。そのまま踵を返し、自席に向かう彼の姿を視野の端に捕らえた。

(悪いな…甘い干渉は受けるつもりはない。この先、誰であったとしても。)



そうして始まった閣僚議会はあっという間に3時間を経過した、その時だった。
(…あれ?)
なんか目の前がボォっとする。霞目だろうか。ずっとパッドやモニターばかり見ていたからかな。目薬でも射せば治るだろう。
「―――それでは、一旦休憩を挟んでまた15分後に再開を。」
議長の声に皆が思い思いに背を伸ばし、席を立つ。
私も自室に戻ろう。確か目薬もあったはず。そう思って席を立とうとしたその時だった―――
<サーーー>
「…え…?」
目の前が一気に暗くなる。そして、上下左右の感覚が一瞬で分からなくなり、足元がもつれる。
<ドサッ!>
「代表!?」
「カガリ様!」
自分に何が起きたのか分からない。ただ周りの喧騒でただならぬ様子なことが分かる。
「いかがされましたか!?」
バタバタと近づいてくる足音。
(倒れたのは…私、か?)
「カガリ様!」
「声が聞こえますか!?」
諸侯が群がってきているのだろう。だが音がいやに遠い。人の声も足音も数百メートル離れている場所のように感じる。そんな私に誰かが触れかけた瞬間
「触るなっ!」
私の鼓膜を捕えた鋭い彼の声が、会議室の空気をいっぺんで凍てつかせた。
「頭を打っているといけない。なるべく動かさないように。」
凛とした説得力のある声が、てきぱきと周りに指示してる。
(はぁ…こういうとき、本当にコイツは実力発揮するんだよな。)
根っからのお兄ちゃん気質だ!とキラが太鼓判押していたけど、本当にその通りだ。
「カガリ。聞こえるか?」
さっき怒鳴ったのとは天と地ほどの差の不安な声が囁く。
一番こんな情けない姿を見せたくない相手だ。
「だいじょうぶだ、ちょっところんだ…」
全く、心配し過ぎなんだよ、お前は。大丈夫だって。そう言いたいのに口が回らない。だったらこんな醜態晒してないで、直ぐに立ち上がらなきゃ。そう思って手を動かしたけど
「立たなくていい。」
そのまま力の入らない私の身体がフワリを宙に浮かぶ感覚だけが酷く鮮明に分かった。

これって…もしかして、他の人に見られたら、案外不味いパターンじゃないのか?
その…きっと…「お姫様抱っこ」されてるだろう!

「おろせ、ザラじゅ―――」
「喋るな!」
そう耳元で詰問されたような強い声色が、動きが鈍い体をビクンと固まらせた。
「このまま医務室に連れていきます。ドクターを呼んでください。」
医者を呼ぶほどじゃないのに。そう言って暴れてこの腕から逃れようと思っているのに…なんでだろう。思いとは裏腹にどんどん力が抜けていく。
(非常時なのに、なんで、こんなに私は、安心しているんだ…?)
私はそのまま自然と身と意識をゆだねた。


「気が付いたか?」
ようやく重い瞼を開くことができたが、まだ焦点が合わない。そんな視覚でもぼんやりとわかる、白地に青の軍服と―――碧い瞳
「…お前…ずっとここにいたのか?」
「一人になんてできないよ。」
そうして断りもなく私の頬や額を、そっと指の背で触れてくる。
さっき礼儀は守れと釘を刺したはずなのに、口調まで親し気に戻っている。
「議会はどうした?もう再開している時間だろう?」
「君が倒れたことで、今日は解散になった。医師も過労だろうと言っている。」

過労…?たったこれだけこことで?
お父様やラクスたちに比べたら、全然足りないこの現状。
こんな程度で倒れるほど、やわな代表やっているのか?私は。

(こうしちゃいられない!)
「駄目だ!暫くここで休んでいるんだ。」
起き上がろうとする両肩を抑え込んでくる彼。
「何をする!それでなくても議題は立て込んでいるんだ!こんなところで寝ている時間なんてない!」
「君がこれ以上身体を壊したら、それこそオーブの明日はどうなる?」
「いいから私から手を放せ!ザラ准将!」
本気で睨んだ。そうしたら次の瞬間、翡翠が冷たく鋭くなった。明らかに怒りの炎を宿し始めている。
「だったら―――!」
咄嗟にアスランが背後で何かを口にした。そして私の頭を押さえるようにして、鼻をつままれる。
「な、お前、何して―――んっ!」
息ができずに口を開けば、瞬間落ちてくる唇。そして舌先で割られた先から、何かが私の口の中に注がれてきた。
「ん―――ぷはっ!」
ようやく唇が離れた瞬間、喉奥に注がれたものを反射的に飲み込んでしまう。
「お前、私に何を―――…あ…」
時間にして数十秒。どこか悲し気な表情の彼を瞼に残したまま、私の意識が強制的に遠ざけられていった。


・・・to be Continued.


