カナリア日記

さいたま市南区(武蔵浦和)にある「カナリア音楽教室」のレッスン日記です。

生徒さんの素晴らしい演奏に「涙&反省」

2009年03月05日 | 「レッスン日記」
中学1年生のかなちゃんは
丁度1年前の6年生の時
「六年生を送る会」でのピアノの伴奏に選ばれました。

その時弾いた「旅立ちの日に」の演奏は
お母様も私も感無量、涙・涙・・・でした。

中学生になっても「伴奏者に選ばれたい」と言ってたかなちゃんは
「校内音楽会」の奏者に選ばれました。


曲が決まり、早速持ってきて弾いてくれましたが
聴いた事のない曲で、かなり地味な曲でした

はっきり言って「旅立ちの日に」のようなインパクトはありませんでした
難易度も彼女にすれば「楽」な方

「これなら、楽勝だね、もうレッスンに持って来なくてもいいよ
一人で十分出来るよ・・・」と言った私


それから約1ヶ月が経過した昨日

レッスンに来たかなちゃんは
「明日本番」と言って、凄く弾きたそうだったので弾いてもらいました。


イントロが静かに始まった時、私は自分の耳を疑いました

「エッ?!これがあの時の曲?」と・・・

目を閉じて微動だもせず聞き入ってしまいました。

「地味な曲・インパクトの無い曲」と思ったのが
信じられない程素晴らしい曲に変身していました

それは、単なる「伴奏」ではありませんでした
一つの立派な曲、美しい曲になってました

とにかくビックリしました

この曲をこれだけ深く解釈し、弾きこみ、自分の物にした彼女に
只、只頭の下がる思いでした

「地味な曲だね、楽勝だね」と簡単に言ってしまった自分に
深く反省しました

お母さんからはこんな言葉を頂きました

「私も始めつまらない曲だと思っていました。でも、弾き方でこんなにも素敵な曲になるのだと『びっくり!』実感していたところです」と・・・

同じ感想ですね☆


かなちゃんは「ツェルニー」やテクニックは嫌いであまりやりたがりません
でも、こうゆう曲を弾かせたら「天下一品」です
私もああは弾けません
彼女の「感性」「底に秘められたもの」の凄さを目の当たりにしました

昨年の「旅立ちの日」にとは比較にならない出来でした
この一年の成長を実感しました


今日の本番上手くいったかな?
生徒だけ、という事で、聴きに行けなくてとても残念でしたが
息子が卒業したのと同じ中学なので、なんとなく様子は想像出来ます。

あの体育館の、あのピアノで弾いたんだろうな~

久しぶりに「心が清らかになる音楽」を聴けました

かなちゃん、とっても素敵☆





コメント
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