カナリア日記

さいたま市南区(武蔵浦和)にある「カナリア音楽教室」のレッスン日記です。

「海の上のピアニスト」

2008年08月24日 | 映画
「海の上のピアニスト」


オギャーっと生まれた時から死ぬ迄、一歩も陸に下りる事なく
生涯を船の中で生きたピアニストのお話しです

船といっても、タイタニックのような大型客船で
夜毎華やかなパーティーが有り
そこで、ジャズ・ワルツ・タンゴ・チャールストン・・・と
主に踊る為の演奏を楽団と一緒にしてました


有名な曲は「愛を奏でて」
ピアノ・ソロの心に沁みる旋律です


生涯を船の中で過ごすなんて信じられません
又、そんな限られた世界しか見てない人が
あのように素晴らしい演奏が出来る事も信じられません

でも、彼には、幼少の頃から「考える」時間はたっぷりありました
船室の小窓から、海だけを眺めて過ごした、気の遠くなるような長~い時間
その時間の中で、彼は人一倍の想像力&創造力を身につけたのだと思います

彼の演奏は殆どが即興でした

余計な物を見てないだけに、心の中に秘められた物が無限大だったのかもしれません


「音楽」は「感性だ」と改めて思いました


エンド・ロールには「愛を奏でて」の、ストリングス・バージョンとボーカル・バージョンが流れてました

とても素敵だったので、何度も聴きました

エンド・ロールを繰り返し観てる私を不思議に思ったのか主人に
「なんでそこばかり観てるの?」と聞かれたので
「観てるんじゃないの、聴いてるの」と言いました、笑


勿論、その後、即ピアノに向い弾きました
映像がパーット浮かびました

こんな時、本当にピアノが弾けて良かったな~と思います
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「北京ヴァイオリン」

2008年08月24日 | 映画
「北京ヴァイオリン」を観ました

中国の巨匠「チェン・カイコー」の2002年の作品です

貧しい田舎から、ヴァイオリンの師を求めて、北京に上京してきた父と子

父は、息子を「天才」と信じ
全財産を投げ打ち、息子に夢を託します

13歳の少年役を演じた「タン・ユン」は
実際に「天才ヴァイオリンニスト」と言われてる子で
その演奏は圧巻でした


彼らは、二人の先生に師事します
その先生達の言葉が、同じ指導者として大変心に響いたので
書こうと思いました


一人目のチアン先生

「教える前に言っておく事がある
  第一に一生懸命弾く事だ、でなければやめろ
  第二に弾く以上は楽しんで弾く事だ、嫌々なら弾くな、いいな」

良くわかります。
この言葉は、音楽だけでなく、生きる上で全ての事に共通して言える事ですね
「弾く」を「する」や「働く」に換えてもいいと思います


二人目のユイ先生

「技術は教えられるが、感情だけは誰にも与えられん
 感情は自分の物だ、心の目を輝かせるんだ!」

うーん、これは日頃の指導で、一番難しいと感じている事です

音楽は音符の行列を弾くだけではありません
その行列に隠されているものを表現するものです
作曲者の思いを感じ、それを自分の音で伝える・・・

生徒さんには、様々な言葉を使ってヒントを与えます
でも、ピンとこない事も多いようです
私からは与えられない物なのかなー?
うーん、本当に難しい・・・


ラスト・シーン
少年が涙ながらに演奏したコンチェルトは、まさに魂の音でした


北京オリンピックも、もう終わりですね

野球、残念でした
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