***


明日は「アスカガ運命の出会い記念日」ですね!
一日早めですが、丁度前日譚なので今日前編はUP。明日後半記念日当日にUPします。
少しでも祭りを楽しんで頂けましたら幸いですw
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3回目♥

2022年03月05日 19時48分09秒 | アニメ
まだ蔓防が続いている昨今ですが、どうしても今日しか時間が取れず、地元の劇場に『呪術廻戦0』の3回目、見に行ってきました♥( ̄▽ ̄)
地元のミニシアターなので、特典は初日から数日の間に行かないとあっという間になくなるので、流石にもうゲットはできませんでしたが(哀)呪術廻戦のグッズは、本気で取りにいかないとすぐ無くなっちゃうんですよね💦 東京の劇場だったら数は多めにあるでしょうが、地方は厳しい(ノД`)・゜・。
見たい人はもうほとんど見ているでしょうから、ネタバレにはならないかな…?
ともかく緒方恵美さんの乙骨くんの演技が秀逸で✨ 原作読んでいた時は男性声優さんで誰が合うか、想像できなかったんですが、緒方さんで大正解だったと思います。ちょっと気弱で、それでいてクールに決めるところは決める。でもって優しい。これだけ気性の幅が大きいキャラってなかなかいないので、声のイメージ探すのは本当に難しかっただろうな…監督さん、グッジョブ!(`・ω・´)b 里香ちゃんとの掛け合いもよかったですね。花澤さんと聞いて、あの特級過呪怨霊になったら、一体どうやって声出すんだろう?と思って聞いていましたけど、ぴったり✨「ゆ”~う”~だぁ”~♥」がなんともキモ可愛い♥ 機械で加工はするんだろうなと予想はしていましたが、案外可愛い声とあの容姿がしっくり来たのは多分花御さんで免疫ついているからかもw
後はやっぱり1年生(※現在では2年生)チーム!各々活躍の場が多くって、ちゃんと乙骨くんとの絡みがあってテレビ以上にキャラの個性がよくわかりました。棘先輩可愛い♥真希さんカッコいい!パンダ強えぇ!(笑)あ、無論五条先生は最強ですよ☆ 
見せ場は何といってもバトルですね!mappaさん、めっちゃ気合入れたんだな~と実感✨ 劇場版ならではの迫力もですが、動画だけではなくBGMもですけど、背景の奥行きの詳細な描かれ方とかは回数重ねて見に行くとよくよくわかってきます。
先日「鬼滅の刃 遊郭編」はTVでの放送でしたが、毎回劇場で見ているんじゃないかと思えるほど迫力がありましたから、呪術の二期目も今回の劇場版並みに気合が入ってくれるのではないかと期待中です(≧▽≦)

特典はなかったので、展示物だけ眺めて帰る(笑)
本当に呪術はグッズの数が多いので、全制覇は絶対無理。なので眺めるだけ眺めて満足します(笑)
帰りに『銀だこ』寄って、五条先生の「茈たこ焼き」あったらいいな~と思っていたけどやっぱり完売。だったら「ファミリーパック」にしよう!24個ぐらい平気で食べられる!なんてったって「ガンカフェ仕込みの胃袋だからな!」と気合入れたんですが―――・・・こっちも完売だったか💧orz
確かに明後日でもう期間終了ですから残ってないよね┐(´∀`)┌ヤレヤレ
こうなったら「吉牛」いくか!でも近所の吉牛はイベント対象外店なんだよなぁ( ;∀;)ウフフ
その前に「ガンダムアーセナルベース」もやってみたいんだけど、これも車飛ばして30分が最寄。
色々田舎は遠い…諦めて少しは蓄財するかw
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