猫ひろし氏の五輪出場に僕は当初、困惑していた。これは賞賛すべきことなのだろうか?
確かに、初マラソンから3年で2時間30分台まで記録を出したことは凄いことである。彼の初マラソン時の年齢は僕の初マラソンの時とほぼ同じだっただけに余計にそう思う。
しかし、国籍を変えてまで五輪に出場する、というのはどうなのだろうか?国籍を変えて五輪に出場したアスリートと言えば、バレーボールのヨーコ・ゼッターランドさ . . . 本文を読む
もし、マラソン関連限定の「新語・流行語大賞」なるものがあれば、今年度の有力候補は、「カンボジア代表」と「公務員ランナー」となるだろう。
「カンボジア代表」については、先月、このブログでも取り上げたので、そちらをお読みいただきたい。僕個人の興味では、日本代表と同様に応援しているのはモンゴル代表である。
「公務員ランナー」についてだが、何と言っても昨年の東京マラソンでの3位入賞以来、川内優輝の活躍 . . . 本文を読む
ヨミウリ・オンラインにて「もっと楽しむマラソンの見方」というコラムが連載されている。筆者の芝田裕一氏は読売新聞社の調査研究本部員であり、昨年の東京マラソンではサブスリーで完走している。芝田氏は同コラムにおいて、別大毎日マラソンの直後に、
「猫ひろしは代表になれない、と思う」
と断言していた。
今回の、猫氏の代表選出に
「カンボジアって国には、マラソンするひとがおらんの?」
と思った人も多 . . . 本文を読む
僕が初めてマラソンに完走した時のタイムは3時間18分40秒だった。
「すごい。」
と思ってくださる方もいらっしゃるかもしれない。当時、僕の地元の愛媛マラソンはゴール制限時間が3時間36分だったので、それをクリア出来るまではフルマラソンに出場しなかったのだ。以後、僕は常に「サブスリー」ということを意識して、トレーニングを続けてきた。この言葉も最近は広く知られるようになったが、「フルマラソンを3時 . . . 本文を読む
部屋の掃除をしていて、久しぶりに1冊の本を見つけ出した。本とは言っても、もはやページはバラバラになった、ボロボロの紙束である。
朝日新聞社が発刊していた、大判のビジュアル誌「アサヒグラフ」のメキシコ五輪特集号である。'68年の同大会の当時僕は7歳だったから、記憶もあいまいである。むしろ後になって、母親が買っていたこの本を読み返すことで、かすかな記憶を増幅させていたのだった。
この大会で、日本は . . . 本文を読む